ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

金銀花酒造株式会社 @愛知県一宮市

2017年07月24日 | 愛知県(尾張・老舗)

古い酒造は建物に見どころが多かったり、そもそも日本酒が大好きなのでよく訪れている。こちら愛知県一宮市の「金銀花酒造」にはずっと以前にも来たことがあるのだが、その時は店のすぐ前で地元らしき人達が酒盛りをしており(笑)、寄りつき難い雰囲気だったので見送ったことがある。ある休日に「石刀神社」の参道にある酒造を改めて訪れてみた。創業は享保年間と思われる。参道の街路樹の間に瓦屋根の店があった。奥が作業場なのだろうが中に入っていく訳にはいかず、全容はよく分からない。かなり年季が入った店の中に入ると、店の方の趣味なのか「〇沢永吉」の写真が目に付く。いつもなら酒はたいてい1升瓶で買うが、この日乗ってきた方のバイクにはサドルバッグが無いので、大きなものは持って帰られない。ちょうど定番酒の300mlの小瓶があったので味見がてら買ってみた。若奥さんに支払いをして持ち帰る。

早速開けて呑んでみる。古い酒造の定番酒なので重め甘めの口当たりだろうとは予想していたが、甘めかと思いきや想像したよりは辛口。自分好みのグッと腰の座ったやや重めの飲み口。それでも冷や(常温)でもスイスイと入っていくのはただの呑兵衛だからか。燗をつけると更に良さそうな味だ。細かい香りや酸味は…、量が少な過ぎて覚えちゃいないナ(笑)。やっぱりいくら何でももう少し呑み足さないとよく分からない。ハイ、次は1升瓶で買います。でもこちらの酒は店ではあまり見ないので、またここまで来なくちゃダメかな。(勘定は¥370)

金銀花酒造株式会社

愛知県一宮市今伊勢町馬寄字山之小路19

 

( 一宮 いちのみや 金銀花 きんぎんか きんぎんか酒造 酒蔵 石刀神社 いわと神社 清酒 日本酒 酒 本醸造 本醸造酒 矢沢永吉 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いと半老舗 @滋賀県彦根市

2017年07月23日 | 滋賀県(老舗)

長浜から彦根に到着し、古い建物が残る銀座町、錦町、河原町、芹町あたりを散策。河原、芹町辺りは道幅も狭く、近代建築と町屋が同居してとても雰囲気ある素晴らしい通りになっている。その通りで見つけた和菓子屋に入ってみた。創業が明治35年(1902)という「いと半老舗」(※明治31年という記述も)。同じ彦根市にある創業文化6年(1809)の「いと重菓舗」の暖簾分けだそう。店に入る前にしっかりとこちらの銘菓を確認。表の幟に「千とせ餅」とあったので、それ目当てに店の中へ。店構えは古いが中は明るくモダンに改装されていた。サドルバッグが付いていない方のバイクで来たので残念ながら箱買いは出来ず、2個入りの包みを購入して持ち帰った。

「千とせ餅」はそれ自体がほのかに甘い四角い形をした羽二重餅。ふわっとした優しい舌触りだが、手でつまめる位の適度な弾力もあり、上品で旨い。いくつでも食べられそうだからこの数で良かったか(笑)。創業当時からの味だそうなので100年前の人達もこの舌触りを楽しんだんだなァ。暖簾元の「いと重菓舗」にも行ってみないと。(勘定は¥120/個)

 


 

↓ 店と同じ通りにある「宇水理髪店」(昭和11年・1936・建造)。この渋い理髪店、なんと現役だ。近年一部改修されたそうだが、素晴らしい佇まい。国の登録有形文化財に指定。

 

↓ 正面のアーチのてっぺんには「バリカン」が! 遊び心も満点で、いつまで眺めていても飽きることがない。営業中で中を見せてもらう訳にはいかないが、顔剃りでもしてもらえば良かったか。後から知った噂によると、ご主人も奥様も見学には慣れっこで、手が空けば中を見せてくれたりもするらしい(要確認)。

 

