最近、コミュニケーションについてよく考えます。日本人同士であれば直接の「会話」(最近はSNSを介した
チャット等も含まれますが)があれば問題ない、と考えていましたが、そうではない事を実感しています。
数社の企業の方々で構成されたあるプロジェクトに参加した際ですが、同じ単語でも異なる企業文化の中
では異なる定義を持っており、このGAPに気づかずにプロジェクトが進行して滞った苦い経験があります。
重要なワードは常に「共通認識」を持つために「見える化」(文字化して定義を共有)する事の重要性を学
びました。
思い返せば、中国駐在時は「自分の話している事は相手に10-20%伝わっていれば上々だと思いなさい。
裏返せばそれ以上は伝わらないと思う事が重要」と中国語の老師から何度も強調された教えを常に意識
していたものです。中国語はそれなりに話せましたが、そもそも文化背景・生活環境が異なる人間が会話
して100%分かりあう事はあり得ない、という事です。老師は北京出身の方で日本語は流暢に会話できま
すが、それでも日本人と完全に分かりあう事は出来ない(但し、親密にはなれる)、と常に「危機感」を持っ
ていた由。私は駐在先の合弁会社では、どんな打合せでも打合せ終了後にはスタッフに中国のメールを
発信して備忘録を残したり、会議の議事録は必ず目を通すようにしていました。それでも契約書などで
細部までは目が行き届かなかったり、理解不足で苦い(痛い)経験をしたことも少なからずありましたが。
今までの経験を通じて学んだコミュニケーションとは「会話」ではなく、考えや意見の「相互共有
(シェア)」だということです。
語源である、ラテン語のコミュニカーレ(共有、分かち合い)の意味からも一目瞭然です。「話す」
「会話」はシェアの為の1ツールでしかありません。ではどうすれば共有できるか、がポイントです。
当方は常に以下を意識しています。完全に実践できていないのが頭痛の種ですが。
① 当方が主催(参加)する会議では常に自分が口火を切る。
相手に意見を求めても「叩き台」が無いとなかなか意見は出てこない。故に自分の意見をベースに
参加者の意見を引き出しやすくする。また自分が「ずれた発想」をしていた場合、自分の意見をベースに
他の方々の意見を聞く事で再構築する余裕・時間を得ることができる。
② 否定的な表現は原則使用しない。百歩譲って「YES/OF COURSE BUT~」で肯定から入る。
③ 作業時間以外で沈黙の状態が5秒以上続かないよう努める。作業時もなるべく、会話を続ける。
④ 作業時間は数分(出来れば3分以内)とする。
一般的に1分以上考えて意見が出てこない場合、そのまま時間の浪費になるケースが多い。当方は
思考能力が弱い(かつ“イラチ”)ので、30秒考えて駄目だったらすぐ調べたり、人の意見を聞く。
⑤ 会議の最初に目的を明確化し、運営ルールを最初に徹底する。
⑥ 論理が正しいだけでは不十分なので、相手の感情・心情にも配慮する必要あり。
全ては「腹落ち(納得感)」が無いと長続きせず、成功に繋がらない
⑦ 自らが話しかけて人間関係を構築する事に心掛ける
どんな時も自分から「降りていく/向かっていく」ことが重要
⑧ 議論(議事録・備忘録)・アイデアは常に「可視化」する事。出来れば記憶が新鮮な当日中に共有する
⑨ 常に自分の考え方・ストーリー・ビジョン・ミッション・戦略・戦術を意識している事
毎日、5分でもいいのでこれらを意識する事で、方向性を失うリスクはかなり軽減されるし、外れている
場合、違和感を感じる事が出来る。
⑩ 相手の考え方を相手の利害ポイント・背景・ストーリーを意識して考える
⑪ 費用対効果を常に意識する
特に企業に勤務していると結果を意識する局面が非常に多いですが、結果ばかりを追求するのは
「しんどい」ものです。結果はついてくるものと割り切り、やるべきこと・やりたいことを愚直に
