ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

British Beat Classics Vol.1 : The Kinks & The Who / Various Artists

2019年09月14日 | ポップス・オールディーズ

British Beat Classics Vol.1 : The Kinks & The Who / Various Artists (1994)

ブルーズ関係に造詣の深いPヴァイン(ブルースインターアクションズ)から発売された、キンクス(The Kinks)とフー(The Who)がカヴァーした曲の元曲やインスピレーションの源になった曲を集めたコンピレーション盤。ちなみに”Vol.1”となっているが、それ以降シリーズが続いた形跡は無い(笑)。ヤードバーズ(Yardbirds)やアニマルズ(The Animals)らで続けるつもりだっただろうか。ジャケットはヒドいし、発売当時でさえすでにやり尽くされた安易な企画だけれど、聴いている分にはやっぱり楽しい。

こうして並べられると、キンクスとフーの連中の好みというか、影響された音楽はかなり似通っていて、ブルーズはもちろんのこと、ロックンロール、ポップス、ジャズ、モータウン、テレビ主題歌など被っているジャンルや曲調が多い。2人の天才レイ・デイヴィス(Ray Davies)とピート・タウンゼント(Pete Townshend)はどちらもロンドン出身だし(イギリス国内での出身地の違いは結構大きかったらしい)、年齢も1つ違いなので環境がよく似ていたのかも。その後に彼らがそれぞれ作った音楽も、”ロック・オペラ”と呼ばれるコンセプト・アルバムがあったりと共通項が多い。

The Kinks  

  • 01 Little Richard – Long Tall Sally  
  • 02 Chuck Berry – Beautiful Delilah  
  • 03 Lazy Lester – I'm A Lover, Not A Fighter  
  • 04 Bo Diddley – Cadillac  
  • 05 Chuck Berry – Too Much Monkey Business  
  • 06 Slim Harpo – I Got Love If You Want It  
  • 07 The Kingsmen – Louie Louie  
  • 08 Jimmy Anderson – Naggin'  
  • 09 Martha Reeves & The Vandellas – Dancin' In The Street  
  • 10 Sleepy John Estes – Milk Cow Blues  
  • 11 The Marketts – Batman Theme   

The Who  

  • 12 Ike & Tina Turner – Please Please Please  
  • 13 Bo Diddley – I'm A Man  
  • 14 Jan & Dean – Bucket T  
  • 15 The Regents – Barbara Anne  
  • 16 Martha Reeves & The Vandellas – Heatwave  
  • 17 Eddie Cochran – Summertime Blues  
  • 18 Johnny Kidd & The Pirates – Shakin' All Over  
  • 19 Larry Williams – Boney Maronie  
  • 20 The 5 Royales – Baby Don't Do It  
  • 21 Bo Diddley – Road Runner  
  • 22 The Isley Brothers – Twist & Shout  
  • 23 Garnet Mimms – Anytime You Want Me

オークションにて購入

  • CD  (1994/2/10)
  • Disc : 1
  • Label : ブルース・インターアクションズ

 

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かどや @愛知県一宮市

2019年09月14日 | 愛知県(尾張)

愛知県一宮市で前から気になっていた食堂「かどや」。何度も前を通ったことがあるのだが、やっているのかいないのかよく分からないし、駐車場が見当たらないので通り過ぎること幾度か。この日はよしずの向こうに暖簾が掛かって入口が開いているのがチラッと見えたので、急遽ハンドルを切って近くの奥町公園に車を停め、蒸し暑い中、歩いて店まで行ってみた。提灯がぶら下がってはいるが、道路側から見てもよしずで隠れて暖簾はほとんど見えない。こりゃ、一見にはちょっと無理だ(笑)。店に近づくと予想外の嬌声。覗いてみるとビックリ、狭い店内の3つあるテーブル席は満席だ。しかも日曜昼間というのに全員ビールとハイリキ(酎ハイ)の瓶を並べている…。一瞬みなの眼がこちらに。するとみなが動いてひとり分の席を開けてくれた。「すいません、ありがとうございます。」と相席で着席し、雑然とした店内の壁に貼られた品書きを眺める。品数は少なめで麺類、丼物がある。値付けは安い。給仕はご高齢のお母さんで、調理は息子さんかな。水を持って来てくれたお母さんに「特製焼きうどん」を注文。すると何故か向こうが慌て始めた。調理場の男性の「…書いてあるんだから仕方がない…〇△✕…」という声が聞こえる(笑)。お母さんが「…〇△✕だけど、いいかね?」と何か言いに来たが周りの声でよく分からない。「いいですよ。」と適当に返事して無事注文が通った。

テレビの番組を肴に呑み、しゃべり続ける知った者同士(たぶん)の中にひとりポツンと置かれた自分…。完全アウェイだが、放っておいてはくれるので不思議と居心地が悪い訳じゃない。しばらくして「特製焼きうどん」が運ばれた。豚肉がたっぷり。他には玉ねぎやピーマンが入り、鰹節、紅生姜がのっている。うどんは”やわ”で、使われているソースにはケチャップも入っているようだ。なかなか旨い。スルスルっといただいて勘定。財布の中を見て焦った。こんな安い値付けの店なのに小銭を用意してくるのを忘れる大失態。「ごめんなさい。」と謝りつつ札を渡すと、お母さんは嫌な顔ひとつせず裏に釣り札を探しに行ってくれた。申し訳ない…。しかも「これ持ってって。」とビニール袋に入ったお土産まで。遠慮しても「ええよ、ええよ。」と。結局、有難く頂戴した。店を出てビニール袋の中を見ると、バナナ、みかん、菓子、そして袋に入っていない裸のままのせんべいが入っていた(笑)。素敵な店だ。次は「カツ丼」で。(勘定は¥550)

 


 

↓ 建築好きには有名な建物「シネラマパワー(尾西シネラマパワー)」(昭和55年・1980・建造)。交通量の多い街道沿いに建つがポルノ映画館だ。圧倒的な迫力があってシビれるデザイン。北側だけ半円柱なのが謎だ。中がどうなっているか見てみたいがポツポツと客が入って行く。もちろん入る勇気も無いし、”ハッテンバ”だろうから長居は無用(笑)。

 

 

 


 

お食事処 かどや

愛知県一宮市奥町宮東38-1

 

( 一宮 いちのみや 奥町 おくちょう 角屋 麺類食堂 大衆食堂 居酒屋 酒場 丼物 うどん 日活封切館 にっかつ 日活ポルノ映画 )

コメント (7)
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