ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鯱乃家 (2) @名古屋市北区・黒川

2017年12月18日 | 名古屋(東区・北区)

名古屋のカレーうどんの元祖「鯱乃家」へ。創業は昭和51年(1976)とのこと。先日、驚いた事にいつも客でいっぱいだった出来町通りの「清明山店」が閉店し、これでこの店の系譜を正当に引き継いでいるのは「犬山店」と小牧の「歩々亭」のみとなってしまった模様。店に入るとカウンターに座っている先客はひと組。でも様子から見ると主人のご家族かな。もちろん「カレーうどん」を注文。この系譜に来るといつも”冷たいの”(水で締めたうどんに熱いカレーがかかったもの)ばかりだったが、この日は普通のカレーうどん。他に客がいないのと、下茹で済みの麺があったのであっという間に提供された。

カレーの中には葱、肉片、蒲鉾、揚げが入っている。麺は茹で置きをゆがいただけだったがしっかり角が残ってダレていないので印象はいつもとあまり変わらなかった。寒くなってきたこともあって熱くてもスルスルと入っていく。餡のとろみも辛さもちょうど良く、いい感じ。いつも店に入ると、つい自動的に「カレーうどん」と言ってしまうが、次こそは「絹カレー」か「カツカレーうどん」、あるいはカレーでない「さしみたぬき」か何かを頼んでみようっと(←きっとまた「カレーうどん」と言うな…)。(勘定は¥700)

以前の記事はこちら

系譜の店の記事はこちら 「犬山店」、「清明山店」(※平成29年10月閉店)

 

鯱乃家

愛知県名古屋市北区田幡2-14-1

 

( 名古屋 なごや 黒川 しゃちのや 本店鯱乃家 若鯱家 わかしゃちや 清明山店閉店 カレーうどん 元祖 )

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Smiley Smile, Wild Honey / The Beach Boys

2017年12月18日 | クラシック・ロック

 

Smiley Smile, Wild Honey / The Beach Boys (1967)

ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)が1967年に発表したオリジナル・アルバム「Smiley Smile」と「Wild Honey」(写真下)を2in1にして数曲追加したCD。ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)の傑作「Pet Sounds」と、それに続く作品となるはずだった「Smile」。もう語り尽くされた感があるが、結局精神的に破綻したブライアンはアルバムを完成させることが出来ず、収録予定だった曲のいくつかがこの「Smily Smile」に収録され、幻のアルバムとなる。自分がビーチボーイズを初めて聴いたのは、もうすでに懐メロバンド化した頃(80年代初め)。もちろん全然気に入らず、アルバムは全く持っていなかった。世間の評価も芳しくなく、今のように色々な音源が発掘されたり、研究されたりという雰囲気じゃなかったと記憶している。それがだんだんと再評価され、自分もCDで「Pet Sounds」を買ったり、当時一番センスの良かったグレイテスト・ヒッツ盤を買ったりした。そのベスト盤にこの2作品に収録されている曲も入っていたが、従来の能天気なサーフィン、ホットロッド系の曲とはまるで違う雰囲気だったので興味が湧くようになり、買って聴くようになった。

自分は後年にブライアンが再演までした「Smile」の世界観はいまだによく知らないが、ここに収録されている曲群は、流麗なコーラスは登場するものの、どこか暗い雰囲気も持ち合わせていて、奇妙な効果音や楽器を挿入したり、イフェクトを多用したりとポップとは言い難いサウンドが展開されている。それらは当時のブライアンの精神状態を反映したものなのか、過渡期のバンドがなせることなのか、それとも時代(ビートルズは「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」を、ストーンズは「Their Satanic Majesties Request」を発表した時期)がそうさせたのか、何とははっきり言えないが、”正気の沙汰”ではない何かを感じさせる。「Wild Honey」を初めて聴いた時には、カール(Carl Wilson)のヴォーカルの荒れっぷりに驚いたものだ。その混沌としたサウンドが、昔ならともかく、今となっては何だか魅力的に感じるんだから面白いもの。

中古店にて購入(¥540)

  • CD (2001/4/20)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Extra tracks, Import, Original recording remastered
  • Label : CAPITAL

 

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