ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

吉野鮨本店 (2) @東京・日本橋

2013年12月14日 | 東京都(老舗)

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今回の東京訪問で「締め」に選んだ店は日本橋・高島屋近くの老舗鮨店「吉野鮨本店」。創業は明治12(1879)年。日本橋は東京駅(八重洲口)からも近く、徒歩圏内なので、帰りの新幹線の時間を合わせてさっと食事をするにも便利。駅の売店や車内販売でつまらないものを腹に入れる必要がないので有難い。近辺に来ると必ず立ち寄る近くの地図専門店「ぶよお堂」で最近お気に入りの楽しい俯瞰図のクリア・ファイルなどをお土産に購入し、予約した時間にのれんをくぐった。

前回はランチでの訪問だったので夜は初めて。一応予約を入れておいたが、歴史ある店ではあれど気取らない店なので空いていれば飛び込みでも問題ないだろうと思う。カウンターに座ってお茶をもらう。本当ならお酒から入りたいところだけれど、これから混みいった駅へ行ったり、新幹線に乗らなくてはいけないので、あまり酒臭いのもね。(リニューアルした最近の東京駅構内は人がごった返していて、居るだけでどっと疲れてしまう程だし)。ここはグッと我慢して握りに集中です。

ここの握りは仕事のしてあるタネである事はもちろん、大きさといい、形といい、これぞ江戸前鮨という感じ。いわゆる極上のタネや珍しいタネ、あるいは洒落た創作などで勝負する握りではなく、奇を衒わない基本通りの(←偉そうな言い方ですいません・汗)しっかりと満足出来る握り。この日は、カウンター上のガラスケースにあるタネの中から、それに死角に入って見えないタネを握り手に訊いて、次々と平らげた。思い出したけど前もこの年輩の人に握ってもらったな。帰ってから記憶を辿って指を折ってみたら約17貫食べていた。それに要する時間が約20分。長居は苦手とはいってもちょっと早く食べすぎか(笑)。どれも満足出来る味だった。

カウンターに入った握り手はお弟子さん含めいつも数名居るが、基本的には自分の前の客を相手するのかな。店の人と丁々発止やりたい人にはあっさり過ぎて物足りないかもしれないが、自分のようにほど良い距離で居たい者にとっては丁度いい按配の接客。熱くもないし、冷たくもない。気取らず自然で居られる店だ。まっとうな鮨をまっとうな値段で食べられる幸せ。この日の勘定も酒が無かったとはいえ、カウンターで仕事のしてある握りを好きに食べてこの値段だったら素晴しい。(勘定は¥7,000程)

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吉野鮨本店

東京都中央区日本橋3-8-11

(よしのすし よしのずし よしのずしほんてん よしのすしほんてん 吉野鮨 吉野寿司) 

 

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