ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Gold / The Velvet Underground

2019年11月28日 | クラシック・ロック

Gold / The Velvet Underground (2005)

ポリドールからでている「Gold」シリーズのヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)版2枚組CD。このGoldシリーズは基本的にキャリアを通じたベスト選曲で、特にレアなヴァージョンとかが収録されている訳ではないけれど、たっぷり2枚分代表曲を楽しめるのと、悪くないアートワーク、選曲、音質で時々購入してしまう。ヴェルベッツの全てのアルバムと、いくつかのデラックス盤、編集盤、はたまたブートレグ(海賊盤)まで多数所有しているというのに、何故ただのベスト盤CDをいまさら…。 知ってる曲ばかりでも自分とは違う選曲や曲順で聴いてみたいというだけの、つまりそもそもコンピレーション盤好き。

大雑把に言えばだいたい発表順に収録されているが、ヴェルヴェッツの場合、実活動期間は65年~73年くらい(しかも最後2年はルー・リード脱退済み)で、長いこと入手困難だったり、80年代位になってやっと未発表曲集となって発売された曲も多いので(主に2枚目)、しっかり時代順かといえばそうでもなさそう(未検証)。収録曲の多いファーストに加えて、メンバーがバックを務めたニコ(Nico)のソロ・アルバムからも2曲収録されているのは親切。最後に名曲「Rock And Roll」と「Sweet Jane」の2曲をライヴ・ヴァージョンで収録したのは評価が難しいところだが、ライヴ・ヴァージョンなら「1969:The Velvet Underground Live」収録の「What Goes On」を入れて欲しかったなァ…(→ココ参照)。こうして通して聴いてみると、アヴァンギャルドなファーストやセカンドに比べて、フォークっぽい感じさえする中後期の曲が、60年代末のフラワー・ムーヴメントに彼らも影響されていたという事実を確認できる。ファッションもファーストの頃は今でも通用するくらいにモダンでクールだが、後期は大きな襟の柄シャツにパンタロンだったりするのだ。ただしこの編集盤では後年のダグ・ユール(Doug Yule)主導期は無視されている。そういえば「Squeeze」持ってないけど買ってみようかな。

オークションにて購入(¥637)

  • CD  (2005/9/23)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import, Remastered
  • Label : Polydor
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