16期生の大石泰弘です。
日本経済新聞の朝刊の最後のページに「私の履歴書」という欄があるのは多くの方がご存じだと思います。私は中小企業診断士になってからこの欄をよく読むようになり、経営コンサルティングに役立っているので、活用法を少しご紹介いたします。
活用方法は2つです。①賛同:そうだよね ②拝借:これは使える
最近の記事から例を紹介します。
①賛同の例
4月30日、コマツの特別顧問の野路國夫氏の履歴書で「変革の時代に欠かせないのは、コマツ創業者の竹内明太郎が掲げた「人材の育成」であり、ハードルが高くとも若い人たちが失敗を恐れずチャレンジできる舞台を経営者が用意し続けることだ。」とありました。事業承継の相談では、後継者が経営者として成長するためには、若いうちに責任を持ち、チャレンジして失敗から上手に学ぶのが一番早い、と助言しているので、「そうだよね」と
意を強くしました。記事の内容を紹介もしようと思います。
②拝借の例
5月1日、漫画家の里中満智子氏の初日。「十代の私は、…「自分の考え」をどうやって確立するか?自分の考えのつもりでも、人の意見に引きずられているかもしれない。」と悩み、「毎朝、新聞を適当に開き、目をつぶって紙面を指さす。そして指先に触れたところに載っていた記事の中の人物になりきって「この後どうすればこの問題が解決するか? どう振る舞うのがベストなのか?」を、毎日、真剣に想像した。」とありました。
当時の里中さんは十代、現在の私は六十代と年齢は大きくかけ離れていますが、コンサルタントの仕事はクライアントの問題解決です。「これは使える」と思い、記事に記載された問題を、現状ーあるべき姿ー差の原因ー解決策に整理して、問題解決の練習をすることにしました。
みなさんも新聞記事をいろいろ活用されてるのではないでしょうか。
以上