17期 永井裕介(スケさん)です
以降、22期生のブログにたまに登場させていただきます
お見知りおきのほど
ある日、某社長から電話がありました。
「事業承継の計画を息子が作ってみたんだけど、永井さん見にきてくれませんか?」
数か月前に社長と後継者(息子)と面談をし計画作成をお勧めした事業者様でした。
実はその時点ではまだ、後継者は後を継ぐ決心をしていませんでした‥
数日後に訪問をし、後継者の言葉で綴られた計画を社長と聞き3人で色々な話をしました。
社長と後継者とのコミュニケーションに参加できたことをとてもうれしく思いました。
今さらながら、自分の頭と手で計画を作ることの意義を再認識した次第です。
私は今、1か月に10社くらいの事業承継面談を行っています。
ヒアリングで以前作成された経営革新計画に言及すると、「いや、あれは先生が作った計画だから私にはよくわからない」とお聞きすることがあります。
また「補助金申請を丸投げしたい」と依頼される事業者様もいらっしゃいます。
とても残念です。何だか悲しい気持ちになります。
今をときめく大谷翔平が高校生の時に作成した目標達成シート(マンダラシート)を見たことがある方も多いでしょう。
「8球団からのドラフト1位指名」という夢に向け、「体づくり」、「人間性」、「メンタル」、「コントロール」、「キレ」、「スピード160キロ」、「変化球」、「運」という8つの必要な要素を記述した81コマのシートです。
大谷少年は何日もかけてあれこれ悩みながら作成したのでしょう。
そこに価値があります。彼の成長の一端となっていることは確実です。
打ち明け話をします。
診断士の手間からすると、計画は診断士自身が作成したほうがスピーディーにできます。
事業者様に作成していただくことのほうが正直厄介です。
でも、事業者様にとってどちらが有効なのでしょう?
全てのケースでというわけにはいかないでしょう。
でも「自分の頭と手で作成することを勧めてみる」ことが大事だなー
あらためてそんなことを考えている今日この頃です。