
朝日新聞の4月14日の記事から
タイトルは「事業仕分け 民主党政権の大いなる遺産」 原真人氏記事
民主党政権の3年数ヶ月は時間の浪費だったという思いをお持ちの方も多いのではないだろうか。
私自身は決してそのようなことはないと思っている。
現政権が前政権を否定するのは当然だろうが、正当な評価には時間がかかる。
私たちには、遠い目は与えられていない。
象の足をなでているだけだ、と思っていて間違いはない。
まず「事業仕分けについて」。
私たちは、蓮ほう氏の「2位じゃだめなんでしょうか」という発言のみ覚えているのではないだろうか。
この発言は、科学技術をないがしろにしたと批判されるが、
あれがなければ世界一のスパコン開発は問答無用の聖域だったかもしれない。
仕分けを期に、世界一にはこだわらず大学や企業と連携し、効率的に開発することになった。
ここまできちんと報道することで、評価は定まってくる。
以下の文章もきちんと理解しておきたいですね。
だが仕分けが真の力を発揮するのは実はこれからだ。
仕分けの生みの親、シンクタンク構想日本の加藤秀樹代表は
「最大の成果は国民に対し、予算の『見える化』を実現したことだ」と言う。
仕分けは今後、各省庁別の「行政事業レビュー」に引きつがれる。
レビューシートとよばれる定型の様式に沿って、全事業の内容を公開するのだ。
予算額や事業の説明だけではない。発注先の企業名、資金の流れ、契約方式など内容はかなりくわしい。
これは世界でも例のない予算公開制度である。私たちは政府予算をチェックする強力な武器を手に入れたのだ。
さらに磨きをかけるため、レビュー内容をキーワードで検索できるようにしたい。素人でも予算情報が気軽に
手にはいるようになれば、予算のありかたは劇的に変わる。
民主党政権をことごとく否定する安倍政権も、行政事業レビューは引きつぐ。ただ、形式的につづけるだけでは意味がない。
復興予算も、「アベノミクス」でふくらませる公共事業予算も、タブー視せずに仕分けしてほしい。
私たち国民もこの武器を手に、それが「未来に生きる予算」なのかどうか、しっかり見きわめようではないか。
(はらまこと 編集委員)
※太字は引用文章です。
タイトルは「事業仕分け 民主党政権の大いなる遺産」 原真人氏記事
民主党政権の3年数ヶ月は時間の浪費だったという思いをお持ちの方も多いのではないだろうか。
私自身は決してそのようなことはないと思っている。
現政権が前政権を否定するのは当然だろうが、正当な評価には時間がかかる。
私たちには、遠い目は与えられていない。
象の足をなでているだけだ、と思っていて間違いはない。
まず「事業仕分けについて」。
私たちは、蓮ほう氏の「2位じゃだめなんでしょうか」という発言のみ覚えているのではないだろうか。
この発言は、科学技術をないがしろにしたと批判されるが、
あれがなければ世界一のスパコン開発は問答無用の聖域だったかもしれない。
仕分けを期に、世界一にはこだわらず大学や企業と連携し、効率的に開発することになった。
ここまできちんと報道することで、評価は定まってくる。
以下の文章もきちんと理解しておきたいですね。
だが仕分けが真の力を発揮するのは実はこれからだ。
仕分けの生みの親、シンクタンク構想日本の加藤秀樹代表は
「最大の成果は国民に対し、予算の『見える化』を実現したことだ」と言う。
仕分けは今後、各省庁別の「行政事業レビュー」に引きつがれる。
レビューシートとよばれる定型の様式に沿って、全事業の内容を公開するのだ。
予算額や事業の説明だけではない。発注先の企業名、資金の流れ、契約方式など内容はかなりくわしい。
これは世界でも例のない予算公開制度である。私たちは政府予算をチェックする強力な武器を手に入れたのだ。
さらに磨きをかけるため、レビュー内容をキーワードで検索できるようにしたい。素人でも予算情報が気軽に
手にはいるようになれば、予算のありかたは劇的に変わる。
民主党政権をことごとく否定する安倍政権も、行政事業レビューは引きつぐ。ただ、形式的につづけるだけでは意味がない。
復興予算も、「アベノミクス」でふくらませる公共事業予算も、タブー視せずに仕分けしてほしい。
私たち国民もこの武器を手に、それが「未来に生きる予算」なのかどうか、しっかり見きわめようではないか。
(はらまこと 編集委員)
※太字は引用文章です。