こんにちは、21期生の吉岡裕之です。
さて、先日、新しい日銀総裁として植田和夫氏が任命されました。
本命とされていた雨宮正佳副総裁が政府の打診を断って、すったもんだの末の決断のようです。
そして、黒田総裁はひっそりと退場することになりました。
思えば、安倍首相が就任して間もなく、鳴り物入りで職についた黒田氏でした。
景気浮揚のために撃ち放たれた「黒田バズーカ」が、今でも鮮明に記憶に残っています。
この「黒田バズーカ」、景気よく連発されましたが、実際の景気はどうなったでしょう。
黒田総裁がその任にあった10年間、私は、中小企業で働いていましたが、景気が良くなった実感は全くありませんでした。
株価と、上場企業の社員の給与だけがどんどん上がっていく中、中小企業はバタバタとつぶれていきました。
皮肉なもので、物価上昇率は当初目標であった2%を超えることになりました。
ただ、決して景気が良くなったからではありません。新型コロナによるサプライチェーンの棄損、ウクライナ情勢による物資供給の縮小、そして欧米のインフレに引きずられて、日本の物価はどんどん上がっていくのです。
それにしても、植田氏も大変な任務を引き受けたものです。
これからの日本の金融政策は、異次元緩和の出口を探っていくことになります。
インフレという烈風の中を、景気と物価を両手に抱え、まるで綱渡りのように進んでいくことになります。
しかもあたりは霧の中、、、
植田氏も大変ですが、我々も大変ですね。
そして、中小企業の皆さんはもっと大変になります。
これからは、より一層強くタッグを組んで、中小企業支援に邁進していきましょう!!