ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Pressure Drop : The Best Of Toots And The Maytals

2018年03月08日 | レゲエ・スカ

Pressure Drop : The Best Of Toots And The Maytals (2012)

レゲエの大ベテラン、トゥーツ&ザ・メイタルズ(Toots and The Maytals)のベスト盤。若い頃から全然変わらず、高らかに歌い上げるといった歌唱のトゥーツ・ヒバート(Toots Hibbert)はソロ・アルバムを作成したり、様々なコラボに関わったりと息の長い活動を続ける伝説の人物。もう70も後半という年齢のはずだが、特にロック畑のアーティストとの交流が多く、様々なコンピ盤に彼の名がクレジットされている。最近は新作アルバムの発売こそ無いものの、ライヴ活動はいまだに盛んのようで、フェスティバルを中心にその名前を見かけることが出来た。

自分が最初に彼らの音楽を聴いたのはやはり超のつく名盤、映画「The Harder They Come」のサントラ盤。彼らは映画にもチラッと出演していたんじゃなかったかな。サントラの入手は難しくなかったと思うが、80年代中頃にはまだ映画の日本版VHSビデオは発売されておらず、カルト・ムービーの括りで高い輸入ビデオ・ソフトを購入して観た(今でも家のどこかにあるだろう)。欧米人にも分かりにくいというジャマイカ訛りの英語なので、たしか英語字幕が付いていたと思う。映画の内容はともかく、想像でしか知らなかった当時のジャマイカの生々しい画面と挿入された音楽が素敵で、サントラは未だに一番よく聴くレゲエのアルバムのひとつかもしれない。ひと際存在感あるトゥーツのヴォーカルも印象的。彼らの代表曲は60~70年代が多いが、このベスト盤には80年代の曲も収録されていてバランスが取れている。

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD (2012/7/10)
  • Disc : 1
  • Format : CD, Import
  • Label : Island
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MAMEYA @岐阜県大垣市

2018年03月08日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県大垣市をウロウロしていた時に自宅のコーヒーがちょうどこの日の朝に無くなったことを思い出した。折角なので大垣でどこかコーヒー豆を売っているところはないかとその場で検索して引っ掛かったのが、三塚町にあるこの店「MAMEYA」。駅の北側から少し東に向かった所に戸建ての店があった。中に入るとウッディな内装で、コーヒー豆がずらっと30種類くらい置いてある。こちらに置いてある豆は全部生豆。なので木樽に入っているコーヒー豆もこげ茶色ではなくまだ白っぽい。それをこの場で焙煎してもらうのだ。店のスタイルからいくとこちらの系列なのかな。焙煎器は4台程置いてあり、客の好みに合わせて焙煎してくれる。種類に圧倒されていると主人が「焙煎ですか?」と声をかけてくれた。もちろんその旨伝えるが、好みを訊かれても普段テキトーに「ウマイウマイ」言っているだけで詳しい知識は持ち合わせていないので、いつもどんなタイプの味を選んでいるとか、どんな淹れ方をしているとかプロファイリングしてもらう(笑)。ドリッパーの穴の数まで訊かれたのには驚いた。勧められた豆の中から選んだのは「ガテマラピーベリー」。”ピーベリー”というのは枝の先の方についている丸い実のことなのだとか。20分位かかると言われたので椅子に座って待つ。

小型の焙煎器に豆が入れられシャンシャンと音を立てながら回り出し、だんだんと素晴らしい焙煎香(もちろんその前から店中にいい香りがしていたが…)が漂ってくる。至福の焦げ臭(笑)。すると外から帰っていらした奥様がコーヒーを淹れて下さった。豆はニューギニア産の「マウントハーゲン」。この空間の中なので香りは分かりにくいが、酸味抑えめで苦味もすっきりとした旨い1杯だった。焙煎し終わった豆を奥さんが冷却、選別して見せて下さった。通常の豆よりもひと回り小さく可愛い豆だが焙煎して少し膨らんでいるのだそうだ。とても話上手で朗らかな奥さんが色々教えて下さった。にしても希少なピーベリーをその場で焙煎してもらい、美味しいコーヒーまでご馳走になってこの値段だもの、タダみたいなもんだ(笑)。帰って早速淹れてみた「ガテマラピーベリー」はコクがある中にもすっきりとした後味。焙煎香も適度で、旨い(←こればっか)。何しろ自分の為に目の前で焙煎してくれるっていうのは愛着(変な表現だが)が湧いていいナ。(勘定は¥998/生豆240g)

