皆様、こんにちは。稼プロ!23期生の佐野紳也です。
最近、飲食店の経営診断と商店街診断でアンケート調査を行いました。双方の調査に、飲食店の認知経路を調査した設問がありました。そこで驚いたことがあります。それは、飲食店選びにInstagramを利用している人が比較サイトより、かなり多いということです。インターネットで検索してみると、昨年あたりからのその傾向が強くなっているようです。
比較サイトよりも、Instagramが利用されるようになった理由としては、以下が考えられます。
- 比較サイトは点数が操作されているという疑念があるようです。2022年6月に某比較サイトがチェーン店の点数のみを差別的に下げるアルゴリズム(いわゆる「チェーン店ディスカウント」)を設定、運用したことは、独禁法違反しているとして、飲食店運営企業が提訴した訴訟で勝訴(東京地裁)したことなども影響していると考えられます。
- 飲食店によっては、業者にお金を支払って、好意的な口コミや評価は書いてもらうようなステルス・マーケティングを利用している可能性もあると考えている人もいるようです。
- Instagramが、ハッシュタグを付けていればエリアや店名で検索ができること、また、視覚的要素が重視されているので、お店の雰囲気を確認できることも、利用されている理由と考えられます。
- 一方、飲食店側も、月額の掲載料、送客手数料が高いことから、比較サイトを利用しなくなってきていることも理由と考えられます。要因としては、コロナ禍で飲食店のコスト意識が高まったことが指摘されています。
Instagramだけでなく、Googleビジネスプロフィールも利用するようになっています。インターネットなどの技術動向や利用状況を把握し、環境変化に対応した販売促進策を行うことが重要だと思いました。