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最近気づかされたこと

2016-02-15 22:00:00 | 事務局からのメッセージ

こんにちは、事務局の佐野です。

自宅に発売されて6年が経つノートPC(Windows7)があります。購入以来大きな故障もせず順調に動いてくれていたのですが 、日に日に古さや痛みが目立つようになりました。そろそろ退役させようかと思っていましたが、せっかくだから Windows10にアップグレードしてみようかと思い、チャレンジすることにしました。マイクロソフト社から配布される事前検証プログラムでは「アップグレードしても問題ない」という結果がでましたので、大丈夫だろう思ったのですが、何度アップグレードの作業を行っても、途中で原因不明のエラーになってしまいうまくいきません。メーカーに問い合わせてみても、6年前のPCでWindows10対応製品としても認定されていないとの理由で相手にしてくれません。結局これ以上は時間の無駄だとあきらめ、放置していました。

ある日息子が「このPC使っていないなら、使わせて」とやってきました。データもバックアップしているし、あとは廃棄処分にするだけなので「好きにしていいよ」と預けたのです。そして数日後、驚愕の事実を知らされてしまいました。「あのPCでWindows10動かしたよ」、と。

ITコンサルタントの端くれとして、今回の事件は大きな衝撃でした。もうコンサルタントの看板を下ろして引退しようかとも考え、激しく落ち込みました。でも、冷静に振り返ってみて、なぜ息子は結果を出せたのか考えてみました。これはけして彼が技術的にすごい能力を持っていたわけではありません。本当に基本的なことでした・・・

1.先入観を持たない
息子には経験がない分、先入観がありません。例えば、「6年前の部品に対応するドライバはないだろう」とか「メーカーが保証していないのだから無理なんだろう」といった経験があるとついしてしまうネガティブな発想を彼は持っていませ ん。私はというと先入観によるネガティブな思考を先行させ、結果的にその後の行動を狭めてしまっていたのです。行動力こそが良い結果の源泉になる、そんな単純なことを忘れていました。

2.知らないことは徹底的に調べる
わからないことは、調べる。こんな当たり前のことを忘れていました。新しい分野に挑むのであれば、それなりに調べることはたくさんあったはずですが、画面指示に従っていれば簡単にアップグレードできるという思い込みがそうした基本行動を制限したのでしょう。息子は学校の宿題を済ませると、ネットを駆使し、どうしたらインストールできるか真剣に調べていたそうです。(そのくらいの真剣さを勉強の方に使って欲しいのですが・・・)ネット上には、インストールするために必要な情報があり、しっかり調べれば方法が分かったのです。それに比べると、私はマイクロソフトのインストーラーを信用しすぎた上に、情報も得ることなく進めて失敗してしまいました。明らかな準備不足です。

3.あきらめない
おそらくインストール中は、多くの失敗や困難に遭遇したと思います。それでもWindows10を動かしたいという思いの強さが勝ったのでしょう。いろんな課題を自身で乗り越えたようです。私は、そんな苦労をしているとは知りませんでした。そもそもアップグレード遊びだからという油断があったのでしょう、困難を前に簡単に放り出していました。

4.結果にこだわる
最後はこれでしょう。我が家には、まだ1台もWindows10マシンはありません。「そろそろ欲しいよね」と息子と話をしていたのですが、新しいPCを買う余裕はありません。ならば、OSが無償提供期間のうちに自分が1号機を作るんだと密かに思い続けていたようです。その思いがモチベーションとなり、好機を捉えて最後まであきらめることなく、今回の成功につなげてくれました。

今回のケースは技術的にはそれほど難しい話ではありません。でも結果として大人ができず、子供ができた理由は、「超」が10個くらい付くような基本的姿勢の有無ではなかったかと思います。なにより、コンサルタントとして絶対に欠いてはいけない姿勢を、親が息子に見せてしまったことが最大の失敗であり、本当に忸怩たる思いです。こんなことでは、育成塾でもう一度学びなおさないといけないですね。
でも、いわゆる”怪我の功名”、こうして大事なことに気づかせてくれたことには感謝しなければなりません。今回の気づきを大事にして、これからの仕事にしっかり活かしていきたいと思っています。息子よ、有難う!

コメント (1)
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