この後の記事はこちら

 


 

↓ 大垣から垂井町まで足を伸ばして近代建築巡り。すると天気が急変し雪が降ってきた…。細い通りに残る「旧・赤坂銀行垂井支店」(建築詳細不明)。現在は一般住宅なのでサッシ扉は惜しいが、玄関脇のオーダー(列柱)デザインが何とも言えず風格アリ。

 

 

↓ いかにも宿場町(垂井宿)といった風情の通り。雪が降ってきて更に情緒が出てきた(ついでに鼻水も。寒かったナ…)。

 

↓ 「旧・三浦醸造場」(建築詳細不明)。どんな会社だったのか分からなかったが、煉瓦積みの建物は現在は契約駐車場として使われている。うっすらと読める逆読みの銘板も残っていた。

 

 

↓ 街道沿いで見つけた建物「丹波屋」(大正元年・1912・建造)。千鳥破風に2階の丸窓などかつては料理屋だったようだ。破風の鬼瓦には噴き出る水と英語で「Water」(!)とある(注・火事を防ぐまじないで瓦に水に関係するものを描く風習のようです)。ここまで行って目と鼻の先の、江戸時代から続く旅籠「亀丸屋」(※廃業)を撮るのを忘れた…。

 

 


 

 

オーダー焙煎 MAMEYA

岐阜県大垣市三塚町469-4

 

( 大垣 おおがき マメヤ 珈琲 コーヒー コーヒー豆 珈琲焙煎 豆工房 コーヒーロースト 近代建築 銀行建築 レンガ 垂井宿 中山道 )

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納屋橋饅頭平田町店 @名古屋市東区・高岳 (※閉店)

2018年03月07日 | 名古屋(東区・北区)

名古屋の和菓子として外すことの出来ない「納屋橋饅頭」。ただし本店は納屋橋の本社解体後、柳橋交差点近くに新しい店を構えたものの、結局数年前に休業してしまい、百貨店などへの卸しは現在この「平田町分店」や、大須に本社のある「納屋橋饅頭万松庵」がやっているようだ(資本は別)。「平田町分店」は外堀通り沿いの平田町交差点近くにある。こじんまりとした店に入り、買うのはやっぱり基本の「納屋橋饅頭」。その横に「抹茶饅頭」というのもあったので買ってみた。

「納屋橋饅頭」はいわゆる酒饅頭(酒蒸し饅頭)。全国津々浦々に酒饅頭を名物にしている老舗和菓子店があるが、材料も製法もシンプルなだけに、どれっていう特徴を見出すのは正直難しい。自分がブラインドで出されたら全く言い当てられないだろう。ただしそういうシンプルな饅頭が万人に重用されているのもまた事実。時々熱いお茶といただいて独特の風味と餡の甘さを楽しんでいる。「納屋橋饅頭」の皮はやや硬めでしっかりとした厚み。中はこし餡。「抹茶饅頭」の皮は薄い緑色をしているが思ったほどの抹茶の風味は感じられない。風味もマイルド。どちらも口にいれると独特の風味が鼻腔に残り旨い。蒸し直してみようとも思ったが結局そのまま食べてしまった。(勘定は¥120/個)

※令和3年3月30日を以って廃業されたとのことです

 


 

↓ 泉3丁目で見つけた日本家屋(建築詳細不明)。現在は一般住宅のようだが造りを見るとひょっとすると三業(※料亭・待合茶屋・芸者置屋)に関わっていた建物かも。

 

↓ あまり古くないかもしれないが何となく懐かしさが残る建物、泉3丁目の「理容おぜき」(建築詳細不明)と、オレンジタウンの近くにある町屋に隣接する建物(建築詳細不明)

