ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Exposure / Robert Fripp

2022年07月28日 | プログレッシヴ・ロック

Exposure / Robert Fripp (1979)

キング・クリムゾン(King Crimson)を統率するロバート・フリップ(Robert Fripp)。70年代中期の傑作「Red」を発表後、すぐに解散を宣言(→当人は自分だけ脱退しバンドは存続させるつもりだったとか)。81年にメンバーを入れ替え再結成するまでの間に様々なアーティスト(Brian Eno, David Bowie, Peter Gabriel, Daryl Hall & John Oates, Blondieら)と共同作業し、その間にソロ・アルバムを完成させた。その1つが1979年発売のこの「Exposure」。このアルバム自体にもダリル・ホール、ピーター・ハミル(Peter Hammill)、ピーター・ガブリエル、ブライアン・イーノ、トニー・レヴィン(Tony Levin)、フィル・コリンズ(Phil Collins)らが参加している。アルバムは1983年にフリップ自身らによってリミックスされているとのこと。そうするとこのCDで聴けるのはリミックス後の音なのかも(未確認)。

こうした人脈等を承知の今ではさほどではないかもしれないが、当時クリムゾン経由で聴いた人は面喰らっただろう。イーノとの共作があったので自分もアンビエントな音は何となく想像出来たが、いきなりダリル・ホールによるポップでロックンロールな歌唱で始まったのには驚いた。先日のスティック・メン(Stick Men)の来日公演でもトニー・レヴィンらによって演奏された02などは、流石にこの中ではクリムゾン直系の音。なんでもフリップはこの作品を、同時期にプロデュースしたのダリル・ホールのソロ作「Sacred Songs」、ピーター・ガブリエルの「Ⅱ」との3部作とする構想があったのだとか(→フリップはポップ音楽を勉強するために作ったと豪語・笑)。レコード会社からは”売れ線”ではないために色々と横槍が入ったらしいが、さもあらん。でも今の感覚で聴くとしっかりと大衆的な面もあって、そこまで身勝手な感じではないように思うんだけれどな。

中古店にて購入(¥888)

  • Label ‏ : ‎ E.G. Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000003S16
  • Disc ‏ : ‎ 1

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