今日は、梅雨を思わせる一日です。朝起きる時に体がやけに
重たかった。(体重ではありません<笑い>)
もう直ぐ入梅、約1ヶ月はこのだるさが続くのですね。
昨日は、いつもの戦友(手術時に隣のベッドだった心友と)と
「SEX AND THE CITY 2」を観ました。
のけぞるくらいのゴージャスさに…何も考えずにステキと目が
輝き、あの服着てみたい、と勝手に想像し、あけすけな会話に
お尻が椅子から落ちそうになり、ゲラゲラ笑いました。
性格がまじめな方は、観ても面白くないかも知れません。
私はパート1の時には、面白いと感じませんでしたが、今回は
年を取った?ので、面白かったです。ぜひお勧めです!
先日の『渡辺千賀子』さんのご本の続きをご紹介します。
今回は、整形外科医(聖マリアンナ整形外科教授・山崎誠先生)
の『変形性股関節症の患者さんとの15年の歩み』からの
抜粋です。
I.変形性股関節症とは
1.種類…①1次性変形性股関節症‥明らかな原因がなくて発症
する。日本では極めて少ない(私の場合はこれです)
②2次性変形性股関節症
a.先天性股関節脱臼・亜脱臼・臼蓋形成不全に由来するもの
日本では圧倒的に多く80~90%で、私の症例では95%が該当
します。先天性の股関節異常によって疼痛が出るまで何十年も
知らずに経過しているような症例が多い。
b.各種疾患を原因とするもの‥(省かせていただきます)
2.痛みの症状が出る時期
先天性股関節脱臼(亜脱臼・臼蓋形成不全含む)に由来する群
が問題で、初期治療の有無・治療成績、さらに知らずに経過した
症例などによって異なりますが、30~50歳代に多く見られます。
3.本症の特徴
進行性の疾患で、疼痛期・緩解期を繰り返しながら、関節と破壊
と再構築が起こるのを特徴とします。時には、再構築によって長期
にわたり疼痛が消失する例もあります。それらは、60歳以降の症例
にみられます。
4.治療方法…①保存療法 a.薬物 b.運動 c.装具
②手術療法 a.筋解離 b.骨きり c.臼蓋形成
d.関節固定 e.人工関節置換え
(私は今はもうほとんどしていないこの筋解離をしました)
5.治療に関する私の考え方
私が整形外科医になったのは1961年で、当時は股関節症の治療
は骨きり術・臼蓋形成術が主で、筋解離術が行われ始めた頃で、
整形外科医も少なく股関節手術を行うところが少なく、私が所属して
いた病院での症例は多く、毎週手術がありました。1965年を過ぎた
ころから人工関節術が積極的に行われ1975年には主流になりまし
た。しかし、人工関節術にも多くの問題(感染・固定性・耐用年数)が
指摘されていました。1983年聖マリアンナ医科大学に移り、当時の
教授の考えから、術後の成績を左右するものは術前の筋力であり
早期リハビリテーションが必要との結論を得、末期股関節症の患者
さんを入院させ、筋力の改善を行いました。
その結果、筋力の改善に伴ってわずかながら関節運動範囲も広
がり、関節痛も消え歩行の改善も著しい症例があり、手術を行うこ
となく退院できたことから、積極的保存療法と称しリハビリテーション
医学会に発表しました。しかし、そこで、どうして痛みが取れるのか、
手術時期を失ってしまうのではないか、などの質問を受けました。
変形性股関節症の手術療法には完全なものはなく、再手術例が
多いことから、最初の手術は出来るだけ遅らせ、自分の手術の骨で
治療したいとの患者さんの希望も入れなくてはならないことから、
治療の第一選択として病期に関係なく積極的保存療法を行うことに
なりました。また続きます。