初めて東海道五十三次の40番目の宿場町、鳴海宿辺りの古い街並みを散策。少し汗ばむくらいの秋晴れの下、自転車を走らせる。近辺で昼食場所を探すも、チェーン店以外の飲食店は意外と少なくちょっとウロウロ。結局、鳴海駅の北側、旧東海道沿いにあった「米常」に入ってみた。1階が駐車場になっていて2階が店舗になっている。その駐車場がちょっと情報過多でカオスな空間(笑・写真下)。
階段を上がってかつては食品サンプルが飾ってあったろうショーケースを横目に店内へ。中は古(いにしえ)の喫茶店風情で、道路に面したガラス窓が高く、奥にも広い様子。その窓際の1段下がったような所にテーブルが並んでいたので座らせてもらった。窓から入る日差しが眩しい。最初は混んでなかったが、次から次へと客が入ってきて大賑わい。流行ってるなァ。客の年齢層はやや高め。見せてもらったメニューには様々な定食が並んでいる。とんかつなどの揚げ物や、オムライス、スパゲッティーなどの洋食が多いが、メニューとは別にホワイトボードには刺身定食なんかも書いてあった。どれにしようか迷ったが、メニューの2番目に”いろんなおかずの盛り合わせ”」と説明してあった「Aランチ」というのにしてみた(ちなみにメニュー先頭は「日替りランチ」)。
しばらくして「Aランチ」登場。楕円の白い平皿に盛られたランチは、目玉のせミニハンバーグ、海老フライ、チキンカツ、魚フライ、生野菜サラダと盛り沢山。まるでお子様ランチ。それに大根と揚げの煮物の小鉢、赤だし、漬物、ご飯が付く。フライ物は薄衣でサクッと揚がっている。この価格で海老フライが2本って素敵。添えられたタルタルソースやくし切りのレモン、ソース、ハンバーグのデミソースなどを駆使して色んな味を味わいつつ、ご飯をかっ喰らっていく。旨い。なるほど人気がある訳だ。車の運転が無かったら、これご飯抜きにしてもらってビールを…。他の客に運ばれたオムライスやスパゲッティーも旨そうだ。こっちの方にはなかなか来ることがないが、来たらまた寄りたいなァ。(勘定は¥980)
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↓ 鳴海宿と池鯉鮒(知立)宿の間にある有松の風情ある街並み。漆喰壁の商家の建物が多く、時代によって(大名などを上から見下ろさないように)2階部分の高さが違ったり、格子、虫籠(むしこ)窓になっている。どこの軒先にも平仮名で”ありまつ”と染められた有松絞りの暖簾が掛かっているが、正直あまり街並みに合っているとは思わないんだけれど…。
↓ 「竹田家住宅(旧・竹田嘉兵衛商店)」(江戸末期建造)◇。屋根にあるのは明治時代に設置されたというガス灯だそう。市指定有形文化財。
↓ 「中濱家住宅(中浜商店、旧・山田与吉郎家住宅)」(明治中期頃建造)◇。国登録有形文化財。
↓ 「服部家住宅(井桁屋)」(文久元年・1861・建造)◇。間口が広く大きな建物。木造なので”うだつ”とは違うかもしれないが屋根の造りが見事。県指定有形文化財。
↓ 「棚橋家住宅」(明治8年・1875・建造)◇。戦前~戦後は医院として使われたのだそう。屋根には「鍾馗様」(邪気から家を守る)の姿が。国登録有形文化財。
キッチン 米常
愛知県名古屋市緑区鳴海町本町51
( 名古屋 なごや 鳴海宿 有松 ありまつ こめつね キッチン米常 洋食 定食 ランチ 鉄板スパ 鉄板スパゲティー 食堂 レストラン 近代建築 有松絞り 登録有形文化財 )