ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live At The Fillmore 1970 / Neil Young & The Crazy Horse

2020年04月10日 | クラシック・ロック

Live At The Fillmore 1970 / Neil Young & The Crazy Horse (2006)

あまり詳しくは知らなかったのだが、ニール・ヤング(Neil Young)のアーカイヴ・シリーズが始まったのはこの作品からだったそう。自分は彼のアルバムを確か6-7枚しか持っていないので、本来ならばオリジナル・アルバムから聴くべきなんだろうけれど、既に発表された作品数が多い彼を後追いするのはなかなか覚悟が要る。ぶっちゃけ彼の音楽が昔から好きだったかというとそれ程でもなく、バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)でも、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)でも、彼の特徴的な声質のヴォーカルが得意では無かった。聴き始めたのはパール・ジャム(Pearl Jam)の連中とやりだした頃だからずいぶんと後になってから。

どうしてこのフィルモア・イーストでのライヴ・アルバムを買う気になったかというと、このアルバム・ジャケットのサインボードでも分かるように、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)が前座(?)で同じステージに立った、まさにその日の録音だったから。つまりマイルスとニール・ヤングのダブルヘッダーなのだ! マイルスのライヴ録音は「Live at the Fillmore East, March 7, 1970: It's About that Time」として発表されていて所有している(ジャケット写真下・演奏はこちら)。

ノリにノッてロック界に殴り込みをかけていたマイルス・デイヴィスの後にステージに立つニール・ヤングとクレージー・ホース(Crazy Horse)の面々。どう考えてもやりにくいと思うがどうなんだろう。なんせこの頃のマイルスのステージは強烈だ。

当時のバンドにはギターの故・ダニー・ウィットン(Danny Whitten)が参加しており、エレピでジャック・ニッチェ(Jack Nitzsche)も参加している。発表される前提だったのかどうか知らないが、プロデュースはドアーズ(The Doors)で有名なポール・ロスチャイルド(Paul Rothchild)と、かなりしっかりとしたプロダクション。してその内容は…、これがえらくカッコイイ。正直こんなにすごい演奏をしていたとは知らなかった。当時のニールの楽曲はハードなギターを聴かせるような曲ではなく、やはり歌中心。それでもリズム隊が底支えする中、間奏で聴けるギターは素晴らしいフレーズを次々と紡ぎ出していて長尺になっても全く飽きさせない。あぁ、この2つのバンドの演奏をフィルモア・イーストで続けざまに聴けた人達は何て幸運なんだろう。羨ましい…。さて次はマイルスのライヴ・アルバムを出して聴いて、その後すぐにまたこれを…。

オークションにて購入(¥503)

  • CD (2006/11/21)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Reprise / Wea

ダニー・ウィッテン

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パロマ @滋賀県高島市

2020年04月09日 | 滋賀県

滋賀県の近江今津駅前にある喫茶と食事の店「パロマ」へ。駅前だけれどしっかりと駐車場完備。一面ガラス窓でスペースを広く取った店内で長いカウンター席もある。年配のご夫婦でやっていらっしゃった。一応メニューを眺めるも、近くで軽く食べられる店を検索してから来たので、最初から「イタリアンスパゲッティー」をお願いしようと思っていた。他にはカレーやハンバーグもあるようだ。昼をとうに過ぎた午後の遅い時間だったが先客は数組居て、地元のおばちゃんの女子会(笑)や、入ってくるなり「イタリアン、大盛2つ」と告げて座る若者も。

