岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

天皇と水木しげるさんの会話

2011-11-04 10:02:13 | 戦争を語り継ぐ
10月13日、秋の園遊会での会話を、朝日新聞の北野隆一記者が11月4日の同新聞に書いていた。
なでしこジャパンの監督と主将のことは報道されていたが、水木さんのことは知らなかった

「天皇陛下は水木さんの左手をいたわりながら、『戦争の痕は大丈夫でしたか。ラバウルで、本当に大変な経験をねえ』と声をかけた。
水木さんが『大丈夫です』と答えると、天皇陛下はこう言葉を継いだ。
『だんだん年月がたつとみんなそういうものから離れていくから、そういう問題をいつまでも心にとどめておくことは、とても大事なことだと思います』」

水木さんは自伝漫画で、
『昭和から平成になって、なぜかボクの心も平静になった』と書かれているとのこと。『やり場のないイカリを無意識に”天皇”に向けていたのだ』

私は、現天皇夫妻は「福祉」(池田敬正先生によれば”すべてのひとのくらしむきのよさ”)を深く考えておられると思う。

戦争や大災害がその福祉にとって最も災いになることをまさに肝に銘じておられる。

この会話も二人の間だけの会話ではないことを私たちも肝に銘じなければならない。

私は天皇制度については否定的な考えを持ちますが、人としての天皇夫妻には深い尊敬の念を持っています。

それにしても天皇のインタビュワーとしての能力にはいつも感心させられますね。


目玉親父が国旗に見えた。

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