皆さん、こんにちは。稼プロ!18期生の小野澤です。今日はべったら市のお話です。中央支部のある小伝馬町界隈には毎年10月19日、20日に開催されるべったら市と言うお祭りがあります。べったら市になると、この小伝馬町の町全体が縁日会場となり、普段のビジネス街が多くの人でにぎわいます。べったら市と言うのは小伝馬町の街の中にある宝田恵比寿神社と言う小さな神社のお祭りです。この神社、本当に小さくて普段その前を歩いても、神社と気づかないくらい小さな、目立たない神社です。ですが、いざべったら市となると町全体に鉄パイプで櫓が組まれて、沢山の提灯で飾り付けされ、露店が500店舗以上も出店し、町の風景は一変します。中央支部前の道にはさすがに店はでませんが、出口を出てすぐ左に行くと、そこはもう縁日通りで沢山の人が行き交います。この規模は都内でも最大級だそうで、町全体が縁日会場になってしまうと言うのもたぶんここだけでしょう。このべったら市の歴史は古く、江戸時代中期がその起源だそうです。神無月に日本中の神様が出雲に出張し、残留組の恵比寿様を祀り、五穀豊穣、一年の無事を祈ると言うのが恵比寿講で、えびす祭、えべっさんとも言われます。この恵比寿講の前日に宝田恵比寿神社の前で恵比寿講向けの品々を売る市がたったのが起源と言うことになっています。明治以降この恵比寿講の風習は消え、代わりにべったらと呼ばれるだいこんの浅粕漬が市で売られるようになり、べったら市と呼ばれるようになったそうです。このべったら、だいこんを干さずに砂糖または水飴、米、米麹でつけこんで作る漬物で、表面の砂糖でべとべとして衣服につくとべったりついてしまうことからべったらと呼ばれるようになったそうです。しゃきしゃき感があっておいしいですが、2kg 4000円といい値段がします。第15代将軍徳川慶喜や昭和天皇も好物だったらしいです。
最近は少なくなりましたが、ウィークデイにべったら市がある年はだいたい仕事あがりのサラリーマンが段ボールを道端に敷いて、お花見のごとく酒盛りをすると言う光景が見られました。(ひときわ騒がしいところはだいたい私の会社の社員達でしたが)このべったら市が終わると、小伝馬町界隈の人はそろそろ冬がくるなと感じる街の風物詩です。ついこの間はじまったばかりと思っていた稼プロ!もあっと言う間に4か月が過ぎ、だんだん講義も佳境に入ってきました。本格的な冬の到来を前にこれまで学んだ事をしっかり復習して、消化不良のないようにしたいと思う今日この頃です。