しばらくして運ばれた「イタリアンスパゲッティー」は、いわゆる鉄板スパゲティー。東海地方のように玉子液が流し込まれたものではなく、スパゲッティーの上に生卵が落としてある。上には太めのウインナーが1本。まずはミックスベジタブルが入っているスパゲッティーだけフォークで丸めて口に放り込む。アチッ。途中で生卵を崩し鉄板の上へ。ジューッという音と共に卵に火が入る。玉子敷きタイプもいいけれど、自分のタイミングで火を入れられる生卵タイプもイイなァ。最近のウインナーは某シ〇ウエッセンのように脂と旨味が加わった”あらびき”のものが主流だが、こちらのウインナーは懐かしい風味のするもの。昔のウインナーは(悪い意味でなく)ボソッとした食感の物が多かった。スパゲッティーに添えられた粉チーズとタバスコを振りかけて味を変化させながらいただいた。量は多くなかったのでちょうどいいおやつ。(勘定は¥830)

 


 

↓ 店のすぐ近くに残る、かつて近江と若狭とを結ぶ目的で設立された江若(こうじゃく)鉄道線の北端の駅だった「旧・近江今津駅舎」(昭和6年・1931・建造)。現在はJAの所有になっているようで、倉庫や車が置いてあった。増築、改造されているので分かり難いが、道路から見えない側が玄関口で、現在の道路側に線路があったようだ(参考:現役時代の駅舎<写真下2枚目>)※出典:滋賀県HP。

 

 

 


 

喫茶・お食事 パロマ

滋賀県高島市今津町中沼1-2-7

 

( 滋賀 しが 近江今津 おうみいまづ 喫茶パロマ ナポリタン 鉄板スパ 鉄板スパゲティー モーニング 江若鉄道 こうじゃくてつどう 近代建築 駅舎 )

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みよし亭 (2) @岐阜県関市

2020年04月08日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市で人気の鰻屋のひとつ「みよし亭」へ。今回は仕事上でお誘いいただいて4人での昼食会。車で現地まで出掛け、告げられていた時間ちょうどに店に着くと他の3人はすでに到着していた。駐車場にまで香ばしい煙が漂っている(鰻屋の近所の人って辛そうだな・笑)。すでに1巡目の客が入って満席だとの事で、席が空くまで入口付近で少し待つ。思いのほか早く呼ばれてテーブル席に落ち着いた。何やかんやと世間話をしつつ「うな丼」の到着を待つ。この地域でもだんだん新型コロナウイルスの影響が出てきたようで、特に取引先の飲食店や製造業ではかなりの打撃を被っているとの事だった(訪問3月初旬)。

しばらくして全員の「うな丼」が出揃った。蓋の付いた丼ぶりで出てきた「うな丼」にはと漬物(守口漬とたくあん)が付いている(自分で注文していないのでどのグレードの「うな丼」かは不明)。蓋を開けてご対面。のった鰻は4切れ。こちらの店の特徴で、たれは鰻に絡めたものだけでご飯にはかかっていない。別容器にたれだけ入っていて自分で好きな量をかけるようになっている。自分は食事の時は一心不乱に食べるタチ(しかもかなりの早喰い)なので会食(特に酒無し)は苦手だが、なるべくゆっくりと食べる努力をした(苦笑)。香ばしい香りの鰻は焼き加減良く、旨い。以前食べた時には今ひとつの印象だった鰻の身も全く問題なし。そのままでも食べていけるが、やはりご飯にも少したれの味を付けたいので少しだけ後から足した。途中で粉山椒を振って楽しむ。仕事の関係者と一緒だと食べ終わっても何やかんやと話が続くので、人気の店では早く席を譲らないと…と若干イライラしたが、豪華な昼御飯をご馳走してもらった。

以前の記事はこちら

うなぎ みよし亭

岐阜県関市西本郷通7-11-7

 

( 関 せき みよしてい 鰻 うなぎ うな丼 鰻丼 辻屋 しげ吉 )

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バングラキッチン @岐阜県羽島郡岐南町

2020年04月07日 | 岐阜県(岐阜)