↓ 通りは車ですれ違うのも大変な狭さ。それ故に町屋と近代建築の連続が贅沢な環境を作り出している。よく残ったものだ。反対の芹町方面はその昔遊郭だったんだとか。

↓ 同じ通りにあるもう1つの近代建築「高崎家住宅主屋(旧・川原町郵便局)」(昭和9年・1934・建造)。こちらも登録有形文化財。タイル壁にライトブルーの窓枠が楽しい。

 

 

↓ 当時のものかどうか分からないが、玄関口の上部には「逓信舎」の文字が。現在の建物名からいくと個人宅として使っているのかな? 昔は自営局舎も多かったからそういう扱いなのかも。

 

 ↓ (たぶん)街並みの雰囲気を守る為に同系統の色で塗装が施されている錦町の通り沿いの商店の建物群。なかなか素敵な試みだ。

 

 


 

 

いと半老舗

滋賀県彦根市河原3-1-20

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね いと半 いとはんろうほ ちとせ餅 ちとせもち いと重 商店街 和菓子 近代建築 国登録有形文化財 商店街 街並み保存 妓楼建築  )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニューパロマ (2) @岐阜県岐阜市

2017年07月22日 | 岐阜県(岐阜)

久々に柳ヶ瀬商店街にある喫茶店「ニューパロマ」へ。休日の昼時だったが、店に入ってみるとほぼ満席の盛況ぶり。かろうじて開いていた席に腰かけ、クリアファイルに入ったメニューを眺める。ただ店に入る前から表のサンプルケースに書いてあった「マスター」(※メニュー名です)を注文しようと決めていた。念のためにクリアファイルを拡げたのだが…メニューに「マスター」の記述が無い…(汗)。ダメモトで女将さんに「マスターを」とお願いしたらごく一瞬の空白ののち、すんなりと注文が通った。半地下で煉瓦色のタイルの腰壁の店は落ち着いた雰囲気。だからかいつも年輩の客が多い。さすがにこの時間はランチを求める客ばかりで、特に「イタスパ」の客が多かった。喫茶店というよりはまるで洋食屋。隣の中年カップルの席に運ばれた旨そうな「ピラフ」と「ミラカン」がとてつもなくデカい。たぶん大盛を頼んだのだと思うが、2人とも実食前に何となく戦意喪失気味(笑)。自分も心しないと…。

しばらくして運ばれた「マスター」の正体はカレーと焼きそばの不思議な相盛り。もちろんライスも盛ってあるのだが、1枚の大皿の間を仕切っている訳ではなくカレー側に普通に盛ってあるので、カレーと焼きそばは一部すでに混ざりあっている。量は普通のカレーと普通の焼きそば。つまり…2人前(苦笑)。焼きそばには目玉焼きがのっていて、それぞれ福神漬と紅生姜が付いている。多いかもとは思っていたが、それぞれ普通の量でくるとは恐るべし。すでに死に体の隣のカップルを横目に、手を止めないよう必死で喰らい付く。カレーは普通の味(察してネ)。焼きそばはソース焼きそば。カレーとソース焼きそばが混じり合って面白い味になるかなと思って注文したのだが…そうでもない(笑)。焼きそば側にのった目玉焼きを潰しつつ、無事に完食してお腹はいっぱい。他の客に運ばれていった「カレーピラフ」の量も多いっ。でも旨そうだナ…。次はご飯ものを”大盛”でいっちゃうか?(勘定は¥1,100)

以前の記事はこちら

この後の記事はこちら

 

CAFE & REST ニューパロマ

岐阜県岐阜市柳ケ瀬通3-24

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 NEW PALOMA 鉄板スパ 鉄板スパゲッティー 鉄板スパゲティー イタリアン ナポリタン 大盛 デカ盛 喫茶 洋食 ランチ )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

らーめんおか田 杉栄店 @名古屋市北区・志賀本通

2017年07月21日 | 名古屋(東区・北区)

