中小企業診断士一次試験の表記
こんにちは、稼プロ!事務局の新谷です。
令和5年9月11日付で「中小企業診断士第1次試験における出題内容の表記の変更について」
という発表がされていました。
一般社団法人中小企業診断協会のリリースはこちら
中小企業診断士第1次試験における出題内容の表記の変更について
診断士一次試験の表記に関して、私は勘違いしていたことがありました。それは一次試験初日の
2科目目「財務・会計」に関してです。
私は管理会計畑を長年歩んできたので、「財務・会計」には「意思決定会計」や「原価計算(管理)」
などいわゆる「管理会計」要素は含まれないと思いこんでいました。しかし、試験内容を見るとそれらは
多く含まれており、なぜ「財務会計」に「管理会計」分野が含まれるのか疑問でした。
ご存じの方も多いと思いますが、財務会計(税務会計含む)とは時間的には過去から現時点をメイン
にして、「企業外部の利害関係者(ステークホルダー:投資家・債権者・税務署など)に企業の財務
状況を報告するために行う会計」であることに対し、管理会計とは時間的には現時点から将来をメイン
にして、「経営者や社内の管理職などが企業をマネジメントするために必要な情報をまとめた会計」です。
そのときはなぜ「財務会計」に「管理会計」要素が含まれるのか、不思議に思って字面をよく見ると、
「・(なかぐろ)」が間に入っていることに気づきました。(早く気づけよ、という話ですが)
なるほど、これは「財務に関する事項と会計(財務会計と管理会計)に関する事項」のことを言って
いるのか、だから意思決定会計や原価計算なども含んでいるのか、と納得することができましたが、
そうであれば「財務および会計」などとしてくれればわかりやすいのに、ともちょっと思いました。
ちなみに上記「出題内容の表記の変更」の「財務・会計」に関しては、税務会計の追加やキャッシュ・
フロー関連、株主価値の算定などに関する事項が追加・修正になったようです。詳細は該当文書を
ご確認ください。
普段見慣れた字面への思い込みは怖いなぁ、きちんと読まないといけないなぁ、ということを学んだ
一例でした。
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