 

↓ 日差しを浴びてすっきりとした表情を見せる「太陽ビル(太陽商工ビル)」(昭和6年・1931・建造)と、青い空に向かってそびえ立つ「カトリック布池教会大聖堂」(昭和37年・1962・建造)。どちらもつい写真を撮ってしまう。いつ見ても絵になるなァ。

 

 


 

 

納屋橋饅頭平田町店

愛知県名古屋市東区飯田町55

 

( 名古屋 なごや なやばしまんじゅう 納屋橋饅頭 平田町分店 平田町店 本家 閉店 廃業 上用饅頭 薯蕷饅頭 酒むし饅頭 近代建築 登録有形文化財 閉店 廃業 )

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器 (はち) @岐阜県関市

2018年03月07日 | 岐阜県(中濃)

 

岐阜県関市の居酒屋「器(はち)」で知人と呑み。ビジネスホテルの近くにある店はアパートのテナントに入っている(知人によると以前は「器器(ぱちぱち)」と呼んでいたらしいが実際のところは不明)。この日はやや遅い時間に店に入ったが先客はおらず、真ん中にある大きなテーブル席に案内される。まずは生ビールで乾杯。知人はすでにお腹に入れてきているとの事なので様子を見ながら酒肴を注文する。「どて煮」「梅きゅうり」「カマンベールチーズ揚げ」を注文。「どて煮」はホルモンが大きめでなかなか旨い。「梅きゅうり」は飾り切りがしてあった。「チーズ揚げ」は衣が付いているがベリーのソースをつけていただく。甘いソースだがなかなか旨い。

自分はすぐに酒(千代菊)の2合徳利をぬる燗でお願いした。店で燗をしてもらうとかなりの熱燗になってしまうことが多いので「ぬる燗で。」と頼むことが多い。本当は”上燗”くらいが一番好き。でも「上燗で。」と頼んでもたいていの居酒屋では「?」ということになり、説明するのも面倒なので結局”ぬる燗”にしておく(こちらの店ではどうか知りません)。ここで焼鳥の串を追加。「ねぎま」「とりかわ」「つくね」の3種。「ねぎま」は豚バラ。「つくね」は一体型。どれも焼き加減良く、特に「とりかわ」はパリパリの歯応えが旨い。

他愛もない話で楽しく呑んでいく。油っぽいものを食べると口中をすっきりと洗い流したくなるので(←言い訳)、瓶ビール(キリンクラシックラガー中瓶)を追加。するとまたそういう物が食べたくなって…キリが無いナ。さあ、関市内で遅めの時間に呑むと足が無いので帰りが大変だ…。(勘定は¥5,200程/人)

器(はち)

岐阜県関市西本郷通4-3-15

 

( 関 せき はち HACHI 器器 ぱちぱち 炭焼 居酒屋 酒場 焼鳥 焼き鳥 やきとり )

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パイカル @名古屋市中区・大須

2018年03月06日 | 名古屋(中区)

大須にある喫茶店「パイカル」へ。賑わしい商店街から少し外れた路地に茶色のタイル壁が素敵な店がある。以前からこちらで食事してみたかったのだが、日曜休みの店なのでなかなか果たせず、やっと店に入ることが出来た。創業してもう60年近くになるのだとか。ペンダント・ライトが下がって落ち着いた雰囲気の店内は奥に長く、別に入ってきた常連客同士がお喋りするふんわりとした空間。テーブル席のひとつに腰掛けてメニューを眺める。スパゲッティもピラフも美味しそう。でも実は入る前から決めていた。「オムライスお願いします。」

深めの平皿に盛られた「オムライス」にはパセリが添えられていて、ケチャップの赤、玉子の黄、と彩りも良し。ひと口サラダも付いている。中はハムの入ったケチャップライス。玉子は薄焼きで、巻いてあるというよりは玉子を羽織っている感じ。何も特別なことはないオムライスだが、それがイイ。垂らされたケチャップを少しづつスプーンの先に付けながら食べ進めた。次は「カレーピラフ」(カレー味のピラフではないらしい・笑)を食べてみたいナ。(勘定は¥630)

