みなさん、こんにちは!
稼プロ!20期生の大野徹司です。
前回は、ウェルビーイングの概要に触れてみました。今回は、デジタルデータを使って、定量的に組織の幸せをみつける調査をご紹介したいと思います。
この調査は、組織メンバーにウエアラブル端末を装着してもらい、端末から得られるデータと幸せに関するアンケートの間に、相関関係があることをみつけたものです。端末内の加速度センサーで、人が動いている場合には「1」、止まっている場合には「0」としてデータを取ります。例えば、10秒毎にデータを集めれば、1分間で「100100」のように、6つの数字シークエンス(配列)が取得できます。このデータとアンケート結果を合わせて解析したところ、幸せで生産的な組織には、普遍的に表れる身体運動の特徴(幸せの配列)があるというのです(アンケートと配列の相関関係がR=0.94)
(出典)@Hitachi,Ltd. 2019. All rights reserved. 詳しくは→GLOBIS知見録https://globis.jp/article/7380
加速度センサーはスマホに内蔵されていますので、ウエアラブル端末がなくても、たくさんのデータが取得できそうです。一例ですが、このようにデータで幸せを測定できるようになれば、ウェルビーイングがより身近なものになるような気がします。ちなみに、この結論は、「周りを幸せにする行動が多い職場は、職場の幸せ度が上がる」そうです。
この調査は、矢野和男著「予測不能の時代」に詳しく書かれていますので、興味ある方はぜひ探してみてください。また、もう1冊「むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました」は、とても読みやすい本です。こちらは、日本的ウェルビーイングについて書かれており、読み終えたあとにほっこりします。この2冊を読めば、ウェルビーイングはもうばっちり?ですよ。
予測不能の時代: データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ | 矢野 和男 |本 | 通販 | Amazon
むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ | 石川 善樹, 吉田 尚記 |本 | 通販 | Amazon
最後までお読みいただき、ありがとうございました。