稼プロのみなさま
こんにちは。22期生小山亨二です。
今回は最近観に行った映画についての感想です。先週末 理論政策更新研修の後、時間ができ、ちょっと頭をスッキリしたいため、久々に映画を観に行きました。選んだのは、以前このブログでどなたかが記述されていた昨年公開の「THE FIRST SLAM DUNK」。この時期でも上位にランクインしていたため、即決めしました。私自身アニメを映画館で観るのは、恐らく10年以上前のジブリ以来で、今回の作品の人気の秘密は何かと不思議にも思っていました。劇場サイズは大きくありませんが、80%以上の集客。よく見ると20代女性が多いことに気づきました。一瞬イケメンをチャラくしているのか?とも思いましたが、作画力が定評の原作者が自ら監督も務めているということなので期待はしていました。
内容は、全国高校No.1を決める40分の決勝戦を、登場人物の人間模様などを絡めて124分で描いたいたってシンプルなもの。
しかし、私の評価は、もうアニメではなく、素晴らしいスポーツ&ヒューマンドラマとして、本当に感動しました!
その理由は、ネタバレしないように、私が感じた演出面でのポイントを挙げます。
まず一つ目は、やはり作画力です。よくあるアニメ風ではなく、劇画チックに色は抑えめにしながら、動きも大げさではない 人間のリアルな動きを追求して描かれているように感じました。ずっと見入っていると、アニメを超えた実物の人間を観ているような錯覚になりました。
二つ目は、やはりキャラクターです。これを実写版にしてしまうと、アニメキャラに寄せた演技や配役俳優自身の特徴などが邪魔になり、キャラクターの賛否が出てきて、うまくキャラクターを活かせないと思います。シリアスに描いたアニメだからこそ、キャラクターそのものを、かえってストレートに受けとめることができたと思います。
最後の三つ目は音響効果です。これが今回の最大演出効果と思っています。冒頭の重低音の効いた音楽で本格感を出し、試合中のプレイ音でリアリティを醸し出す一方、ストーリー途中では、逆に”無音”や”控えめな音量”が長尺かつ多場面設けられていて、その瞬間 なぜか すぅーと画に引き込まれ、全てが画中のシーンにもっていかれる感覚が生まれました。
観終えた後、しばらく感動に浸り、これまでの私のアニメ観が変わりました。しっかりした原作に、演出効果などで 実写よりドラマ性をリアルに描ける。日本のアニメは、これから大人ターゲットでいける可能性を示してくれた気がしました。せひ、みなさも どうぞ!
みなさまもぜひどうぞ。