岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

中国 黒竜江省通河県五四村

2006-02-21 15:13:28 | 戦争を語り継ぐ
滋賀県長浜で児童事件を起こした鄭容疑者の故郷。
ここは、かって満州帝国があったところである。
昭和初年、27万人にもおよぶ蒙満開拓団が移住した。
平嬢の近くにある港から、列車に乗った人々は通化を通って新京や吉林を
目指した。この通化が、今の通河だと思われる。
毎日新聞に掲載された容疑者の住んでいた家は、戦前の農家と変わらない。
「実家は農家だが、畑は小さく、貧困にあえいでたという」
この地域には、五族(日本の命名だが)が住んでいたといわれてる。
朝鮮族の人々も多く住んでいたし、今も住んでいる。
五四村はそのような村のひとつである。

中国は、富める人から富んでいこうという政策をとっているが、この政策では
当然貧富の差が拡大することになる。
この五四村はその影の部分なのだろう。

しかし、このような村人がなぜ日本と、つながるのだろう。

「日本の結婚あっせん業者が中国人花嫁を募集する場合、通河を訪れる
ケースが多いという」。インターネット利用もしているという。

かって、強引に移住していった土地と今また、このような繋がりが出来ている
とは。
考え込んでしまった。

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2 コメント

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通河県は黒龍江省で、吉林省の通化とは別 (kjm@愛知)
2006-03-04 17:36:39
はじめまして。1959年生まれ、中国語は1998より始めました。



今回の長浜の事件で、犯人の女性の半生はいかなるものだったか、また、病気の具合はいかばかりだったか、とても胸を痛めています。



当方、中国人の学生の就学ビザの身元保証人をしたことが縁で、自身も中国語を習い始め、中国の歴史・地理に大変関心があります。



犯人女性の出身地は、通河県は黒龍江省で、北鮮国境の図門江にほど近く、・・・といえば、朝鮮族の地とお分かりですね。



ビザの身元保証人の次に、(件の中国人の知人)知り合った中国女性は、吉林省東部出身の朝鮮族の若い女性で、故郷では、日本のラジオを聞きながら、日本語検定1級を取ってから、就学来日されました。卒業後は、つくばの研究所に就職されました。こんな才媛もいらっしゃいます。何とか、弟も日本に就学させたいということを言っていました。



犯人女性もきっと、この朝鮮族の女性のように、聡明な人だったと思いますが、きっと、精神のバランスを失ったのでしょう。気の毒に思います。
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ご指摘ありがとうございます (岩清水)
2006-03-04 23:11:42
kjm@愛知様

ありがとうござます。本を読んでいてもなかなか地名の

特定ができなくて困っています。

戦争中の記録はあっても現代の状況がわかりません。

これからもご指摘よろしくお願いします。

kjm@愛知様の行動こそ真の国際交流だと敬服いたします。ぜひブログ等で情報発信していただければと

思います。



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