 

COFFEE HOUSE パイカル

愛知県名古屋市中区大須2-8-33

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす 喫茶パイカル コーヒーハウスパイカル 大須商店街 コーヒー 珈琲 ボンタインコーヒー Bontain ランチ )

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In The Beginning There Was Rhythm / Various Artists

2018年03月05日 | パンク・ニューウェーヴ

In The Beginning There Was Rhythm / Various Artists (2004)

イギリスのSoul Jazz Recordsというレーベルから発売されたポスト・パンク・バンドのコンピレーション盤。アルバム・タイトルは収録もされている女性バンド、スリッツ(The Slits)の曲名から。曲数は少ないが、この筋では外せない名バンドの名曲群が収録されていて、こういう路線の音楽が好きな人には堪らないだろう。各バンドそれぞれ異形のリズム感覚とでも呼べるような独特のグルーヴがあり、共通するのはぶっといベース・ラインとフリーキーなカッティング・ギター、あるいはシンセ。自分はここに収録されているギャング・オブ・フォー(Gang Of Four)、スリッツ、ザ・ポップ・グループ(The Pop Group)などはひと通りハマってアルバムを揃えた(もちろんアナログ時代)ので、久しぶりにこういうポスト・パンクを聴いて新鮮だった。

このSoul Jazz Recrodsというレーベルはいつ頃世に出たのか知らないが、こういう路線の音楽ばかり取り揃えているのかしらんと思ってHPを覗いてみたら、Studio Oneのスカやロックステディ―、南米、アメリカ南部のニューオリンズ、パンク等も扱っている不思議なレーベルだ(しかももうこの盤はラインナップされていない?…)。

01 Shack Up - A Certain Ratio
02 Coup - 23 Skidoo
03 To Hell With Poverty - Gang Of Four
04 Being Boiled - The Human League
05 In The Beginning There Was Rhythm - The Slits
06 24 Track Loop - This Heat
07 20 Jazz Funk Greats - Throbbing Gristle
08 She Is Beyond Good Evil - The Pop Group
09 Sluggin Fer Jesus - Cabaret Voltaire
10 Vegas El Bandito - 23 Skidoo
11 Knife Slits Water - A Certain Ratio

オークションにて購入(¥608)

  • CD (2004/1/1)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Soul Jazz
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更科 (4) @岐阜県岐阜市

2018年03月05日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

結局いつも”冷やしたぬき”ばかり注文してしまう岐阜市の老舗「更科」。せっかく寒いのでたまには温かいものを注文してみようと寄ってみた。この日は消防本部側の入口から中へ。夕方までの通し営業のこちら、伺ったのは3時過ぎだったのでさすがに先客は2名のみ。給仕の女性達も昼時とちがってのんびりとしていて店内は緩い雰囲気。こういう雰囲気だと一杯やりたくなるが、残念ながらこちらに酒は無し。さっそく「みそにこみうどん」の玉子入りをお願いした。

テレビの音をBGMに、店内の古い木製金文字看板などを眺めて待つ。しばらくして蓋付きの土鍋でうどんが運ばれた。熱いので給仕の女性が開けてくれる。グツグツと煮立った「みそにこみうどん」はいい香りと湯気が立ち昇っていた。つゆは出汁の風味より味噌の味が強め。麺を手繰ると平打ちで、乾麺のような食感がある独特なもの。ちょっと他とは違う感じでつゆとしっかり絡んで旨い。具材はねぎ、揚げ、そして豚バラ肉。とん水に盛ったひと口毎に七色(七味唐辛子)を振ったり、玉子を潰して入れたりして楽しんだ。次から迷うことになったゾ。(勘定は¥870)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

この後の記事はこちら (5)(6)(7

  

 

信州そば 更科

岐阜県岐阜市京町3-4

 

( 岐阜 ぎふ さらしな そば更科 冷したぬき ひやしたぬき 冷やしたぬき 天かす 蕎麦 そば ソバ 味噌煮込み 味噌煮込みうどん ソウルフード にごみ みそにごみ ) 

