みなさま
15期生の矢口です。
4月から職場が変わり、茨城の労働局で働いています。
実際の仕事は助成金(キャリアアップ助成金)の審査関係です。
それで関連知識として調べてみたのと、
社労士の勉強していることもあり、
労働経済白書と厚生労働白書の2015年版から
気になった労働統計について、ピックアップしてみました。
まずは、昨日の亀田先生の女性活用関係に関連して、
・女性の労働力率は高まっていて、男女計の労働力率は、
1974年の67.6%から2014年は75.5%まで上昇しており、
労働力人口の減少を緩和させている
・さらに女性の非労働力人口の中で、就業希望者の人数は303万人で
男性の116万人より大きい
※労働力率とは、生産年齢人口に占める労働力人口(就業者数+完全失業者数)の割合です。
非正規労働に関する傾向
・非正規雇用労働者のうち、生活スタイルに合わせて非正規雇用を選択した人と見込まれる人の割合は、
2014年は一貫して増加している。
(男女別だと男性が大きく上昇している)
その理由として、経済的な理由は一貫して減少している一方、
専門的な技能等をいかせるから、自分の都合のよい時間に働きたいから、が増えており、
より多様な働き方が定着してきていることがうかがえる
・とは言っても、15~24歳層においては、
正規→非正規より非正規→正規の方が上回っており、
若年世代での正規雇用化は進んでいる
・パート労働者の賃金水準はフルタイム労働者の6割
労働時間の傾向
・時間当たり賃金が低いほど労働時間が長い
・雇用者全体に占める長期間労働者の割合は低下
・しかし正規労働者では長期間労働者の割合は2000年代以降高止まり
・(実際に短縮された企業の)所定外労働時間の削減に向けた取り組みで多い順
…実態の把握、
…長時間労働者やその上司等による注意喚起や助言、
…仕事の内容・分担の見直し、
…経営トップからの呼びかけや経営戦略化による意識啓発
労働生産性に関する傾向
・労働生産性の高い地域ほど、一般労働者の平均年収額は高い
・一般労働者の平均年収額の高い地域に向かって、人口移動が生じる
・人口密度が高い地域ほど、労働生産性が高い
・日本の労働生産性は欧米諸国より低い水準で、OECD諸国平均を下回っている
政府でも「働き方」改革に目を向けてきているようです。
やはり人口が減っていく中、女性や高齢者の活用、労働者の格差是正・待遇改善、生産性の向上は重要な課題になっています。
以上、みなさんにも何かしら参考になれば幸いです。