最近は数も数えられないくらいあちらの人が経営しているインド・ネパール料理の店が沢山出来たけれど、10年位前は物珍しさでよく行ったものの、最近はすっかりご無沙汰。ちょっとそういう系の口になったので、こちら岐南町の「バングラキッチン」に寄ってみた。店名の如く”インド・バングラデシュ”料理と謳っている。実際自分はインド周辺の国毎の料理の特徴を把握している訳ではないので、本当にこちらがバングラデシュ料理と呼べるものを扱っているのかは全然分からない。店はテナントに入っているのだけれど、店先のテントに「カレーライス・カレーうどん」と書いてあったのでずっこけた(笑)。店に入るとやや暗めの照明で静かな店内。店員はあちらの男性2名。食材も販売しているようで色々棚に並んでいる。インド系のカレーに使うスパイス類も結構安いんじゃないかな。テーブル席に座ってメニューを拝見。こちらモーニング・サービスもやっているようだ。朝からインド・カレーか、1度やってみたいナ。もう”ナン食べ放題”とかの文言には心踊らされないが、バングラデシュもナンなのかな(ロティじゃなくて?)。壁にも「ニハリ」とかメニューに無い品が貼ってあった。ビリアニ(ビリヤニ)が食べたくなったので「ビリアニセット」を注文。果たして実際にバングラデシュでもビリヤニを食べるのかな。

まずは玉子の入った黄色いスープが運ばれた。最初は色からカレー味かと思ったが、優しい味付けのスープ。いい感じ。レンズ豆と玉ねぎの入ったサラダには酸っぱい味付けがしてある。たぶんヨーグルトだろう。そして平皿に山盛りの「ビリアニ」が運ばれた。ライスはもちろんバスマティ・ライス。中に点在している肉片はマトンかな。肉は水分が抜けて少なめ。スプーンで口に入れると見ためとは違って軟らかい食感。バスマティ・ライスの特有の香りが鼻に抜ける。強い味付けはしていないが、いわゆるカレーの風味は強くなく、後から辛味がやってくる。なかなかに旨い。メニュー写真ではライスの色にムラがあったが、実際は細かく刻んだ人参が沢山入っていて全体的にオレンジ色に染まっている。途中でスープを啜りながらパクパクと口に入れていく。量は多かったが軽く胃袋に収まった。結局これがバングラデシュ料理と言えるのかは分からなかったので、次はもう少し下調べして来てみよう。(勘定は¥990)

 

バングラキッチン

岐阜県羽島郡岐南町三宅5-39

 

( 岐阜 ぎふ 岐南町 ぎなんちょう バングラ・キッチン バングラディッシュ バングラデシュ料理 カレー ナン ニハリ ビリヤニ モーニング ナン食べ放題 ランチ)

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Bez's Madchester Anthems / Various Artists

2020年04月06日 | オルタナティヴ・ロック

Bez's Madchester Anthems / Various Artists (2006)

80年代の終わりから90年代にかけて一世を風靡したイギリスのマンチェスターを中心とするカルチャー・ムーヴメントは「Madchester」とも呼ばれ、レイヴと呼ばれる音楽イヴェントやハウス(これなんてもう死語だナ)ミュージックの隆盛があった。もちろんこれらはドラッグと密接に関係しており、トリップ音楽としての一面も強い。

この2枚組は当時の音楽をたっぷりと収録したコンピレーション。ジャケットに載るBez(ベズ)とは、シーンの代表的なバンド、ハッピー・マンデーズ(Happy Mondays)に在籍した名物男。楽器も弾けず、歌も歌えず、一応ダンサーとかパーカッショニストなんて呼ばれるものの、ステージではウロウロとぶらついているだけで、マラカスの音もほとんど聞こえたことがない(笑)。でもバンドには欠かせない存在でファンからも愛されたバンドの顔だ。Compilerとクレジットされているから実際にベズが選曲に関わっただろう収録曲は以下の通り。

