今シーズン早くも2回目の栗きんとん購入。前回の「川上屋本店」と同じく、デパートなど別の店で買ったり、戴いたりすることが多い中津川の大御所「すや」へ。この本店の前は何度も通っているが、季節ともなると沢山の人が群がっているので、いつも貰っているからいいやとここ本店での購入は後回しになっていた。創業は元禄年間で、そもそもは「十八屋」という屋号で「酢」を販売していたそうだ(つまり「酢屋」…)。「川上屋」と同じく9月に入って新栗が出回り始めたばかり。店の窓には”栗きんとん売り始めました”の色紙があった。この日は意外や人の姿が見えなかったのだが、逆光でよく見えなかっただけで、戸を開けて中に入るとひしめき合ように客が居た。その後ろには店員がこれまたわんさか。この時期の中津川の和菓子屋は大忙しだ。順番を待って「栗きんとん」を嫁の分と2つ、それに「栗こごり」というお菓子を購入した。
どこの店の栗きんとんも「旨い旨い」言うだけで比べたことがない。今回は「川上屋」のものを食べたばかりなのでちょっと比べてみた。滑らかな生地の口当たりは両店に共通。「すや」の方には砕いた粒が感じられてそれらが舌に当たる。甘さは「川上屋」の方が強いかな(ちなみに自作する時は公開されている「恵那川上屋」のレシピで作っている)。とは言っても総じて食感も滑らかな舌触りもよく似ていて、2つ並べられても当てる自信はほとんど無い(笑)。「栗こごり」はその名の通り板状に固まらせたもの。白い砂糖を吹いていて透き通った綺麗な黄色をしている。ひと包みは5枚ほど。口に含んでも栗の風味はさほど強くなく大人しめの味わい(もちろん甘さはしっかり)。さあ、次はどちらの栗きんとんをいただこうか。(勘定は¥800程)
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すや (すや本店)
岐阜県中津川市新町2-40
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