やってはいけない深夜中華。この日はこの地で長い「らーめんおか田」杉栄店へ。35年程の歴史があるようだ。店舗は交差点にあるが、横断歩道を渡ったところに駐車場があるので、そちらに車を停めて店へ。志賀本通の駅からは徒歩5分くらいだろうか。夜10時近くというのに盛況で、しっかり客が入っている。看板通り「台湾らーめん」が売りの店だが一品料理もあるので、ラーメン専門店ではなく町の中華料理屋といった風情。実際にツマミでビールを呑んでいる人や、ご飯物を注文している人の方が多い。カウンターに座り、迷うことなく「おか田の台湾ラーメン」を注文。厨房内は年輩の調理人が何人も居て、調理の様子も雰囲気も、まさに昭和の中華料理店といった感じ。自分の座った席の目の前には中華の店には珍しく色んな種類のカップ酒が並んでいた。需要があるのかな。

あっという間に出来上がった「台湾ラーメン」は味噌ベースのスープ。見るからに沢山の輪切りの鷹の爪とスライスしたニンニクが入っている。スープはもちろん濃いめ。味噌味なので最初はどうということもないが、すぐに辛味が襲ってくる。麺量は普通。思いっきり前時代的なラーメンで、色々と洗練された最近のものとは違うが、こういうのが旨いんだ(特に深夜は)。ポカポカと熱くなってきたが、どうしても沈んだミンチ肉をさらえようとレンゲを動かしてしまう。こんなにニンニクを摂取して帰ったら確実に嫁に何か言われるな…。次々とカウンターに置かれるラーメン意外の他の品も旨そう。呑みで使ってみたい。(勘定は¥702)

この後の記事はこちら

 

らーめんおか田 杉栄店

愛知県名古屋市北区杉栄町5-5-115

 

( 志賀本通 平安通 大曽根 おおぞね ラーメンおか田 おかだ 山田店 台湾ラーメン 味仙 中華料理 中華飯店 日本酒 おか正 )

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Time Space : The Best Of / Stevie Nicks

2017年07月20日 | クラシック・ロック

Time Space : The Best Of / Stevie Nicks (1991)

”歌姫”なんてあだ名がついてサマになる人はあまり居ない。大抵が「ちょっと褒め過ぎ」な場合が多い(笑)。そんな中にあって、いくつになってもしっくりくるのがスティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)。そのコケティッシュな容姿はもちろん、酸いも甘いもくぐり抜けた経歴も含めてまさにロック界の歌姫。実は自分はフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)をほとんど聴いていないので、その時代より前の彼女はほとんど知らない。最初にグッときたのは多分、その昔テレビ朝日系列で放送された「USフェスティヴァル’83」だったと思う(洋楽のフェスが地上波のゴールデンタイムに放送される時代だったんだなァ…)。およそロックらしくないヒラヒラとしたお嬢様衣装の彼女が歌い始めると、その鼻にかかってドスの効いた歌声(ちょっと表現がイマイチか)に圧倒された。当時ヒットした曲「Stand Back」から入って、初ソロの名盤「Bella Donna」に遡り、ちょっとハードな歌唱が自分の中のマックのイメージと違ってとても気に入った。

ふと中古店で見つけたこの1991年に発売されたベスト盤は、オリジナル・アルバム未収録の3曲(1、9、14)を含む14曲入り。久しぶりに聴いた彼女の歌声はやっぱりイイ。唯一無二の個性。彼女の場合、歌だけでなく曲もほとんど自分で書いている。どっちかというとスローな曲は自分にとって退屈な部類だが、ハードな曲の方は彼女の歌声が引き立つような気がする。80年代の音は一世を風靡したキーボード、ヤマハDX7の音が”いかにも”だが、それが彼女の声に妙にハマっているように思うのは自分の青春時代の音だからだろうか。ついつい音だけでは飽き足らなくなって、プロモ映像のDVD付きの別のベスト盤に手を…。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (1991/9/3)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Atlantic / Wea
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帆船 @滋賀県彦根市

