ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

角鍬商店 @岐阜県関市

2017年12月11日 | 岐阜県(中濃・老舗)

小瀬(おぜ)の鵜飼も有名な岐阜県関市の、本町商店街にある「角鍬商店」へ。こちらは店の表にも書いてあるように「いかだばえ」(しらはえ=オイカワの佃煮)「蜂の子」などの佃煮を売る老舗。創業は江戸末期で現在5代目というから凄い。原材料は冷凍保存せず、季節のものを使い切り、製法も昔のままだという。店の前まで行くと老舗とはいっても建物は新しく、間口は広くないがシンプルで潔い凛とした空気がある(ちなみに向かいは人気の蕎麦屋「助六」)。思い切って暖簾をくぐると中にはショーケースがあるだけのすっきりとシンプルな店内。ガラスショーケースの中にあるものは箱入りのものばかりだったので量が多いかなと躊躇していたが、奥から出てきた女将に訊くと後ろに個別包装の品もあるとのこと。振り返ると細い棚にひっそりと並んでいた。中から「鮎の甘露煮」を選んで購入。

後から調べてみると「鮎の甘露煮」自体は30年程前からと、老舗にしては歴史が浅く意外だった。中サイズの鮎の甘露煮がそのままの姿でビニールで真空包装されており日持ちもする。そういえば今年の夏から秋にかけてはたくさん鮎の甘露煮をいただいた。和食店から戴いたり、知人の自家製を戴いたり。どれも材料は大して変わらない(たぶん)。もちろんそれぞれ味付けや口当たりの個性はある。こちらはさすがにそういった頂き物に比べると上品で、頭の部分も食べ易い。味付けは甘露煮としてはあっさりとしている方なので酒とぶつからない。この日は「菊正宗」の樽酒と合わせたが、ちょうどいい感じ。”わた”の苦味もしっかりと味わえて旨かった。次はやはり「いかだばえ」をと思うのだが、はえの佃煮(これも毎年知人に頂く)って味が濃くって、あまり減っていかないんだよなァ。(勘定は¥648/尾)

 


 

↓ 同じ本町通りにある「鈴木自転車店」(建築詳細不明)。これを看板建築と言っていいのか分からないが、角に面した2面は明らかに日本建築とは違う。

 


 

角鍬商店

岐阜県関市本町8-36

 

( 関 せき 角鍬 かどくわ かどくわ商店 老舗 川魚 佃煮 つくだ煮 つくだに いかだばえ 甘露煮 蜂の子 はちのこ 土産 贈答品 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スルー @名古屋市東区・代官町

2017年12月11日 | 名古屋(東区・北区)

東区代官町の横代官交差点に”いかにも”な喫茶店が見える。でも近くに寄ってみると古い喫茶店と新しめの喫茶店が並んでいる。どちらの看板も「喫茶スルー」。これは何か訳があるのかなと向かって右側の古い方の扉を開けて入ってみた。なんのことはない、中は繋がっているだけなのだった(笑)。昼時だったが店内は大盛況で、どちら側にも客がいっぱい。老齢のご夫婦も何組かいらっしゃった。ひとつだけ空いていたテーブル席に腰かけてメニューとにらめっこ。鉄板スパをはじめとして様々な洋食が一式揃っている。どれも旨そうで迷う迷う。周りを見てみても年齢に関係なくフライ物などの定食をがっつりいっている客が多い。結局食べたかったご飯物の中から「ピラフ」を単品でお願いした。

紙ナプキンを巻いたスプーンとカップスープが運ばれた。スープは溶き玉子と玉ねぎが入った優しい味。調理場で調理を担当していた女将さんの「ねー、今日ご飯柔らかいねー」という大きな声が響いてきた(笑)。しばらくして運ばれた「ピラフ」はけっこなヴォリューム。中にはミックスベジタブルやハムが入っていて、紅生姜が添えてある。女将さんの言った通り、確かにご飯は柔らかい(笑)。ま、実際にはその場で炊き上げる本来のピラフというよりは洋風チャーハンという感じだろうから、炊いてあるご飯の硬さに影響されるのは仕方がないところ。塩胡椒の味付けはやや強め。ちょっとダマになったところがあるのはご愛敬。途中でスプーンの運びを止めるとすぐに満腹感が襲ってきそうだったので一気呵成に口に運んだ。満腹。次は鉄板スパか、カツカレーか。サンドイッチも旨そう。(勘定は¥630)

 


 

↓ 「歩こう!文化のみち」第4弾。名古屋城から信州へ向かう旧善光寺街道沿い、赤塚の交差点近くにある食品店「熊野屋」(創業江戸享保年間)。店の奥には古い看板や資料が展示してあった。主人と話をすると、この辺りで江戸時代から昔のままの場所で残っているのはこの店と寺ぐらいだなんだとか。

 

↓ よく外から建物を愛でていた「愛知県庁・大津橋分室(旧・愛知信用組合連合会館)」(昭和8年・1933・建造)。現在は「アートラボあいち大津橋」や、「愛知・名古屋戦争に関する資料館」としても使われていて、部屋や廊下の様子も見ることが出来る。

 

 

↓ 外観のごついゴシック風の装飾とは裏腹に、内部の廊下などは配管がむき出しで質実剛健といった感じ。転じて階段や踊り場部分にデザインされた丸窓はポップなイメージが印象的。

 

 

 

 


 

 

喫茶 スルー

愛知県名古屋市東区代官町31-27

 

( 名古屋 なごや 代官町 横代官 スルー 喫茶スルー 洋食 喫茶 純喫茶 ランチ 定食 サンドイッチ モーニング 近代建築 愛知県庁大津橋分室 あいちトリエンナーレ ) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする