東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

経験は知恵の父 記憶の母

2023-02-23 12:00:00 | 22期生のブログリレー

稼げる!プロコン育成塾コースマスターの太田一宏です。

藤井聡太さんの登場で将棋が報道される機会が一気に増えました。明後日は王将戦七番勝負の第5局。ご承知のように、2勝同士のタイで迎えた一戦です。
藤井さんはAIを使った研究をされていると報じられています。将棋のAIは過去の膨大なデータからそれらをつなぎ合わせて「最適解」を導いてくるようです。
一方、今はAI研究が盛んだからこそ、AIが指さない手順を深く研究するという戦い方が有力になってきている、そうです。
AIが指さない手順というのは何でしょう。セオリーでは導けない手順を見出すということでしょうか。これを将棋の外に当てはめると、ふつうでは結びつかない経験知を結びつけてみる着想、あるいはその先の試行錯誤ということになるのでしょう。
そんなAIは経験を記憶の母としているといえそうです。人は、もう一歩すすんで、経験を知恵の父にする力を秘めているのではないでしょうか。


2015年に野村総合研究所が「コンピュータ技術による人工知能やロボットへの職業代替確率 」を計算し、代替される確率が低い100の職業のうちの一つに中小企業診断士が含まれていました。
100の職業のうち、中小企業診断士以外のものをみてみると、芸術系が約40%、約20%が医療関係、約10%が教育関係となっていました。
この報告に未来は安泰と喜んだ方も多いでしょうが、そんな簡単な話ではないように思われます。

共に並べられていた他の職業と同じように、常に「知恵」を磨き続けて、初めてやってくる未来に違いありません。

*****

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傾聴の難しさ

2023-02-22 12:00:00 | 22期生のブログリレー

 

皆さん、こんにちは!
22期生の稲吉勝範です

先日、会社でマネージャ研修(全4回)を受講しました。
1on1のやり方、モチベーションアップの方法などのリーダーシップに関する研修です。
全マネージャが集い、座学+ワークショップ形式で行われ、
自らの体験などを共有する時間もありました。

その中で、傾聴の難しさについて、改めて認識したので、共有させて頂きます。

私のノートに以下のようなメモがありました。

 

=====メモ======
傾聴=理解(※)すること(考え方/気持ち/立場等)

  ※「判断・評価せずに、相手を理解する」ことが重要。
=====メモ======

 

この「判断・評価せず」がなかなか難しい。
人は、他人の話を聞いているとき、自然と判断・評価してしまうようです。

私も、「それは○○した方がいいよ」「あなたのやっていることは△△ですね」
と言ってしまったり、思ってしまったりで、判断・評価をついしてしまいます。

 

相手の言っていることをありのまま受け止める、そして興味を持って相手を
理解する意識を持つことで、段々と本来の傾聴になります。
相手に興味を持つと、なぜそのような考え方なんだろう、どのような立場・気持ち
なんだろうと、自然とその理由を知ろうと思うようになります。

 

傾聴とは、相手そのもの、または、相手のウラ(深層)にあるものを好きになること
なんだと、私の中では結論付けました。

 

数十年、コーチング研修の講師をされている方でも、最初はなかなかできなかったとのこと。
単純そうに見えてできないことは、継続したトレーニングしか解決してくれません。
日々トレーニングです。

以上です。

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悲しい話

2023-02-21 12:00:00 | 22期生のブログリレー

17期 永井裕介(スケさん)です

悲しい話をします。

 

私の右手中指と薬指の先っぽに白っぽいような、茶色っぽいようなものが見えます。

骨だそうです。

 

15年前に血栓(血の塊)ができやすい病気にかかりました。

「膠原病の疑い」だそうで、今でも病名が確定しません。

血栓ができると血流が悪くなり手足の指先に次々と潰瘍ができます。

寒さが一番の敵で、潰瘍が手指にできると痛いので箸が使えなくなります。

足指にできると歩くのがしんどくなります。湯船に浸かれなくなります。

我慢できなくなると入院します。

でも対処療法だけで根本的な治療法はないため、退院するとまた潰瘍ができます。

そして昨年、潰瘍が乾いて皮膚がミイラ化して、剥げたら骨が露出しました。

右手中指と薬指は左手にくらべ5~10mmくらい短くなりました。

 

何か救いようのない話ですが、発症により実はよいことが2つありました。

1つ目はタバコを止められたことです。

発症した時に知った言葉が「タバコ1本指1本」でした。

タバコを吸うと血流が悪くなり1本吸うと指が1本なくなる‥

止めざるを得ませんよね。

2つ目は中小企業診断士になろうと決心したことです。

この先、寒いところや立ちっぱなしの仕事は無理、通勤が長いのも無理‥

体力をあまり使わず暖かい場所でできる仕事を探すしかない‥

いきついたのが中小企業診断士でした。

発症がなければ今もタバコを吸い、遠くまで通勤をしていたことでしょう。

 

