岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『見えない貧困ー未来を奪われる子どもたち』NHKスペシャル その5 進学

2017-09-01 08:32:46 | ケアラーのために

高校三年生の真央さんは両親と3人暮らし。父親の年金があるので相対的貧困にはあたらない。

しかし住宅ローンの返済が重くのしかかっている。

母親がパートで生活費を稼いでいる。真央さんは母親にこれ以上負担をかけられないと思っている。

大学授業料と生活費のため奨学金を借りようと思っている。仕方ないと。

ところがまだ大きな壁がありました。

入学金です。奨学金の支給前に支払わなくてはなりません。78万円です。

奨学金の上に教育ローンを借りるしかないと。悩みます。とんでもない話です。

教育ローンのパンフ。生徒がにこやかに笑っているけれど、これは有利子借金なのです。笑っている場合じゃないよ。

高校3年生にこれはつらいよ。

勉強しなければならない時期にお金の心配をしなくてはならない。

教師も罪悪感を感じている。

自分で頑張れないことで悩まなくてはならない。しんどいことです。

社会の入口です。背負わされている現実が重すぎる。

返済できるのだろうか。子どもの貧困を放置すれば社会的に大きな損失が発生する。

子どもの貧困を放置すれば、なんと42.9兆円の損失となるという。

進学率の減少。非正規雇用の増加。収入の減少。

放置するなら、国民の未来がなくなる事態です。

自治体ができること。国ができることから逃げないでほしい。

社会保障制度に手を付けなければならない。小手先の対策では不可能です。

 教育保障を考える。

子どもの貧困に真正面から向かい合うしかない。

子どもの声をつぶさない。やっぱり寄り添うことを大切にしてほしい。

未来にわたる貧困をトータルに考える。

つづきます。


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