HOSONO HOUSE / 細野晴臣 (1973)
細野晴臣のソロ・デビュー・アルバム「HOSONO HOUSE」を今さら購入。はっぴいえんど解散後の1973年に発表され、レコーディング・メンバーは鈴木茂、松任谷正隆、林立夫というキャラメル・ママの面々。彼らのバンドとしての初レコーディングがこれだったらしい(表記無し)。細野の自宅でレコーディングされたとのこと。
自分がイエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra, YMO)にハマったのは小学生の頃。このアルバム収録曲も、その頃FMラジオのYMO特集で3人のソロ活動が取り上げられたのをエア・チェック(死語)してカセット・テープに録音して聴いていたのでアルバムは持っていなかった。今では信じられないが、その頃はFM専門誌が発売されていて数週間分の番組表と放送する曲が全て載っていた。それを見ていつの何時にどんな番組がやるのかをチェックして安く買ったカセット・テープに録音していたのだった(もちろんタイマー録音無し。のんびりした時代だったナ)。
冒頭からしっとりと落ち着いた細野のヴォーカルが心地良い。彼にとってははっぴいえんどで論じられた”日本語のロック”なんていう観点はどうでもよかったみたいだが、その後も続いた論争を横目に全く違和感無く日本語を取り込んでいてしっかりとモノにしているのはやっぱり凄い。語り尽されているが、サウンドとしてはもちろんはっぴいえんどからの連続性も見て取れるし、細野が贔屓にしていたアメリカのシンガーソングライターや、アーシーな音を出していたバンドとの共通性が見て取れる。
ネット・ショップにて購入(¥931)
- Label : キングレコード
- ASIN : B0007N35IY
- Disc : 1
こうやって聴くと、すごく質が高い音楽であることに驚きます。
当時私は中学1年生でした。普通の若者は歌謡曲かフォークソングを聴くのが当たり前で、「はっぴいえんど」なんて超意識高い系の人しか聴いてなかったと思います。今聴くと、アレンジ力・演奏のオシャレ度の高さに驚きますね。
早くからアメリカのスタジオミュージシャン的な演奏スタイルを身に付けてたんですね。
>すごく質が高い
いやホントにそうですねー。ファーストソロでもう”出来上がってる”感さえあります。
まだ26歳頃ですもんね。
>早くからアメリカのスタジオミュージシャン的な
この辺りが凄いんですよね。渡米は経験していますが、今ほどあちらのミュージシャンと
交流や行き来があった訳ではない時代。なのに全く遜色ない演奏と内容ですもんね。