<Disc 1>

  01. Step On - Happy Mondays
  02. Only One I Know - Charlatans
  03. Come Home - James
  04. Blue Monday - New Order
  05. Sally Cinnamon - Stone Roses
  06. Groovy Train - Farm
  07. Move Any Mountain - Shamen
  08. Pacific State - 808 State
  09. NRG - Adamski
  10. Hello - Beloved
  11. Get The Message - Electronic
  12. She's A Rainbow - World Of Twist
  13. Perfume (Loved Up) - Paris Angels
  14. Shack Up - A Certain Ratio
  15. Shall We Take A Trip - Northside
  16. Only Rhyme That Bites - MC Tunes & 808 State
  17. Abandon - That Petrol Emotion
  18. Shine On - House Of Love
  19. There She Goes - La's
  20. Panic - Smiths

<Disc 2>

  01. She Bangs The Drums - Stone Roses
  02. Loaded - Primal Scream
  03. Kinky Afro - Happy Mondays
  04. This Is How It Feels - Inspiral Carpets
  05. How Soon Is Now - Smiths
  06. Can You Dig It - Mock Turtles
  07. Stepping Stone - Farm
  08. Fine Time - New Order
  09. Hardcore Uproar - Together
  10. Chime - Orbital
  11. Papua New Guinea - Future Sound Of London
  12. What Can You Do For Me - Utah Saints
  13. Strawberry Fields Forever - Candy Flip
  14. Never Enough - Cure
  15. Only Love Can Break Your Heart - St. Etienne
  16. Voodoo Ray - Guy Called Gerald
  17. Sun Rising - Beloved
  18. One Dream - Bez & Monica Ward

これ以上はなかなか望めないというくらい充実したラインナップだ。音楽的にはダンサブルなビートに、ハウス・ミュージックで多用された印象的なピアノの音、漂うようなドリーミーなヴォーカル・スタイルっていうのが定番だった。自分も当時この辺りの音楽を聴いていたが、実際に聴いて知っているバンドはこのうちの半分くらいだろうか。厳密に言うと”マッドチェスター”の定義からは外れているような曲もあるが、当時のシーンを振り返るには欠かせない曲でもある。それにしても懐かしいなァ。ちなみにベズが歌っている(歌えている!))最終曲は、サッカーW杯のイングランド代表チームの公式応援歌が気に入らず2006年に自分で発表した曲。

中古店にて購入(¥324)

  • CD (2006/6/5)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Wea
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徳田屋 @名古屋市瑞穂区・川原通

2020年04月05日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

覚王山の南にある大衆食堂「徳田屋」へ。通りから1本西の路地に駐車場があったので車を入れた。店前のボードにある”本日の日替”と”本日のおすすめ!”の内容を確かめつつ暖簾をくぐる。すっきりとした店内はテーブル席とカウンター席があり、母娘(たぶん)と手伝いの3人で切り盛りされている。棚には焼酎のボトルが並んでいるので呑みに使う客も多いのかな。先客は2名。品書きには定食、丼物、めん類と揃っている。つまみになりそうな一品も用意されているので呑めたら最高だなァ、なんて思いつつ思案。結局、表の看板にあった”日替定食”の「トンテキ定食」を注文した。

テレビを眺めながら待っていると「トンテキ定食」の出来上がり。盆にのせられたトンテキの皿には千切りキャベツ、ポテサラが添えられていて、他に根菜の煮物、しば漬け、ご飯、味噌汁、丸美屋のふりかけ(笑)、そしてカットしたオレンジが付いている盛り沢山な内容。トンテキの脇にはケチャップとマヨネーズが添えられていた。早速箸で摘まみ上げいただく。しっかりと脂身のあるロース肉でごくシンプルな塩胡椒の味付け。ゆるめのポテサラや漬物、味噌汁を挟みながらご飯をかっ喰らっていく。旨いなァ。卓上には他にもソース、醤油、ポン酢などが置いてあったが、ほとんどの肉をそのままの味付けで味わった。こちらにも近辺の食堂と同様に豚汁、貝汁が用意されている。一品でちょっと呑んで、丼物に汁を付けて締めてみたいナ。(勘定は¥830)