2017年07月19日 | 滋賀県

長浜から彦根まで足を延ばす。風情ある城下町と、所々に残る近代建築を愛でた後、冷たいものでもと寄ったのは、彦根駅の西側にある喫茶店「帆船」。他にコーヒー・チェーン店でも、ファミレスでも、コンビニでも沢山あるのだが、相変わらずそういう所には足が向かない(笑)。見るからに昭和の喫茶店という風情の店に入ると、シャンデリアがぶら下がっている思った通りの落ち着いた内装。BGMは昭和歌謡。ビニール張りのソファ席に腰かけてメニューを眺め、女将さんに「ミックスジュース」をお願いする。

しばらくして脚付きのグラスで「ミックスジュース」が登場。フワッとしてバナナの味が主体のもの。何も口に入れずに色んな所を周っていたので、甘くて冷たいジュースでほっと一息。飲みながら店を見回すとカウンターの奥には帆船の模型やオブジェが飾ってある。ちゃんと業務用コーヒーミルが置いてあり、コーヒー豆のサンプルが飾ってあるのが頼もしい。コーヒーはしっかり豆で指定出来るようだ。こちらは食事のメニューも結構揃っていて「ひことろ丼」という新興のご当地名物を推しているようだ。そういうものにはあまり興味が湧かないが、壁に写真があった「カツカレー」が旨そうだったなァ。(勘定は¥420)

 


 

↓ 「旧・本町郵便局」(大正13年・1924・建造)。現行の郵便局の隣に残る重厚感ある建物。軒下の意匠や木製玄関扉のデザインがかっこいい。現在は個人住宅だそう。

 

 

↓ 「日本基督教団・彦根教会」(昭和35年・1960・建造)。古い建物ではないが、あのヴォーリズ建築事務所の設計なのだとか。残念ながら玄関扉の上にあった逆読みの看板は外されている。

 

↓ 「彦根地方気象台」(昭和7年・1932・建造)。6年程前に改修工事を受け、タイル壁なども建造当時のように復元したのだそう。アーチ窓が面白い。開いていれば中も見られるようだ。

 

↓ 「瀬戸製茶(旧・第百三十三銀行彦根西支店)」(大正13年・1924・建造)。昭和34年に建物と、銀行を新設する土地を交換したのだとか。

↓ 「須美壽記念禮拝堂(スミス記念堂)」(昭和6年・1931・建造、解体後再築)。英語教師のスミス氏が両親と日米交流を記念して宮大工と建てた和風礼拝堂。面白い。

 

 


 

コーヒー専門店 帆船

滋賀県彦根市京町3-2-18

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね はんせん 喫茶店 喫茶 珈琲専門店 コーヒー ランチ モーニング 彦根丼 ひこね丼 近代建築 スミス礼拝堂 スミス会議 近代化遺産 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

六代目本店 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2017年07月19日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の柳ヶ瀬商店街の北側、小柳町にある「鮨処・六代目本店」に訪問。創業して70余年とのこと。柳ヶ瀬商店街の中でも、休日になるとこの辺りは一番人通りが少なくちょっと暗い感じがする。ビルの中2階への階段を登って暖簾をくぐった。店はカウンターとテーブル席。カウンターの椅子はまるでバーのよう。店の奥が箱庭になっている。柳ヶ瀬商店街で庭の緑が見えるって珍しいかも。まだ先客は居なかったのでカウンターに座らせてもらい、品書きから最近色々な店でよくいただく「上ちらし」をお願いした。主人と息子(たぶん)の2人で調理を分担されていた。歴史ある店のちらしは、最近の店の海鮮丼もどきと違って、きっちりと仕事をしたタネがのるはずなので楽しみ。見ていると、タネを鋳物コンロで炙ったり、串に刺した海老を茹でたりとしっかりと手間をかけているよう。

しばらくして置かれたのは塗りの重箱。蓋を開けると裏側に店の銘が入っていた。すし飯の上におぼろが敷かれ、干瓢と甘酢生姜が散らしてある。上にのったタネは鮪、白身、炙り帆立貝柱、穴子、烏賊、烏賊ゲソ、そして煮しめた椎茸に玉子焼き。穴子などはツメも塗ってある。タネをひとつひとつ味わいつつ、下に掘り下げて酢飯を食べ進めていく。おぼろの甘さがアクセントにもなって、どれも旨い。一緒に出された赤だしがちょっと濃すぎて合わないが、刺身を切ってのせただけでない”ちらし”は、歴史ある鮨屋の矜持を垣間見ることが出来て満足。(勘定は¥1,700)

