天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁ミステリー「本因坊殺人事件」

2007-01-09 17:20:45 | 囲碁

Tantei  ◆書籍紹介
 ・書籍名:「本因坊殺人事件」
 ・著者:内田康夫
 ・出版社名 角川文庫
 ・発行年月 1985年4月
 ・内容:東北の鳴子温泉を舞台にした本格ミステリー。囲碁に造詣の深い著者による第二作目作品で、旅情ミステリー的な雰囲気もある作品です。

囲碁ミステリー「本因坊殺人事件」を読みました。
物語はタイトル戦の主催紙移転を巡る問題の渦中、本因坊が殺害される事件が発生。新聞記者と若手棋士が謎の連続殺人を解明する内容です。

前回読んだ新刊の「黒と白の殺意」と比較すると、結末でホッとさせられる面があります。それはTVの2時間推理ドラマの最終章にも似ています。
共通点としては「囲碁事業の利権」と「師弟における人間関係」でしょうか。
著者の内田康夫氏は囲碁高段者としても有名で、囲碁界の事情も的確に描かれています。

この本の初版は1985年ですからもう20年以上も前になります。
この1985年の7大タイトル保持者は木谷一門で独占状態でした。

・棋聖:趙治勲
・名人:小林光一
・本因坊:武宮正樹
・十段:小林光一
・天元:小林光一
・王座:加藤正夫
・碁聖:大竹英雄

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