熱田区に用事があった日の夜、足を延ばして築地口の「寿司英(すしひで)」へ。予約して2年ぶりの訪問。店は地下鉄名港線の築地口駅で降り、歩いてすぐのところ。まだ口開けの時間とあって店の中には先客がおらず、カウンターの端に案内される。前回のようにおまかせでお願いしてある。酒は前にもいただいたことのある、こちらの店の名前の付いた北陸のお酒。瓶入りで氷入りの木の升に寝かされて出てくる。酒肴を邪魔しない、なかなか使い勝手の良い酒だ。そのうちにだんだんと客も増えてにぎやかになってきた。
まずこちらの名物とも言える八寸(順番で言うと先付だけれど鮨屋なので)。ひと口の酒肴が綺麗に盛りつけられている。じゅんさいや揚げた沢ガニ、お凌ぎの押し寿司など。見た目も涼やかでいい。自分のような早喰い、早呑みだとあっという間になくなってしまうので、出来るだけゆっくりといただく。その後、これまた定番の穴子の洗いや青柳の茶碗蒸し、それにイシガレイの肝醤油などが出されて握りへ。この日はとろ、関さば、漬け鮪、鰯、海老、赤貝、雲丹、穴子など(順不同)。どれも端正な握り。やや小ぶりの握りだが口に入れた時のバランスはとてもいい。巻物は海苔巻き(干瓢)をもらい、追加はこはだ(新子)をいただいた。2枚づけで丁度いい大きさ。せめて2枚づけくらいでないと「らしい」味わいは出てこない(と思う)。水菓子(西瓜)が出て、了。
特におまかせの組立は変わっていないが、値打ちな勘定でしっかり楽しませてくれる。若い人達でもここだったら鮨屋入門として最適じゃないだろうか。実際にテーブル席には若いカップルの姿もあった。若旦那は2年も前の自分の事を覚えていてくれたようだ。自分は人の顔を覚えるのがとても苦手なので、飲食店でそういう場面に出くわすと無条件で尊敬してしまう。帰り際に隣の席に腰かけた派手めなカップルは、女性がプンプンと香水の香りを振りまいているし、男性はごつい腕時計を木のカウンターの上にのせてしまっている。どちらも鮨屋ではご法度(というか、どこでもね)。帰り際でヨカッタ…。まるで漫画のエピソードような状況だったが、自分も人のフリ見て気を付けよう。(勘定は¥7,000程)
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寿司英 (すしひで)
名古屋市港区港楽3-5-21
( 築地口 つきじぐち 名古屋港 名港 めいこう 寿司英 すしひで 銀座久兵衛 久兵衛 )
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