高校三年生の真央さんは両親と3人暮らし。父親の年金があるので相対的貧困にはあたらない。
しかし住宅ローンの返済が重くのしかかっている。
母親がパートで生活費を稼いでいる。真央さんは母親にこれ以上負担をかけられないと思っている。
大学授業料と生活費のため奨学金を借りようと思っている。仕方ないと。
ところがまだ大きな壁がありました。
入学金です。奨学金の支給前に支払わなくてはなりません。78万円です。
奨学金の上に教育ローンを借りるしかないと。悩みます。とんでもない話です。
教育ローンのパンフ。生徒がにこやかに笑っているけれど、これは有利子借金なのです。笑っている場合じゃないよ。
高校3年生にこれはつらいよ。
勉強しなければならない時期にお金の心配をしなくてはならない。
教師も罪悪感を感じている。
自分で頑張れないことで悩まなくてはならない。しんどいことです。
社会の入口です。背負わされている現実が重すぎる。
返済できるのだろうか。子どもの貧困を放置すれば社会的に大きな損失が発生する。
子どもの貧困を放置すれば、なんと42.9兆円の損失となるという。
進学率の減少。非正規雇用の増加。収入の減少。
放置するなら、国民の未来がなくなる事態です。
自治体ができること。国ができることから逃げないでほしい。
社会保障制度に手を付けなければならない。小手先の対策では不可能です。
教育保障を考える。
子どもの貧困に真正面から向かい合うしかない。
子どもの声をつぶさない。やっぱり寄り添うことを大切にしてほしい。
未来にわたる貧困をトータルに考える。
つづきます。