せっかく遠路三河地方まで足を延ばしたんだしと知立(ちりゅう)市まで延伸。その昔は”池鯉鮒”と書いて東海道39番目の宿場町だったところ。その割にいわゆる近代建築は多く残っておらず、そろそろ帰路につこうかとお土産を思案。東海地方在住の人間にはCM(あれはテレビだったかラジオだったか…)でもお馴染みだった大あんまきの「藤田屋」へ。創業は江戸時代。店は国道1号線のバイパス沿い。かなり大きな駐車場がありドライブインとして機能している。建物の中には大広間もある食事処があるが、この日は「大あんまき」だけが目当て。売場は建物の両翼にあり、自動で焼く機械や、手焼きをする所も見られるようになっている(見たかったが行った時に機械は止まっていた)。「大あんまき」には通常の「あずき」と白餡の「白」の他に、チーズ、抹茶、栗、カスタードなど色々な種類の商品がある。ただ夕方近かったからか、自分の見た売場にはあまり種類は多く置いていなかった(日持ちは短く。どのみちシンプルなものでいいと思っていたので「あずき」と「白」を購入。包んでもらったのだがズシリと重い。
持ち帰って包みを開けるも、やはりかなりの大きさ。ひとつ食べたら1食抜かなきゃいけないくらいのヴォリュームなので半分に切って嫁とシェアすることに。ふわっと焼かれた皮でゆるく包まれたあんこは端からはみ出そうなくらいの量が詰められている。皮自体はどら焼きとかそういう感じのものと大きく印象は変わらないが、特徴的なのはあんこ。十勝産だという小豆を炊いてあるらしいが、かなり塩気を感じる独特の風味。これで甘味が強かったら完食は無理かなと思っていたが、甘さは抑えられているので意外といけてしまった(まだ半分残っているが)。やっと小さい頃から名前だけは擦り込まれていた”藤田屋の大あんまき”を食べることが出来た。次に寄ることが出来たら「天ぷらあんまき」っていうの食べてみようかな。(勘定は¥190/個)
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↓ 鳴海宿と池鯉鮒宿の間、有松の街並みにある「岡家住宅」(江戸末期~明治期建造)◇。内部が見学出来るようになっている。太い梁の見える建物の中には電話室(!)やあかり取りの天窓が工夫されている。住み込みの男女が床を同じくしないように寝る場所は別の階段から昇降するようになっているのだとか(写真下最後)。市指定有形文化財。
↓ 知立市の知立神社の境内にある「養生館(旧・明治用水土功会事務所)」(明治18年・1885・建造)◇。柱が脆弱なのか鉄骨の支えが設置されている。現在どういう用途で使われているのかは分からないが荷物置場みたく物が置かれていた。
名物大あんまきと食事 藤田屋
愛知県知立市山町小林24-1
( 知立 ちりゅう ふじたや 大あんまきの藤田屋 東海道 東海道五十三次 国道1号線 近代建築 有松 ありまつ 洋館 )