22期生の塩谷です。
前回、今回、そして次回と旅行に行った時のことをブログに書きたいと思います。私が遊びまわっているというよりは、やはり日頃行かない場所に行くと様々な気付きがあるので、ブログにし易いとご理解ください。今回と次回は10月中旬に新入社員時代の仲間と山梨にいった時のことをお伝えします。
とても天気の良い日、東京3人と仙台1人の仲間が中央線で合流しながら、勝沼ぶどう郷駅を目指しました。決めていたのは勝沼のワイナリーに行き、石和温泉のホテルに泊まるというところまで、後は行く先々で決めることにしていました。勝沼ぶどう郷までの電車の中で行くワイナリーを決め、実際にワイナリーをめぐり試飲を楽しみながら、30年ぶりの石和温泉に着いたのは夕方のことでした。
夕陽に照らされる宿泊先のホテルの外観は決して新しいものではありませんでしたが、中に入るとご年配の従業員の方々がテキパキと対応しており、それがとても気持ち良く、皆さんが誠心誠意対応されていることが伝わってきました。お部屋もきれいでオヤジ4人で泊まるにも十分な広さです。部屋で追い乾杯をして話しているとあっという間に食事の時間。今回のお宿で一番満足感があったのがこのお食事でした。
“しゃぶしゃぶ”と“すき焼き”、どちらのコースが良いか聞かれていたので、そのお料理がメインであろうと待っていました。様々なお料理の後に“すきやき”が出てきたので喜んでいただきましたが、もう少し食べられるなと思っていたところ、実はコースのお料理がメインではなく中盤の山場的なもの。この後、お寿司やヒレステーキなどが出てくると、最後にはお腹がいっぱいになりました。夜食はロビーで“ほうとうのおしるこ”を食べ、満足してお部屋に戻るとお布団の引かれた部屋のテーブルには“おいなりさん”まで置かれていて、これでもかこれでもかと私たちの予想を超えるサービスをしていただきました。
今回、この宿を予約してくれた仲間がこのような話をしてくれました。「石和温泉の中で数件候補があったが、平日と休日の差が一番小さいところにした。すごい差があると通常はその程度の原価のものを土日に高く提供されているような気分になって少し悔しいと感じたし、何よりも差が無い方が誠実な印象を受けた」とのこと。この話を聞いて思い出されるのが、最近あった八戸のホテル1泊10万円に爆騰の記事。日頃、素泊まり・朝食付きで5000~6000円で設定されているホテルが今年12月2、3日の羽生結弦さんの八戸公演前後で1泊10万円、11万円の値段が設定され、地元の業界団体が各ホテルに適正な販売価格を促す通達を出したという内容です。青森では以前から“ねぶた祭り”などで価格変動制(ダイナミックプライシング)が利用されているようですが、羽生さんパワーからか極端な価格となって大きな話題になったようです。
ここで改めて認識したのは、飛行機やホテルなど既に価格変動制が一般的になっていますが、それも程度は大切だし、見るお客様が見ると個社の問題では済まず、地域や業界に対する信頼感を下げてしまう可能性があるということです。やはりビジネスは稼ぐことは大切ですが、同時に信頼や信用があってのこと。ご支援する企業さまともしっかりと共有すべきことではないかと考えた次第です。
今回はホテルを選んでくれた仲間の目利きが見事に的中し、料金以上の満足感を得られました。そのホテルの良かったところを最後にもう一つ。ホテルの前で4人の写真を撮ろうとしていたところ、ホテルの男性がカメラマンを買って出てくれたのですが、とても上手でした。ホテルも背景に入れて撮っていただいた写真は絶妙で4人が見事にホテルの正面玄関中央に写り、看板に至るまできれいにおさまっていました。これを人に見せたら、ホテルもちょっとした口コミ的広告になるような一枚。事業計画書には表現することが難しい、でも訪問した人が他の人に伝えたくなる素晴らしいサービスの数々でした。本日もお読みいただきありがとうございました。