◆書籍紹介
・書籍名:「本因坊殺人事件」
・著者:内田康夫
・出版社名 角川文庫
・発行年月 1985年4月
・内容:東北の鳴子温泉を舞台にした本格ミステリー。囲碁に造詣の深い著者による第二作目作品で、旅情ミステリー的な雰囲気もある作品です。
囲碁ミステリー「本因坊殺人事件」を読みました。
物語はタイトル戦の主催紙移転を巡る問題の渦中、本因坊が殺害される事件が発生。新聞記者と若手棋士が謎の連続殺人を解明する内容です。
前回読んだ新刊の「黒と白の殺意」と比較すると、結末でホッとさせられる面があります。それはTVの2時間推理ドラマの最終章にも似ています。
共通点としては「囲碁事業の利権」と「師弟における人間関係」でしょうか。
著者の内田康夫氏は囲碁高段者としても有名で、囲碁界の事情も的確に描かれています。
この本の初版は1985年ですからもう20年以上も前になります。
この1985年の7大タイトル保持者は木谷一門で独占状態でした。
・棋聖:趙治勲
・名人:小林光一
・本因坊:武宮正樹
・十段:小林光一
・天元:小林光一
・王座:加藤正夫
・碁聖:大竹英雄