 


 

↓ 末盛通の交差点近くの「昭和塾堂」の横にある「城山八幡宮養心殿城山道場(旧・昭和塾堂付属体育館)」(昭和6年・1931・建造)。現在も道場として使われているが、屋根などを見るとシートがかけられていたりするのでかなり傷みがあるようだ。

 

 


 

大衆食堂 徳田屋

愛知県名古屋市千種区田代本通5-8-3

 

( 名古屋 なごや 川原通 とくだや 麺類食堂 定食 丼物 ランチ 近代建築 昭和塾堂 城山八幡宮 )

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白ひげ食堂 @滋賀県高島市

2020年04月04日 | 滋賀県(老舗)

琵琶湖の西湖岸にある食堂「白ひげ食堂」へ。店は湖岸道路脇にあり、店名の通り「白髭神社」の横にある。創業は昭和27年(1952)とのこと。桜の開花前(訪問3月)とはいえ湖岸道路はドライブをする車が多く神社への参拝客も多いので、店横の仕切られていない砂利の駐車場に車を停めるのにも難儀した。店に入ると土間にテーブルが4つ、小上がり席が2つ。広くない店内に給仕のおばちゃんが3人も居て繁盛ぶりがよく分かる。満席だったが相席でテーブル席に座らせてもらった。注文したのは看板にもあった「豚汁」と、壁の品書きにあった「きつね丼」。周りは「豚汁ラーメン」とやらを食べている人が多かったかな。入口脇にはおでん鍋が湯気を立てていたので鍋から自分で「梅焼き」を皿に取り、席に戻った。

「梅焼き」はおでん種で、梅の花の形に抜かれたはんぺん。牛すじも入ったおでんつゆをたっぷりと吸って膨らんでいる。ふわっとした口当たりだが弾力もある。酒でも呑めれば最高だけれどそうもいかない。しばらくして碗に入った「豚汁」とプラスチック丼に盛られた「きつね丼」が届いた。豚汁は白味噌で大きめに切った豚バラ肉や揚げが入っていて、刻みネギが散らしてある。「きつね丼」は揚げ、玉ねぎ、長ネギなどが入っていて、まるですき焼きのような甘めの醤油たれ。ちょっと自分には甘いが、これをガツガツと掻き込んで豚汁をすする。旨い。後から見たら奥のガラス棚には出来合いのおかずも並んでいたようだ。何があったのか見てみれば良かったナ。おばちゃんを呼んで勘定してもらう。でかいソロバンを弾いてくれ「また寄って下さいね!」と声をかけてもらった。(勘定は¥790)

 


 

↓ 湖岸に建つ「白髭神社」(慶長8年・1603・建造)。白髭神社は全国にあるが、こちらが総本山なのだとか。本殿は国の重要文化財に指定されている。道路の向こうの湖の中には鳥居が立っている。みな”映える”写真を撮ろうと道路を横切って渡るので結構危ない。後から知ったが神社の社務所が登録有形文化財に指定されているようだ。知らなかった…。

 

↓ こちらに来る前に立ち寄った小浜と京都を結ぶ「鯖街道」の宿場町、朽木(くつき)。そちらには「旧・朽木郵便局舎」(昭和13年・1938・建造)。ヴォーリズによるものだとされている。裏手に廻ると下見板張りの建物。雰囲気からすると住人の方が居るのかな。

 

 

↓ 朽木市場の通りには格子や柱がべんがらに塗られた建物が目に付いた。こちらは屋号の看板があったし、玄関口が広いので旅館か何かの商売をされていたのかな(建築詳細不明)

 

↓ 江戸時代、朽木氏の御用商人だった熊瀬家の「熊瀬家住宅」(建築詳細不明)。酒や醤油を扱った商人だそう。往時はこの近辺だけで17もの商家があったのだとか。

 

