もちろん、一人できることはできません。
タイトルの「一人で生きる」は、一人暮らしのことです。
私が関わっている人の多くは、一人暮らしです。
私自身も日ごろは一人暮らしです。
一人暮らしって大変だなと思います。やはり。
高齢になるに従い一人暮らしの人が増えていくことになります。
家族を持っている人も、子どもたちは家を出て、夫婦だけとなり、そして一人になります。
幸いにも健康に恵まれていても、徐々に生活圏が狭くなっていきます。
人とのかかわりも少なくならざるを得ません。
「生活が乱れる」という言葉があります。
精神的、身体的に不調になり、追い込まれる状態です。
若い人でも厳しいことですが、高齢者にとってはもっと厳しいことです。
数年おき、または数か月おきに、体調が悪化することがあります。
そのような状態に陥ることはよく理解できます。
頑張ればいいというわけではありません。
人が平安に生きていくことは簡単なことではありません。
北欧の高齢者の方も一人暮らしや夫婦で生活をしているそうです。子どもたちとは別居生活です。
半年にもおよぶ暗く寒さ厳しい冬を耐えて生きるそうです。
阿部志郎先生が、「さびしい時にはどうなさいますか」と聞いたそうです。
答えは「テーブル上のローソクを見ているんだよ」と。
「ローソクは自分の体を焼いて、溶かして光がを出すだろう。だからその光が私の心を暖めてくれるんだよ」
私もローソクを買わなくてはと思いました。