継続すること、そしてそのプロセスを自分自身が楽しむことを心がけて日々取り組んでいます。
以上
チャット等も含まれますが)があれば問題ない、と考えていましたが、そうではない事を実感しています。
数社の企業の方々で構成されたあるプロジェクトに参加した際ですが、同じ単語でも異なる企業文化の中
では異なる定義を持っており、このGAPに気づかずにプロジェクトが進行して滞った苦い経験があります。
重要なワードは常に「共通認識」を持つために「見える化」(文字化して定義を共有)する事の重要性を学
びました。
思い返せば、中国駐在時は「自分の話している事は相手に10-20%伝わっていれば上々だと思いなさい。
裏返せばそれ以上は伝わらないと思う事が重要」と中国語の老師から何度も強調された教えを常に意識
していたものです。中国語はそれなりに話せましたが、そもそも文化背景・生活環境が異なる人間が会話
して100%分かりあう事はあり得ない、という事です。老師は北京出身の方で日本語は流暢に会話できま
すが、それでも日本人と完全に分かりあう事は出来ない(但し、親密にはなれる)、と常に「危機感」を持っ
ていた由。私は駐在先の合弁会社では、どんな打合せでも打合せ終了後にはスタッフに中国のメールを
発信して備忘録を残したり、会議の議事録は必ず目を通すようにしていました。それでも契約書などで
細部までは目が行き届かなかったり、理解不足で苦い(痛い)経験をしたことも少なからずありましたが。
今までの経験を通じて学んだコミュニケーションとは「会話」ではなく、考えや意見の「相互共有
(シェア)」だということです。
語源である、ラテン語のコミュニカーレ(共有、分かち合い)の意味からも一目瞭然です。「話す」
「会話」はシェアの為の1ツールでしかありません。ではどうすれば共有できるか、がポイントです。
当方は常に以下を意識しています。完全に実践できていないのが頭痛の種ですが。
① 当方が主催(参加)する会議では常に自分が口火を切る。
相手に意見を求めても「叩き台」が無いとなかなか意見は出てこない。故に自分の意見をベースに
参加者の意見を引き出しやすくする。また自分が「ずれた発想」をしていた場合、自分の意見をベースに
他の方々の意見を聞く事で再構築する余裕・時間を得ることができる。
② 否定的な表現は原則使用しない。百歩譲って「YES/OF COURSE BUT~」で肯定から入る。
③ 作業時間以外で沈黙の状態が5秒以上続かないよう努める。作業時もなるべく、会話を続ける。
④ 作業時間は数分(出来れば3分以内)とする。
一般的に1分以上考えて意見が出てこない場合、そのまま時間の浪費になるケースが多い。当方は
思考能力が弱い(かつ“イラチ”)ので、30秒考えて駄目だったらすぐ調べたり、人の意見を聞く。
⑤ 会議の最初に目的を明確化し、運営ルールを最初に徹底する。
⑥ 論理が正しいだけでは不十分なので、相手の感情・心情にも配慮する必要あり。
全ては「腹落ち(納得感)」が無いと長続きせず、成功に繋がらない
⑦ 自らが話しかけて人間関係を構築する事に心掛ける
どんな時も自分から「降りていく/向かっていく」ことが重要
⑧ 議論(議事録・備忘録)・アイデアは常に「可視化」する事。出来れば記憶が新鮮な当日中に共有する
⑨ 常に自分の考え方・ストーリー・ビジョン・ミッション・戦略・戦術を意識している事
毎日、5分でもいいのでこれらを意識する事で、方向性を失うリスクはかなり軽減されるし、外れている
場合、違和感を感じる事が出来る。
⑩ 相手の考え方を相手の利害ポイント・背景・ストーリーを意識して考える
⑪ 費用対効果を常に意識する
特に企業に勤務していると結果を意識する局面が非常に多いですが、結果ばかりを追求するのは
「しんどい」ものです。結果はついてくるものと割り切り、やるべきこと・やりたいことを愚直に
継続すること、そしてそのプロセスを自分自身が楽しむことを心がけて日々取り組んでいます。
以上