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平林 @岐阜県中津川市 (※閉店)

2018年03月04日 | 岐阜県(東濃)

中津川での昼食はかつ丼で有名なココ「平林」で。というより、今回中津川まで遠路はるばるやってきたのはここのカツ丼を食べる為なのだ。一般的なカツ煮玉子とじタイプのオーソドックスなカツ丼と違い、様々なカツ丼が混在する岐阜県内。特に東濃地方は町ごとに他の地方には無い特色あるかつ丼があり、以前から勝手に”カツ丼亜種”と名付けて食べ歩いている。中津川市は一応「しょうゆカツ丼」が名物とされているのだが、これは昨今流行りのご当地名物として近年作られたもので歴史がある訳ではない。

ここ「平林」の創業がいつで、どういう経緯でオリジナルなかつ丼を提供するに至ったのかは分からない(少なくとも2代続いているようです)。以前にもこの店に寄ったことがあるのだがその際は店が開いていなかった。またそんなことがあっては大変と、前の日に電話をかけて確かめておく。すると店の方が「ちゃんと開いているのは12時過ぎです。」とのお返事。ちょっと店が開くのが遅いようだ。以前こちらに来た時に閉まっていたのは早く来すぎたのかも。

店は商店街にあるのだが道路には面しておらず、一般住宅のような外観の建物の奥に入口がある。停まっている車の脇から奥へ行き、控えめに下がっている暖簾の下の入口から中へ。まるで普通の家にお邪魔するような感じだが、中に入るとちゃんと店舗の造りになっていた。テーブル席が4つと小上がり席が2つ。ご夫婦でやっていらっしゃる様子。鉄瓶でお茶が運ばれた。品書きを見ると「かつどん」には”上”もある。奥様に違いは何か訊くと肉の量だとか。じゃ、と普通の「かつどん」を注文した。

しばらくすると「かつどん」が登場。細目の衣をまとったかつにはたっぷりとタレがかかっている。ご飯にもしっかりかかっているのでタレをくぐらせてあるかも。上から2個グリーンピースがのせられている姿もいい。脇には控えめな量の紅生姜。勇んでかつを口に運ぶ。甘辛の少しとろみがついたタレなのだが醤油だれともソースだれとも言えるような複雑な味わい。…これは旨い。これを”カレー味”と称する人も居て、さすがにカレーとは間違えないだろうと思っていたのだが、なるほどカレーと言われても納得してしまうような風味と辛味もある。不思議なタレだなァ、コレ。唯一無二。肉は厚くなく絶妙のひと口サイズでご飯とのバランスも良く、あっという間に平らげた。店までは遠い道のりだが、旨いかつ丼が食べられて大満足。(勘定は¥870)

この後の記事はこちら

※残念ながら令和2年11月30日を以って閉店されました

 


 

↓ 中津川駅の駅裏で見つけた幅は狭いが迫力のある橋(詳細不明)。残念ながら銘板が無くなっており名称、建造年共に分からず。

 


 

 

とんかつの平林

岐阜県中津川市太田町3-6-36

 

( 中津川 なかつがわ ひらばやし 平林とんかつ店 とんかつ平林 とんかつの店平林 カツ丼 かつどん 亜種 中山道 宿場町 中津川宿 近代建築 閉店 廃業 )

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吉田ハム @岐阜県大垣市 (※閉店)

2018年03月03日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県大垣市の駅前の通りにある「吉田ハム本店」。吉田ハムの創業は昭和10年(1935)。内外に知られた精肉、卸の店で、自分もここのトラックや、王様のキャラクターに馴染みがある。自分の住んでいた地域のスーパーに卸していたんだろう。(岐阜ローカルだろうが)テレビCMを見た覚えもあるなァ。今ではブランドとして全国的に知名度のある”飛騨牛”という名称は、実はこちらが中心となって名付けられたのだとか。昨年辺りから経営難でJAが関わって新会社になったと聞く。郭町の対面販売の店舗は以前と変わらずそのままなので覗いてみた。

