岐阜市の黒野方面に蕎麦屋があると聞いて車を向かわせる。街道沿いに建つ古民家風の建物がその蕎麦屋「むらせ」。門塀のあるかなり大きな平屋で、駐車場も広い。門をくぐって中へ。玄関で靴を脱いで下駄箱に入れ板間に上がる。まだ夜営業が始まったばかりの時間だったので先客はなし。どこでもという事だったので窓側の卓に腰を下ろす。BGMはよくあるジャズ…、とはいっても街道沿いなので何もBGMが無いと車の音がしてしまうのかも。せっかく庭が見えるような建物なのでそれも寂しいか…。まず蕎麦茶と平べったい蕎麦を揚げたものが供される。最近蕎麦屋でよく出される蕎麦茶は、煎った豆のような強い香りがずっと鼻腔に残るので好きじゃない。食べ終わった後なら構わないのだけれど…。どこもかしこもなのでみんなは好きなのかな。「十割そば」をお願いしたが10食限定で売り切れなのだとか。ではと普通の「ざるそば」をお願いした。給仕の若い男性は調理もやるよう(主人かな?)
しばらくして運ばれた「ざるそば」は、銘の入った皿の上に敷かれた笊の上に。珍しく薄い平打ち。北海道の農家直送の新そばなのだとか。つゆは徳利にたっぷり入っている。猪口に入れて味わうと、甘くはないがかなりカエシが強め。キンキンに冷えていたので出汁の風味が分かり辛いのかもしれない。なので少しだけ浸けて手繰る。のど越しの良い蕎麦は平打ちの食感が面白い。するすると胃の中へ。つゆが沢山残ったので、添えてある刻みねぎを足して蕎麦湯もたっぷりいただいた。こちら単品と比べて丼ぶりと組み合わせたランチがなかなか値打ちのよう。次は昼に来てみようかな。(勘定は¥800)
岐阜県岐阜市洞989-10
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