皆さん こんにちは。22期生の小山です。
本日は 先般TV番組『カズレーザーと学ぶ。』で取り上げていました「意識・無意識」を脳科学の観点から解明した内容をご紹介します。私自身も普段 キャリア形成支援の業務において、自己理解を進めていく中 「意識・無意識」を氷山モデルを使用し説明していることもあり、番組内容に非常に興味深く、自然と惹きつけられて、新たな発見にもつながりました。
■番組概要
・東大准教授 脳科学者 渡邉先生を招き 『人類に自由な意思はない、人は脳の操り人形』と題した「無意識の謎」についての講義。
・まず先生の問題として「自分の意識が行動を決めているのか?」との投げかけに、カズレーザーが「意識の上で動いている」と回答。
・それに対し先生は「実は意識が感じる世界は、現実に起きている日常世界から0.5秒遅れている」と。つまり人は無意識に行動し、あとで意識化しているというもの。
・これを証明する一つは街頭での実験。目を瞑った被験者の伸ばした腕に、A箇所を2回連続で叩いた後 素早く移動させたB箇所を1回叩き、そして2回目叩いた場所を尋ねるというもの。結果19名中14名が3回目に叩いたB箇所と答えた。2回目に叩かれたと認識している時には すでに実際は3回目を叩き終わっている、つまり実際叩く行動と0.5秒後に意識する叩かれた場所とは時間差ができるため、実際の感覚に引っ張られてしまい、2回目の場所を3回目の場所としてしまう。
・もう一つの証明はプロ野球の例。投手が投げる160kmの球は0.4秒でミットに届く計算で、打者が投手の球を手放すことを認識した時(投げてから0.5秒後)にはすでに球はミットに届いていることになる。打てないどころか、反応もできない。つまり打者は無意識に打っている。
・以上から 人は意識で行動を決定しているのではなく、多くの行動が無意識に処理されて、意識で都合の良い理由付けを行っている。これを「脳の後づけ再構成」と言う。*詳細を知りたい方は11月8日放送分の見逃し配信をご覧ください。
■番組から得たこと
・ただ単に「意識」するだけでは、実は事実とは誤った認識となる可能性があることが分かった。
・またプロ野球ヒーローインタビューでよく聞く「身体が勝手に反応した」と言うことが、良く分かった。
⇒つまり、何事においても 無意識に動ける、身体が反応する意識的な練磨(質+量)が必要だということ。無意識を意識すること。
逆に野球マンガ(「巨人の星」や「ドカベン」など)で投手が投げている球を見ながら、打者がいろいろ考えているシーンはウソだと分かった(笑)
・まだまだ知らないことやこれまでの解釈とは異なった新しいことなどはたくさんあるため やはり随時情報のインプットは重要と感じました。