レジリエンスという英単語があります。

元々は物理学の用語であり、

外部からの圧力が加わった際に反発する力を言います。

心理学的には、困難や脅威に直面している状況に対して、

「うまく適応しながら成長する能力」を意味する言葉だそうです。

決して「逆境に耐える」とか「折れない心を持つ」のではなく、

「病気とうまく付き合っていく」とか「転んでもただでは起きない」的な、

「しなやかでしたたかな心を持つ」ということなのだと思います。

 

現在も手足に2本ずつ潰瘍ができています。

それでも妻に弱音をはきながらも、

「暖かくなって足の潰瘍を癒やして孫と温泉にいく」ことを目標に、

さいたまで、事業承継業務に精を出す毎日です。

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サービス・ドミナント・ロジック

2023-02-20 12:00:00 | 22期生のブログリレー

こんにちは。22期の浅野です。

 

なかなかネタを探すのが大変ですね。また本の話題で恐縮ですが、今回はサービス・ドミナント・ロジック(SDL)の話しをしようと思います。

 

SDLは2004年にロバート・F・ラッシュとスティーブン・L・バーゴが発表した論文が始まりです。その考え方をまとめたのが「サービス・ドミナント・ロジックの発想と応用」という書籍で、日本語版は2016年に出されています。もともとはビジネススクールの修士論文のネタ探しをしている際にSDLを発見し、興味を持ったので本を読んだという経緯です。

 

読んでいると眠くなる読み物なので、イメージを掴んでいただくためにポイントとなるSDLの公理を紹介します。

  1. サービスが交換の基本的基盤
  2. 顧客は常に価値の共創者
  3. すべての経済的および社会的アクターが資源統合者
  4. 価値は常に受益者によって独自にかつ現象学的に判断される(価値は経験的=現象学的である)

SDLの対局にあるのがグッズ・ドミナント・ロジック(GDL)で、モノに価値があるという考えです。一方、SDLはモノには価値があるわけではない。価値は受益者が価値を認識したときに生まれる。つまり、顧客を価値の共創者と考えます。アクターとは生産から販売などサービスが顧客に届くまで、価値共創に携わる人たちです。

 

これを読んだときに、自分はハッとしたのです。自分の顧客であった或るメーカーで、社長が変わってから、「UX」だの「ワーオを届ける」だの言い出し、エンジニアも「ハードは何でもいい、所望のものがないから作るだけ」と言い出したことを思い出したのです。それまでは先端技術や性能にこだわっていたのに、社長が変わって態度が一変したのを10年近く不思議に思っていました。SDLを知った時に「これか」と思ったのです。それがこの本を読んだきっかけです。今となっては、その変化がSDLによるものか確かめる機会がありません。デザイン思考か何か別の考えを導入したのかもしれません。しかし、まさにGDLからSDLへの様な大きな視座の変化があったのでしょう。

 

SDLは高次の考え方があるだけで、経営メソドロジーがあるわけではありません。そこが課題なので、研究に挑戦しようかと思いました。しかし、「1年ではまとまらないからやめた方が良い」というアドバイスを受け納得の上断念しました。しかし、このテーマは興味があり頭の片隅に置いています。

 

以前ほどではないですが、ときどき「安くていいもの」とか「高性能」というGDL発想の企業があります。そういう企業がSDLの視座を持つと、価値提供の仕方や価格などマーケティングが違ったものになるでしょう。

 

以上、サービス・ドミナント・ロジック(SDL)のお話しでした。

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新しい習慣を身に着ける

2023-02-19 12:00:00 | 22期生のブログリレー

16期生の大石泰弘です。

なかなか習慣にできなかったことが、少しずつ習慣になってきた話です。

事業承継の面談をするときや、経営者にインタビューをする時に、自分が確認したいことや反論したいことに意識が行ってしまい、相手の伝えようとしていることを理解しようとする意識が薄れてしまうことがよくあるので、相手の伝えようとすることに意識を集中して、ちゃんと理解するという新しい習慣を身につけようと思いながら、たまにしかできずに4~5年が経過しました。

どんな新しい習慣も身につかないのかというと、ついたものもあります。このブログでも紹介した、就寝前の3行日記や、毎朝毎晩遺影に手を合わせることはこの2年間続けられています。

どうしたら相手の期待を意識し続けられるか、と考え、上述の身についた二つの習慣を活用することにしました。
3行日誌では、「相手の期待に意識を集中したか」を、その日の良かったことと悪かったことを判断する判断基準にしました。また、翌日にすることも、「相手の期待に意識を集中する」にしました。遺影に手を合わせる時にも、「相手の期待に意識を集中したか」と必ず自問することにしました。


すると次第に相手の期待を意識する頻度があがってきました。まだ時々のレベルですが、いつでもできるようになるまで続けようと思います。

以上

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