東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

Internet of Things 3

2016-05-20 22:30:32 | 15期生のブログリレー
皆様
 
いかがお過ごしでしょうか。
5月は空豆が美味しい季節です。そして、6月からいよいよ枝豆が美味しくなります。大好きな季節です。
 
15期生の田本秀行です。
 
さて、またしてもIoTです。同じ話題で3回目の投稿、お許しください。
 
この頃、ずっとIoTを一通り調べています。それは、自分の今後の活動のキーワードのひとつとして重要と考えているからです。これで完結ですので今少しおつきあいください。今回は、IoTの用途について整理したいと思います。
 
さて、IoTはいったいどんな形で我々の役に立つのでしょう。
IoTの特徴を簡単におさらいすると、いろいろな「もの」がインターネットにつながっている、つまり、
①「もの」が搭載するセンサーやカメラでまわりの情報を収集
②「もの」がインターネットへ常時接続しており、収集した情報をクラウドへ送る
③クラウドで受け取った情報をビッグデータとして処理し、意思決定する
④その結果をものへフィードバックする
です。このような特徴から、これまでインターネットの世界でのみ行われていたサービスが、
実際の物質世界と結びつく、そんなイメージです。
ちょっと強引ではありますが、以下のような用途に分類することができると考えます。
 
(1)リアルタイムサービス
①空き探し
 駐車場、会議室などの空きをカメラやセンサーで探し、探している人の場所や目的などの条件に最適なところを提示するサービスです。
IoT機器を設置するだけで、空きの監視ができます。決済や予約システムとも連動させることもできます。
すでに、いくつかの企業が駐車場や会議室向けのIoT機器とシステムを製造販売していますが、
単にシステム製品を販売しているだけで、IoTらしいビジネスモデルにまで踏み込んではいないようです。
IoTらしいビジネスモデルというのは、つまり、駐車場や貸会議室を供給したい企業が安価で気軽に参加できるプラットフォームにしていけば、
使い勝手の良い食べログのようなシステムができるように思います。売上課金で食べていけるような。甘いでしょうか。。。
②見守り
 すでに監視カメラやIPカメラの分野で少し以前から出現しているサービスです。高齢者やペットを常に見守ることができます。何か異常があればスマホなどへ通知します。監視カメラにウェアラブルを組み合わせることで、
バイタルデータからも異常がないかいち早く検知できます。バイタルデータは人によってケースバイケースになるので、
その人のデータを蓄積して統計情報にすることで正常な状態を数値化しておくことができます。
③稼働状況の確認
 コインランドリーの稼働状況をスマホから確認できます。空き探しと同じような使い勝手に見えますが、自分が使っているときに終了通知をもらうようにするといった、あくまでも稼働状況を監視することが主役です。道路の渋滞情報や事故情報をそこにいる人や車からの発信情報によってスマホで確認できます。この場合は人が介在するケースがすでにYahooとか交通情報にありますが、車や人にセンサーがついていれば、人が意識しなくても網羅的に情報を確認できます。個人情報の問題があるので個人を特定できない情報にうまく変換して公開しないとなりません。
 
(2)アフターサービス
①補充
 プリンタを買ってインターネットに接続しておくと、インクがなくなりそうになったら注文してくれて、切れる前に家に発送される、そんなサービスです。カメラやセンサーで在庫状況を常に監視し、足りなくなったら補充の手続きをインターネット上で自動的に行うのです。この場合、案外いろいろなメリットがあります。注文した分を代金いただくのではなく富山の薬売りみたいに使用した分だけ代金をいただくようなビジネスモデルにすることができます。ユーザーからすれば、使った分だけ払えば済むというお得感があります。また、ユーザーの使い方を指導することができたり、使い方からかゆいところに手が届く販促を行うことが可能になります。その反面、常に監視されている不安感があります。
②予防保全
 車の全ての部品にセンサーをつけておき、摩耗して故障する前に交換を促すサービスです。ドローンやロボットに部品点検の機能を持たせると、インフラや建造物のメンテナンスに役立ちます。GEのインダストリーインターネットがまさにこのサービスです。また、デンソーがつい先日産業用ドローンをニュースリリースしています。
③アプリ
 「もの」は、今のスマホのようにアプリをダウンロードして、欲しい機能を追加していくことができます。不具合があれば修正版にバージョンアップできます。供給側からすればソフトウェアを改良するだけで「もの」を次から次へと開発しなくても売上を伸ばすことが期待できます。例えば、テスラ社の電気自動車は、いずれ自動運転の機能がネットワーク上で配信されるとのことです。
 
ここまで非常に乱暴ですが、IoTの用途を分類してみました。
21世紀に入って、ソフトウェアのオープン化がインターネット上で多様なサービスを生み出しました。たぶんIoTが架け橋となって現実世界で同じサービスの多様化が起ころうとしています。ですので、この新しい産業の流れをうまく取り込んで経営改革に活かすことを提案していきたいと考えます。ただ、一方で、人工知能やロボットの世界では、まるで人智を超えるかのような取り組みも進んでいたりします。ちょっとそれはテクノロジーの傲慢というか行き過ぎのように思います。人類が本来果たすべき遺伝子上の発達を阻害することがないように願っています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする