Pressure Drop : The Best Of Toots And The Maytals (2012)
レゲエの大ベテラン、トゥーツ&ザ・メイタルズ(Toots and The Maytals)のベスト盤。若い頃から全然変わらず、高らかに歌い上げるといった歌唱のトゥーツ・ヒバート(Toots Hibbert)はソロ・アルバムを作成したり、様々なコラボに関わったりと息の長い活動を続ける伝説の人物。もう70も後半という年齢のはずだが、特にロック畑のアーティストとの交流が多く、様々なコンピ盤に彼の名がクレジットされている。最近は新作アルバムの発売こそ無いものの、ライヴ活動はいまだに盛んのようで、フェスティバルを中心にその名前を見かけることが出来た。
自分が最初に彼らの音楽を聴いたのはやはり超のつく名盤、映画「The Harder They Come」のサントラ盤。彼らは映画にもチラッと出演していたんじゃなかったかな。サントラの入手は難しくなかったと思うが、80年代中頃にはまだ映画の日本版VHSビデオは発売されておらず、カルト・ムービーの括りで高い輸入ビデオ・ソフトを購入して観た(今でも家のどこかにあるだろう)。欧米人にも分かりにくいというジャマイカ訛りの英語なので、たしか英語字幕が付いていたと思う。映画の内容はともかく、想像でしか知らなかった当時のジャマイカの生々しい画面と挿入された音楽が素敵で、サントラは未だに一番よく聴くレゲエのアルバムのひとつかもしれない。ひと際存在感あるトゥーツのヴォーカルも印象的。彼らの代表曲は60~70年代が多いが、このベスト盤には80年代の曲も収録されていてバランスが取れている。
ブックオフにて購入(¥500)
- CD (2012/7/10)
- Disc : 1
- Format : CD, Import
- Label : Island