ずらっと並んだ精肉の他に、加工した製品やその場で揚げてくれるカツの販売もある。「ひとつからでも全然構いませんよ。」とのことだったのでいくつか頼んで揚げてもらった。購入したのは「飛騨牛入りコロッケ」「ハムカツ」「ミートコロッケ」の3種。さっそく油の中に投入され、少しの間店の中の椅子に座って待つ。そして揚げたての熱々を袋に入れてもらった。そのまま大垣城の公園まで行き、日向ぼっこをしながらベンチでいただく。

まずは「飛騨牛入りコロッケ」。ミンチたっぷりで中のジャガイモはしっとりとした好みのタイプ。何も付けないでも旨い。しっかりと肉の風味。「ハムカツ」はもちろん薄いのだが、熱々なので中がふわっとして衣はザクザクの食感。チープなハムカツも揚げたてって旨いなァ(ビールが欲しい…)。メンチカツを買おうと思って何を間違ったか「ミートコロッケ」を買ってしまったのだが(笑)、さすがに”飛騨牛入り”と比べると旨味が全然違い、ポテト中心のチープな味わい。こっちを先に食べていたら充分旨かったと思うけれど…。少しだけ味見して持って帰ろうと思っていたのに、結局全部その場で食べてしまった。(勘定は¥500程)

 

 


 

↓ 「大垣城」横の公園広場の木陰にひっそりと建つ「大垣消防組員頌徳碑」(昭和7年・1932・建造)。小さい碑なのだがイオニア式の12本の柱が立ち並ぶ素敵なデザイン。

 

↓ 大垣城の東側にある店舗が密集した「お城街」(建築詳細不明)。現在営業しているのは質屋1軒だけのようで、南東側は解体され始めているので存続はそう長くないかも。

 

 

 

↓ 来るとなぜかいつも写真を撮ってしまうビリヤードの「エグロ(エグロ会館)」(建築詳細不明)。”玉突”の丸い看板がイイ。大垣市民はここで遊んでいるのかな。

 

 

 


 

 

吉田ハム 本店

岐阜県大垣市郭町1-79

 

( 大垣 おおがき 吉田ハム ヨシダハム 吉田ハム本店 JA 飛騨牛 ひだぎゅう 名付け親 コロッケ ミンチカツ 倒産 事業継承 農協 近代建築 )

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いろは菓子舗 @名古屋市東区・筒井

2018年03月03日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

大正10年(1921)に大須で創業したという和菓子の「いろは菓子舗」。昭和22年(1947)にこちら筒井に移転したそうだ。この筒井町商店街にはいくつも好みの飲食店があるので時々寄るのだが、こちらにはまだ入ったことが無かった。漆喰壁の建物はなかなか風格がある。ガラス木戸を引いて中に入ってみる。ガラスショーケースに整然と菓子が並んでいる。時季とあって苺大福がなかなか美味しそう。そんな中から選んだのは店先に看板も出ていた「銘菓・夕月(ゆうづき)」。包んでもらい持ち帰った。

「夕月」はつぶ餡の入った餅皮の両面に綺麗に円形に焼き目が付いている。粉吹いた餅はしっかりと厚みがあるが柔らかい。程良い甘さのつぶ餡との相性はもちろん抜群。しっかりと詰まっていて旨い。餅皮といい、焼き目といい、形は違えど桑名の「安永餅」にもよく似ている。いつものように「升半茶店」で買った抹茶(一番安いの)を適当に自己流で点てていただいた。(勘定は¥140/個)

 


 

↓ 名古屋市内に残る唯一の戦前からの鉄筋コンクリート造校舎「筒井小学校」(昭和11年・1936・建造)。裏に回って校舎に内蔵された煙突を撮ってみた。

 

↓ 店の斜め向かいには渋い昭和喫茶の遺構が…(建築詳細不明)

 


 

いろは菓子舗 (いろは本店)

愛知県名古屋市東区筒井1-15-31

 

( 筒井 つつい 筒井町商店街 いろは いろはかしほ いろは本店 和菓子 菓子 ゆうづき 夕月 いちご大福 近代建築 戦前建築 )

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