皆さん、こんにちは!
稼プロ!事務局の田本です。
早いもので今年もあと2か月、皆さんは元気でお過ごしでしょうか。
このところ、業界について調べることが多く、なかなか普通のインターネット検索では追っつかず、
日経新聞電子版と日経ビューワで情報をキャッチしたりしています。
ながらく新聞読んでいなかったのですが、この日経新聞電子版はすごいですね。
過去10年ほどの記事を検索できますし、
調べたいキーワードを登録しておくと、そのキーワードの記事を拾ってスマホのプッシュ機能で知らせてくれますし、
キーワードに色を紐づけておくことができて、
新聞記事をビューワで読むとそのキーワードがある記事をその色で囲ってくれるのです!!
学生の頃、よく新聞切り貼りしていましたが、今は電子でビジュアルに簡単に情報を収集できます。
何気に感動しました。
さて、その調べ事の派生で、おもしろい本に出会ったので簡単にご紹介します。
「日米貿易を切り拓いた男 森村豊の知られざる生涯」森村悦子著 東洋経済新報社
です。
森村グループを皆さんはご存知でしょうか。恥ずかしながら私は最近まで知りませんでした。
森村市太郎、豊(とよ)兄弟を中心に、明治維新とともに米国に渡り、モリムラ・ブラザーズを創業、
日米貿易の基礎を築き、その後、陶磁器分野で業界をリードしているグループです。
ノリタケカンパニー、日本ガイシ、日本陶業、TOTO、INAX(今は離脱してLIXIL)などがグループの一員です。
この本は、森村グループの創始者である兄弟の弟のほうにスポットライトがあたっています。
米国でどのように日米貿易の道を切り開いていったのか、その生涯とともに描かれています。
伝記物語というより客観的な視点のドキュメンタリーなので、読むのに少々骨が折れますが、
まだ日本に米国銀行がなくて売上金を送金できない、商品輸送の船に保険がない、
そんな時代に悪戦苦闘しながら、いかにして米国に日本の商品を売るビジネスを拡大していったか、
一冊でこれほど詳細に知ることができるというのは他にはなく、なかなかお得な本です。
どんな状況でも誠意と熱意で対応する日本流ともいうべき商売。
日本政府に頼らず自力で切り盛りした気骨と創意工夫。
実は、現代ビジネスで必要なマインドがここにつまっているのではないかと思います。
秋の夜長にすこしばかりビジネスの歴史について学びたいという方、
この本を手に取ってみるのもまた一興、いかがでしょうか。
ご清聴ありがとうございました。
さて、塾生の皆さんには別途ご案内しているボイトレ特別企画も11月から始まります。
まだ、枠が空いておりますので、腹から声を出したい方はぜひご参加ください!
では、次回「診る」「聴く」の講義でまたお会いいたしましょう。