変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

手術をしないで乗り越えた記録

2010-06-06 16:57:37 | 保存療法

 昨日、だいぶ ‘ものもらい'も良くなったので、疲労回復のため
きららスタッフのSさんと近くの天然温泉施設へ行きました。
 さぁー体もほぐれて、帰ろうかぁーと言っていたときに…
物凄い音が背後でしました!にわかに騒がしくなり、口々に
「大丈夫ですか?」 「どこ打ちました?」 「わかりますか?」
 40代くらいの方が、露天風呂から内風呂に入るドアのところで
転んだのです! …私たちからは背後で見えなかった…
 顔が蒼白で、動けないようです。でも、救急車を呼ぶまでではなか
ったようで… ホッとしました。
 若くても若くなくても、健常者でも足が悪くても…
       「転ばない!」 
 温泉施設・プールなど、皆さん十分に気をつけましょう!
リハビリのために行って、転んで…大事になっては…ですね。

 今日は、保存療法の先駆け、伝説の人「渡辺千賀子」さんが
出されたご本『手術をしないで乗り越えた、股関節症15年の記録』
…リハビリテーションと患者・医師・トレーナーによる連携医療の
重要性… から、私が抜粋させていただきご紹介します。
 渡辺さんは、現在(69か70歳前後)この本は1997年(渡辺さん56歳
の時に出版された。(渡辺さんは、ご主人が小児科医でご自身も薬科
大学をご卒業されています)
 なので、彼女の40~55歳くらいの記録だと思います。
今でこそ、保存療法はある程度みなさんに認知されていますが、その
当時はまだまだ大変でご苦労が察しられます。
 私は、一度もお会いしたことがありませんが、人伝にお名前だけ
は存じ上げておりました。セカンドの病院(海老名総合病院股関節
センター)で、近年人工関節置き換え術をされたと、人伝に聞
きました。そして「手術して良かった」みたい、ともお聞きました。
 面識もないので詳しくは書けませんが…私たち股関節症の患者
さんの参考に、と書かれたご本なので、熱い思いを記載させていた
だきます。 
 …以下、渡辺さんのどうしても書いておきたいと思ったわけ…
からの抜粋です。

 渡辺さんは、先天性股関節脱臼で、3歳でギブス固定・牽引・マッサ
ージ。戦時中の大変な時期にお母様がご苦労されたようです。
 少女時代はバスケット部でスポーツ・ハイキングなどを楽しみ日常
生活に支障なし。40歳でテニスがきっかけで股関節の異常を感じる。
 いずれ手術は避けられないものなら、せめて60歳までは進行を
食い止め、手術は1回ですませたい。保存療法で可能な限り、リハビ
リテーションをやってみようと決心。主治医の山崎先生(聖マリアンナ
医科大学教授・整形外科)から適切なご指導とアドバイスをいただき、
試行錯誤を重ね水泳を中心としたリハビリの約15年。
 最初は、手術覚悟のリハビリでしたが、そのうち効果が現れ始め
関節裂隙の拡大と骨梁が整い始め、さらに骨棘の成長までもみるこ
とが出来た。山崎先生から手術はしなくても良い、ほど回復した、と
言われた。この時は言葉にできないほどの感動を覚えたそうです。
 そして、股関節のあの痛みが除々にではあるけれど確実に消えて
いった。ただ、長年かばっていた衰えた筋肉の痛みと若干の爬行が
依然として残り、私を苦しめ悩ませた。しかし、手術することと比べた
ら大きな問題ではない。
 初めのうちは奇跡のように思いましたがこれは奇跡ではない。努力
すれば自然治癒の可能性はあると確信するようになりました。
 ここに至るまでの私の闘病生活の経緯を同じ苦しみに悩んでおられ
る方々に情報として参考にしてもらえるならば、とこのような形にして
みました。単なる体験記録だけでなく、あくまで医学的根拠に則っての
リハビリであったこと、さらにはパーソナルトレーナーの存在が重要な
位置を占めています。山崎先生と安部トレーナーによる解説で、私の
回復過程がどのような根拠に基づくものであったかご理解いただけます。  またまた次回に続きます。
 

コメント
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