↓ 案内板によると道を挟んだ向かいに建つこちらの建物(建築詳細不明・)も熊瀬家のものだそう。

↓ 今回の旅程ではこちらの建物を観るのがメインだった。朽木市場にある近代建築「丸八百貨店」(昭和8年頃・1933・建造、のち増築)。3階部分が増築なのだとか。屋根上には大黒様の姿も(写真下4枚目)。国の登録有形文化財に指定されていて、現在は地域の案内所兼喫茶スペースとなっている。内部は随分と改修してある様子。周辺の集落は素朴なのでこんなハイカラな建物が建っているのが不思議なほど。

 

 

 

  

↓ 通りの所々に建っている煉瓦造りの柱は「立樋(たつどい)」と呼ばれる分水塔。山腹から引いてきた湧水を分岐してサイフォン式で水を汲み上げているのだそう。

 


 

 

めし・豚汁 白ひげ食堂

滋賀県高島市鵜川225-5

 

( 滋賀 しが 高島 たかしま しらひげ食堂 しらひげしょくどう 大衆食堂 麺類食堂 おでん ラーメン ぶた汁 近代建築 くつき 朽木市場 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ ヴォーリズ建築 )

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桜ラーメン @岐阜県羽島郡笠松町

2020年04月03日 | 岐阜県(岐阜)

笠松にある「桜ラーメン」へ。昔からある人気のラーメン店で自分はずっと昔に食べたことがあると思うが、それがこの店だったかどうか思いだせない(かつてはいくつか支店があったと記憶している)。いつも駐車場に車が沢山停まっていて、これ程のラーメン・ブームになる前からずっと人気を保ち続けている稀有な存在だ。この日も夕方早い時間にも関わらず駐車場には車がいっぱい。大きな半円のカウンター席が並ぶ店内にもしっかりと客が入っていた。調理は男性1人、給仕は女性が2人。メニュー先頭の「桜ラーメン」は赤みそ、白みそ、しょうゆ、塩、の4種がある。もう以前に何を食べたか覚えていないくらい久しぶりだったので一番前に書いてあった「赤みそ」をお願いした。

しばらくして運ばれた「桜ラーメン・赤みそ」は丼ぶりの上に山が出来るほど、茹でもやし、極薄切りのチャーシュー、刻みネギがてんこ盛りになっている。最初にこの山を崩さないと麺に到達出来ない。スープを啜りつつ山を崩し、中から麺を手繰り寄せた。スープは優しい感じの口当たり。”みそ”とは言ってもサッポロ・ラーメンのような濃い味わいではないし、昨今のラーメンのような旨味の強さもない。誤解を恐れず例えると”赤出汁の味噌汁”的な味わいのスープ。東海地方の古い食堂の”味噌ラーメン”はこのタイプが多い気がする。麺は中太のストレート麺。麺の量はやや多め。この麺と具材、スープがちゃんとまとまっていて悪くない。東海地方では名古屋の「ラーメン福」、岐阜では「ラーメン天外」なんかも同じタイプのラーメンといえるかな。何かそういう系統の繋がりでもあったのか。当然の如くお腹はいっぱいになった。旨味過剰なラーメンに慣れてしまっている人はやや物足りなさを感じるかもしれないが、昭和から生きているオッサンにはしっくりくるタイプのラーメン。ただ”赤みそ”味は好みとはちょっと違ったので次は”しょうゆ”にしてみよう。(勘定は¥800)

 

桜ラーメン (桜ラーメン笠松店)

 岐阜県羽島郡笠松町桜町112

 

( 岐阜 ぎふ 笠松 かさまつ さくらラーメン 桜ラーメン・笠松店 大盛 デカ盛 ラーメン福 )

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With A Little Help From My Friends / Steve Cropper

2020年04月02日 | ソウル・ファンク・R&B

With A Little Help From My Friends / Steve Cropper (1969)

