囲碁の第8期女流プロ最強戦決勝は12月25日、日本棋院で行われ、謝依旻(しぇい・いみん)三段が小西和子八段を下し、女流タイトル獲得の最年少記録を達成した。謝は17歳1カ月。これまでの記録は池田(旧姓中沢)彩子五段が第9期女流本因坊戦で記録した19歳1カ月。
謝は台湾出身。黄孟正八段門下。2004年に入段、14歳4カ月の女流棋士最年少入段の記録を持っている。非公式戦ながら、今年第1回広島アルミ杯で優勝している。
「この対局の直前の女流名人戦で小西さんに負かされたので、勝ちたいと思っていました。
(最年少記録更新については)全く知りませんでした。優勝はとてもうれしいです」と喜びを語った。
[2006年12月25日/共同]
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最近の日本女流囲碁界は謝三段の活躍が話題となっています。
破壊力のある棋風でベテランをなぎ倒す戦いぶりは、久しぶりの大型新人登場と期待が膨らみます。
若さという勢いだけでなく、日本人が失いつつある粘着性も武器となりそうです。
ただ女流棋士の場合、過去にも将来を期待されながら結婚・出産などで停滞しまうケースも少なくありません。
謝三段には今までの女流棋士の枠を打ち破り、男性棋士と伍して活躍する棋士になってもらいたいものです。
◆書籍紹介
・書籍名:「本因坊殺人事件」
・著者:内田康夫
・出版社名 角川文庫
・発行年月 1985年4月
・内容:東北の鳴子温泉を舞台にした本格ミステリー。囲碁に造詣の深い著者による第二作目作品で、旅情ミステリー的な雰囲気もある作品です。
囲碁ミステリー「本因坊殺人事件」を読みました。
物語はタイトル戦の主催紙移転を巡る問題の渦中、本因坊が殺害される事件が発生。新聞記者と若手棋士が謎の連続殺人を解明する内容です。
前回読んだ新刊の「黒と白の殺意」と比較すると、結末でホッとさせられる面があります。それはTVの2時間推理ドラマの最終章にも似ています。
共通点としては「囲碁事業の利権」と「師弟における人間関係」でしょうか。
著者の内田康夫氏は囲碁高段者としても有名で、囲碁界の事情も的確に描かれています。
この本の初版は1985年ですからもう20年以上も前になります。
この1985年の7大タイトル保持者は木谷一門で独占状態でした。
・棋聖:趙治勲
・名人:小林光一
・本因坊:武宮正樹
・十段:小林光一
・天元:小林光一
・王座:加藤正夫
・碁聖:大竹英雄
毎年正月恒例のお好み囲碁対局。今年はコメディアンのきたろうさん(58歳)と、近所に住む大学の同窓生、声優の喜多川拓郎さんがタッグを組んで、アマ六段の稲葉禄子(いなばよしこ)さんに挑戦しました。
途中、青葉かおり四段と小林覚九段の助言を得ながら善戦したものの、ヨセで追いつかれ敗れてしまいました。
対局中の挑戦者(アマ初段くらい?)の会話は碁会所のオジサンそのもので、「あーでもない、こーでもない」と盤外作戦を試みるものの、稲葉さん(高段者)には通じないようでした。
挑戦者のきたろうさんは「下町のヘボ碁好きのオッサン」という感じでした。会話もイマイチ品がないように思いましたが、普段着の対局風景として、これも趣向かもしれません。
正月のスポーツ観戦といえば駅伝ですね。
元日の「全日本実業団駅伝」、2日~3日の「箱根大学駅伝」と、ずっと通して見ているわけではありませんが、面白そうなところは見ていました。
実業団の方は中国電力、大学は順天堂が優勝でした。中国電力は後半の佐藤選手、順天堂は今井選手の活躍が優勝の牽引力になりました。
チームの中心選手(スーパースター)の存在が大きな力になるようです。
実業団と学生の違う点で「涙」があります。実業団の選手はほとんど涙は見られませんが学生の方は嬉し涙、悔し涙と結構、涙のシーンが見られます。
学生の方が純真なのか、母校や仲間への愛着が強いのか、いずれにしても見ていてすがすがしい気持ちになります。
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箱根大学駅伝は関東地区大学の大会ですが、TV放送では全国区でかなりの視聴率だと思います。
ということは全国の高校で優秀な長距離選手は、箱根駅伝を目標に関東地区の大学に集中してしまうような気がします。
いろいろ事情はあると思われますが、全国区の大会にすべきと思います。
◆書籍紹介
・書籍名:「黒と白の殺意」
・著者:水原秀策
・出版社名 宝島社
・発行年月 2006年12月
囲碁ミステリー「黒と白の殺意」という本を読みました。
この本を知ったのは「月刊:囲碁ワールド/1月号」の随筆「三連星をぶっとばせ/水原秀策」で紹介されていたからです。
この随筆では三連星恐怖症のことと、ペンネーム「水原秀策」について書かれてありました。
この本の内容ですが「囲碁界の内幕に関わる殺人事件にタイトル棋士が巻き込まれ、これを解決する」というストーリーです。
囲碁界の内幕の記述はリアルで、対局シーンの解説も臨場感が伝わってくるようで、囲碁ファンを納得させる内容だと思います。
ただ結末は「味ワル」な終局のような気がしました。ミステリー作品としての評価は分かりませんが・・・。