 

鮨処 六代目本店

岐阜県岐阜市小柳町12-4

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ケ瀬商店街 寿司処六代目 鮨処六代目 すしどころ六代目 六代目本店 ちらし寿司 ちらしずし 上ちらし )

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大脇屋 @愛知県一宮市

2017年07月18日 | 愛知県(尾張)

一宮市の大衆食堂「大脇屋」へ。こちらは本店で、駅に近い”ソース後がけ焼そば”の「大脇」は親戚関係にあるようだ。創業して60年程経っているそうで、麺類は自家製麺だとか。街に根付いた食堂で、この日も土間のテーブル席5つはほぼ満席の人気ぶり。店内に掲げられた黒い木札に白い文字の数多い品書きの中から、一番内容が気になった「開花丼」を注文してみた。カウンターの上には清酒「ねのひ」の小瓶があったりして一杯やってみたくなるが我慢。ちらっと厨房の様子を見ていると、丁寧な物腰の主人は仕事も丁寧で、配膳前の麺類のスープもしっかりと味見してチェックを入れている。

しばらくして登場した「開花丼」は、見ため親子丼そっくりに玉子でとじられている。ザクザクと大振りに切られた玉葱と長葱が使ってあるのもそう変わらない。違っているのは肉。鶏肉ではなく豚肉が使ってある。いわゆる「他人丼」と同じだ(一説によると関東の方では「開花丼」と呼ぶことが多いのだそうだ)。自分は文明開化の象徴である牛肉かなと思っていた(字は”化”→”花”)。甘めのつゆで煮られた豚肉は、食べやすいようにちゃんと下処理(筋切り)がしてあり、主人の仕事の丁寧さがここにも。付いてきたたくあんと中華スープを挟みながら、つゆ多めの丼ぶり飯をワシワシと掻き込んだ。旨い。次は自家製の麺を試してみたいなァ。隣の若者が注文していた「中華そば」が旨そうだったので「ワンタンメン」でもいいかな。(勘定は¥650)

この後の記事はこちら (2)(3

 


 

↓ 以前にも訪れた一宮市本町の鈴木禎次設計「オリナス一宮(旧・名古屋銀行一宮支店)」(大正13年・1924・建造)。この日は何故かコスプレ連中がずっとたむろしていて外観の写真は撮れなかったが、試しに中を覗いてみたらホールを見学させてもらえた。とても綺麗に整備されていて素晴らしい。

 

 

 

 


 

大脇屋 (大脇屋本店)

愛知県一宮市新生3-16-12

 

( 一宮 いちのみや おおわきや 大衆食堂 麺類食堂 開化丼 他人丼 中華そば うどん きしめん 丼物 近代建築 銀行建築 鈴木禎次 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

元祖堅ボーロ本舗 @滋賀県長浜市

2017年07月17日 | 滋賀県(老舗)

長浜駅の前の通りを挟んで北側は観光客の姿が多く賑わっているが、南側は少し落ち着いて風情がある路地がある。そんな中に銅製の文字看板に緑青(ろくしょう)が吹いて貫禄充分な、ここ「元祖堅ボーロ本舗」。「清水ボーロ本店」とどちらが正式名称なのか知らないが、創業が明治27年(1894)という老舗菓子店。宮内庁と旧陸軍御用達というから歴史と格式がある店だ。店に入ると基本のボーロ以外にも様々な味や梱包のボーロが並んでいた。試食が出来るようになっていたので1個口に含んでみたが、硬いのなんの。ゴリゴリとやっていたら女将さんが「噛まずに舐めて下さい」とひと言。無理に噛んでえらいことになった人も居るんだろうなァ(笑)。復刻されたというレトロな柄の小袋に入った基本の味のボーロがあったので購入した。

