皆さん、こんにちは。講師の富岡です。
「永守流経営とお金の原則」(永守重信著)という本を読みました。
永守さんは、1973年、28歳のとき、仲間と4人で日本電産を創業しました。
以来、ほとばしる情熱で仕事に取組み、今では世界40数か国でビジネスを展開、
社員11万人、連結売上高1兆8千億円の会社に成長させました。
この本では、その過程での様々な経験から導きだされた独自の経営哲学が
語られています。
私が永守さんに抱いていたイメージは「モーレツ社長」です。
そのイメージは、この本を読んでさらに強いものになりました。
半面、この本を読んで新たな発見がありました。
ただのモーレツではなく、そこには非常に緻密で繊細な裏付けに基づく
戦略があったのです。
なにしろ財務の造詣が深いです。
それもただ単に財務諸表をこう読む、というだけでなく、金融機関や取引先の
見分け方や説明の仕方など、経験に基づいた実践的なノウハウをお持ちです。
M&Aにも早くから取り組んでおり、今まで買収した企業は67社、すべて成功
した、と書いています。
全然ここには書ききれませんが学ぶことが多いです。
永守さんが本当にすごい経営者だということがわかりました。
ただひとつ、ご本人が心配なのは後継者でしょう。
この本のあとがきで、2021年、CEO(最高経営責任者)の座を後継者に譲ったと
書いています。しかし、今年4月21日、永守さんはCEOに復帰しました。
ソリャーこんなすごい人が満足する後継者ってなかなかいないだろうなーと
思った次第です。
富岡 淳