Hits / Joni Mitchell (1996)
ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)はほとんど聴いてこなかった。ことあるごとにミュージシャンが名前を出す”Musician's Musician”なのでずっと気にはなっていた。もちろんビデオ「Message To Love : Isle of Wight Festival」なんかで映像も見ていたので、全く知らなかった訳ではなかったが。ジョニのアルバムで「Hits」と言われてもピンと来ないが(チャートを賑わすような人じゃないので)、一応ベスト盤だということでこれを購入してみた。ちゃんとこのベスト盤に対して、ジョニ自身が気に入った曲を集めた「Misses」というアルバムも同時に発売されたのだそうだ(ちなみにこのベスト盤の方は10年程かかったが、アメリカで50万枚売り上げたとのこと)。伸びのある透き通った声のシンプルなフォーク・ミュージックではあるが、けっこう複雑なコード進行だし意外と力強い。選曲が妥当なのかどうかは全然分からないのだが、なかなか気に入った。
どうして彼女の音楽が、ファンのみならずミュージシャンの心を捉えて離さないのか、まだ詩の世界まで掘り下げて聴いていないので分からないが、凄い面子(CSN&Y, Led Zeppelin, James Tayler, Prince, Herbie Hancockなどなど)が彼女の音楽を愛し、それを公言してきたのだから興味深い。同じカナダ出身のアーティストというと、自分はレナード・コーエン(Leonard Cohen)、ニール・ヤング(Neil Young)、ザ・バンド(The Band ※リヴォン除く)などが思い浮かぶ。どれも唯一無二の個性があるアーティストばかりだ。そんなアーティストの中で遜色ない存在感があるジョニ。まずは名盤の誉れ高い「Blue」あたりを買って聴いてみようか。
ブックオフにて購入(¥280)
- CD (1996/10/9)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Warner Bros / Wea