22期の藤川豊です。皆さん、トリキバーガーってご存じですか?居酒屋チェーンの鳥貴族が新規事業形態として展開しているハンバーガー店です。まだ東京に2店舗のみの立ち上げ期ですが、たまたま自宅の近くにできてから、何度か食べています。
先日、その鳥貴族の7月期決算が発表されましたが、このコロナ渦でも売上増加だったそうです。しかも、鳥貴族は4月に一品327円から350円に、一斉値上げをしています。
値上げに関する社長のコメント記事も読んだのですが「インナーブランディングが大事」のメッセージに目が止まりました。「社員が自社商品に自信を持てなければ不幸。誇りがあれば社員がアンバサダーとなってお客さまに伝えてくれる」と。また「待遇を改善し、働きがいを持ってもらえなければ人が集まらない業界になる」という危機感もお持ちだったようで、値上げ分を原資に、正社員を対象にベースアップを実施したということです。
話は変わりますが、先日、事業計画のフォローアップで飲食店を訪問させていただく機会がありました。その際、稼プロOBで飲食店コンサルタントの河野祐治さんの本も読んで臨んだのですが、その中にも「価値訴求して価格を上げる。大事なことは、まずはお店のスタッフがお店のファンであること。そういう状況であれば、教育しなくても勝手によくなります」とあります。「人を大切にする経営」にもつながる共通原則ですね。
特にサービス業では、社員がお客様との直接の媒介になること、また自社を決して安売りをせず、価値をどう届けるかを考えること、その意識と行動が大事だと感じます。近々、三現主義(現地現物現実)の実践も兼ねて、鳥貴族にも吞みに行ってみようと思います。