↓ ボーロの入っていたレトロな柄の小袋(写真下左)とビニール袋の柄(写真下右)

 

家に持ち帰って口に含んでみる。無添加の手作りで120年続くという味は、ゴツゴツとした硬い粒が生姜砂糖でくるんである。最初は舐めてその風味を楽しみ、しばらくしてからゴリッとやってみた。砕くことが出来るようになるまでには時間がかかる。もちろん砂糖で甘いのだが、ほどほどの生姜の風味、苦味と辛味がじわりとやってくる。戦時には慰問袋に入れて届けられたという歴史を感じさせる堅ボーロ。日露戦争時には「亡露」と呼ばれたんだとか。(勘定は¥324/袋)

 


 

↓ 市街地から離れた場所にある「神田公民館講堂(旧・神田尋常高等小学校講堂)」(昭和10年・1935・建造)。格天井(ごうてんじょう)や、柱に施された意匠が素敵。

 

 


 

元祖堅ボーロ本舗 (清水ボーロ)

滋賀県長浜市朝日町3-16

 

( 滋賀 しが 長浜 ながはま 清水ボーロ本店 本家堅ボーロ かたボーロ 近江名産 長浜名物 ごようたし 献上 天皇陛下 日清戦争 日露戦争 太平洋戦争 尋常小学校 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名盤発見伝サンプラー / Various Artists

2017年07月16日 | クラシック・ロック

名盤発見伝サンプラー / Various Artists (2016)

これはイイ。ユニヴァーサル・ミュージック・ジャパンの発掘企画「名盤発見伝」にラインナップされた名盤から選りすぐりの18曲を集めたサンプラー。ジャケット・イラストは「レコスケくん」の本秀康氏(ジャケットの怪物はレオン・ラッセルだろうナ)。隠れた名盤を発掘、あるいは再発掘し、販売するこの企画。以前もワーナー・ミュージック・ジャパンで同様の企画「名盤探検隊」があったが、どちらも本康秀氏のイラストを採用…。会社は違うが何かリンクしているのだろうか(それともただのマネ企画?)

気になる曲目は以下の通り。

01 Why Does Love Got To Be So Sad - Bobby Whitlock
02 American Pie - Don Mclean
03 Love Has No Pride - American Flyer
04 It's A Hard Rain Gonna Fall - Leon Russell
05 Franny - Mark Benno
06 Time - Booker T & Priscilla
07 Band Of Steel - Guthrie Thomas
08 Keep On Tryin' - Poco
09 Messin' In Muscle Shoals - Bobby Hatfield
10 The Sweet Forever - Dirk Hamilton
11 After Midnight - J.J. Cale
12 Sigmund's Blues - Alan Gerber
13 Country Boy - Heads Hands & Feet
14 Wichita Lineman - Glen Campbell
15 7 Bridges Road - Steve Young
16 Going Down To See Bessie - Happy & Artie Traum
17 Something In The Way He Moves - Bobbie Gentry
18 Hush - Joe South

全体的にカントリー・テイストで落ち着いた曲が並ぶ。世間一般にはあまり有名でないアーティストがほとんどかもしれないが、洋楽好きなら聴いた事あるアーティスト名や曲がチラホラ散りばめられ、あまりマニアックに走り過ぎないほどほどな選曲なのがいい。安価なサンプラーCDなので仕方がないが(本編CDは決して安くない)、せっかくならライナーに収録元のアルバム・ジャケットぐらい載せてくれてもいいような気がするし、各アーティストの簡単な紹介や、収録曲をカヴァーした有名アーティストを紹介するとかの親切心があればもっと楽曲に興味が沸いて、オリジナル・アルバムを聴こうって人も出てくる気がするが…。HP(大して詳しく載っていない)があるから要らないってか。でもオッサンはフィジカルなものに惹かれるのだ、いまだに。

amazonにて購入(¥982)

  • CD (2016/8/24)
  • Disc : 1
  • Format: Limited Edition
  • Label : ユニバーサル ミュージック

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする