16期生の大石泰弘です。
一、仕事の実践を許された私は、全生涯を人道に捧げる
一、恩師に尊敬と感謝を捧げる
一、良心と威厳を持って仕事を実践する
一、顧客の健康と生命を第一とする
一、顧客の秘密を厳守する
一、仕事の名誉と尊い伝統を保持する
一、同僚は兄弟と見なし、人種、宗教、国籍、社会的地位のいかんによって、顧客を差別しない
一、人間の生命を受胎の初めより至上のものとして尊ぶ
一、いかなる強圧に遭うとも、人道に反した目的のために、我が知識を悪用しない
これは「ヒポクラテスの誓詞」の九か条の「医」を「仕事」に、「患者」を「顧客」に
置き換えたものです。
大前研一氏が『ザ・プロフェッショナル』の中で、プロフェッショナルの定義の原点として
紹介しています。プロフェッショナルとは職業の種類ではなく例外なき顧客第一主義だと。
最近私は顧客主義のつもりで失敗が続いたので、何が欠けていたのか悩んでいたら
この本に出会い、腑に落ちました。顧客主義がかなり中途半端だったのです。
大前氏はまた、プロフェッショナルを目指す上で、抗わなければならない「重力」を例示しています。
「やはり自分がかわいい」
「平均点そこそこでかまわない」
「辛いことや難しいことはやりたくない」
「だれかに怒られたくない」
「失敗したくない」
「縛られたくない」
耳が痛いです。
大前氏はプロフェッショナルを次のように定義しています。
感情をコントロールし、理性で行動する人。専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、
例外なき顧客第一主義(顧客を最優先に考え、最高の価値を届ける)、あくなき好奇心と向上心、
そして厳格な規律。これらを漏れなく兼ね備えた人材。
私は来週還暦を迎えます。80歳まで好奇心旺盛なプロのコンサルタントを目指そうと思います。