Messege From Beat Street : The Best of Grandmaster Flash, Melle Mell & The Furious Five (1994)
ラップ、ヒップ・ホップの創始の1人でありながら、ここ日本では圧倒的に知名度の低いグランドマスター・フラッシュ(Grandmaster Flash)。そういう自分も完全な後追いで、さまざまなヒップ・ホップのコンピに収録された6や10のような有名曲を、それこそ歴史を勉強するみたいな感じで聴いたのが最初。それから彼らの所属したSugarhill Recordsのコンピ盤(この盤と同様にRHINO製)を購入して聴くようになった。
日本ではディスコ・ミュージックの延長で、白人アーティストがラップのエッセンスをヒット曲に取り込むようになったり、映画で注目されてやっと認知され始めたと記憶しているので、当時はアフリカ・バンバータ()の名前ぐらいしか知らず、80年代の半ばになってランDMC(Run DMC)やL.L.クールJ(L.L.Cool J)の人気が爆発すると、オリジンである彼らの名前もあまり表に出てこなくなった。少なくとも自分の読んでいた洋楽雑誌に彼らの特集記事を見た覚えはない。アクの強いファッションと容姿だが、彼らの動く姿をビデオで見たのも彼らがヒット曲を出したずっと後だ。
このアルバムはライノ(RHINO)レーベルの編集。選曲やセンスは飛び抜けていたこのレーベルも大会社に吸収されてからは以前のようなぶっ飛んだパッケージやギミックは減ったかな。このアルバムが発売された90年代前半には1に収録されているようなメガミックスが流行ったが、正直あまりいい出来ではない。蛇足。それでも中古店の棚をチェックしていて「RHINO」のマークを見つけると手に取ってしまうのは、やっぱり今でも一番信頼出来るレーベルだから。そのレーベルの魅力はこのサイトで知ることが出来る。
ブックオフにて購入(¥250)