15期の川田です。
副業ベースでなく完全に独立してまだまだの「ひよっこ」ですが、充実した日々を送っています。
これもプロコン塾の皆さまの、ご指導のおかげです。本当にありがとうございます。
さて、今日は創業活動にあるクライアントへのコンサルティングでした。
事業計画を策定する中で、起業理念や活動領域、中長期のビジョンや計画のブレストだったのですが、
1対1ということもあり、コーチング的なセッションでした。
今回は「やれば出来そう」なのに「理屈で考えれば出来そう」なのに、
どうしてもご自身の行動に制限をかけてしまっていて、いまひとつ機会と強みを計画と行動に活かせない状況でした。
こんな時、コーチングなどでは文脈と相手によって メタファー(例え話し)の活用が有効ですが、
今回こんなメタファーをご紹介してみました。
★エレファント・シンドローム
・・・「鎖につながれた象」のお話しです。
実は象はその鼻で、1トンのものを持ち上げることができるほどにも力があり
地球上でもっとも力のある生き物と言われています。
普段穏やかな像ですが、ひとたび怒ると 村の1つや2つ 簡単に潰してしまうこともあるそうです。
百獣の王のライオンや、トラ、と戦っても象の方が圧倒的に強いのです。
ライオンやトラがいくら強いといっても村を潰した、という話しは聞かないですよね?
さて、その象をサーカスで「調教するときの手法」を聞いたことはありますか?
象が小さいときから足に鎖をつないでおくのです。
子供の象は、はじめのうち、鎖を引っ張って懸命に逃げようとしますが、
いくら頑張っても小象の力では鎖を引きちぎることができず、やがて「あきらめて」しまいます。
ところが、小さいときに逃げれない経験をした象は 大きくなって十分に鎖を引きちぎる力ができても、
その鎖から逃げようとはしなくなるのです。
つまり象は鎖を引きちぎれるようになっても
「自分は動けない!自由になれない」と信じ続けている、のです。
このお話しは、人にもあてはまるようです。
実は制約でもなんでもないことを、 「できない」と自分で制約にしてしまっている。
ひょっとすると制約があることすら、いつしか忘れてしまっているのかもしれません。
ただ思い込みとして「できない」と。
このお話しを終えて、短い沈黙のあと、「私、象と同じですね!」 と。
その表情は明るく、目も輝いていました。
その後の時間で続きのセッションをし、戦略としての活動領域はより大きくなり、計画の数字も期間も大きく変わりました。
実現へのコミットと自信の度合いもより確かなものになりました。
帰りの道すがら、思わず出てしまう笑みをこらえられませんでした(^^)
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