The MG'sのギタリスト、スティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)の初ソロ作品。アルバムを聴いてみるのは初めて。バンドはまだ全盛の頃だから、どういう経緯でソロ・アルバム発売ということになったのか知らないが、レーベルもちゃんとスタックス(STAX)から。もともとブッカーT&ザ・MGズ(Booker T. & The MG's)はインスト・バンドなので、ソロは全く違う音楽性なのかなと思いきや、こちらもインスト・アルバムなのでバンドのアルバムと感じは変わらないし、カヴァー曲を多用するスタイルもよく似ている。

こうしたインスト音楽の宿命で、当時ヒットした曲のカヴァーなんかを演ると、どうしてもエレヴェーター・ミュージックっぽく聴こえてしまうのは仕方のないところ。でも流し聴きせずしっかりと向き合うと、彼らしい丁寧なギターの音がヴォーカルの代わりにちゃんと”歌っている”のがよく分かる。03の「99-1/2」なんてアレンジによって控えめに聞こえるが、実はギターが火を噴いている(笑)。日本ではいわゆるギター・ヒーローとしては扱われることのないスティーヴ・クロッパーだが、特にミュージシャンからのリスペクトは大きい。彼の場合、忌野清志郎とのコラボレーションでも分かるように人柄の良さも愛されているようだ。

オークションにて購入(¥423)

  • CD  (1991/10/31)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Stax
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萬屋 @岐阜県揖斐郡揖斐川町

2020年04月02日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県の揖斐川町にある谷汲山・華厳寺の参道にある創業萬延元年(1860)という「萬屋(よろずや)」へ。萬延と言われてもピンとこないが、江戸は第14代将軍・徳川家茂の時代…。すごい。これだけ色んな所をウロウロしていて、ここの参道に来るのは多分初めて。特産品なのだろう菊花石を販売する店がいくつも。お参りをした後にいくつかの食事処を物色。まだ桜の開花前ではあったが参道にはちゃんと参拝客が居る。それでもやはり新型コロナウイルスの影響だろうか、沢山とは言えない数。そのためか日曜ではあっても閉めている店も多い。店舗はまだ新しく、大店(おおだな)のこちら、中に入ると沢山のテーブル席が並んでいる。昼時はとうに過ぎた時間とあって客はまばらだったのですぐに案内された。いちおう品書きを眺めるも、店に入る前に表のホワイトボードにあった「花水木膳」という膳に決め打ちしていた(どういう訳だか値引きしてあった)。

しばらくして盆にのった「花水木膳」が到着。豆腐田楽、菜飯、天ぷら、小鉢、吸物、漬物という豪華な品々。さっそく焼き立ての田楽からいただく。最初から山椒粉がかかっている串は3本。濃い甘味噌が焦げて香ばしい。菜飯はちゃんと菜っ葉が刻んであるもの(中には乾燥物を混ぜている店もある)。しっかり青い香りもあって旨い。天ぷらは扇形に広げて揚げたえのき、つくし、まいたけ、さつま芋、かぼちゃの5種。少し衣の油が重めだが充分。つくしの天ぷらって初めてかも。自分でもやってみようかな。小鉢は菜っ葉のお浸し。花麩の浮いた吸物を挟みながら綺麗に平らげた。(勘定は¥1,100→¥800)

 

 


 

↓ 由緒ある「谷汲山・華厳寺」(延暦17年・798・創建)。桜の名所としても有名。

↓ 三重県の桑名駅までを結ぶ養老鉄道の「揖斐駅」(大正8年・1919・建造)。養老鉄道の駅舎はどこも映画のロケが出来そうなくらい風情があって素敵。

 

 


 

萬屋

岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積184-1

 

( 揖斐川 いびがわ 谷汲 たにぐみ よろず屋 よろずや でんがく 田楽 菜飯 なめし 菜めし みそ田楽 けごんじ 谷汲山華厳寺 近代建築 駅舎 )

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