岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

一人で生きる。

2016-06-26 08:54:18 | ケアラーのために

もちろん、一人できることはできません。

タイトルの「一人で生きる」は、一人暮らしのことです。

私が関わっている人の多くは、一人暮らしです。

私自身も日ごろは一人暮らしです。

一人暮らしって大変だなと思います。やはり。

高齢になるに従い一人暮らしの人が増えていくことになります。

家族を持っている人も、子どもたちは家を出て、夫婦だけとなり、そして一人になります。

幸いにも健康に恵まれていても、徐々に生活圏が狭くなっていきます。

人とのかかわりも少なくならざるを得ません。

「生活が乱れる」という言葉があります。

精神的、身体的に不調になり、追い込まれる状態です。

若い人でも厳しいことですが、高齢者にとってはもっと厳しいことです。

数年おき、または数か月おきに、体調が悪化することがあります。

そのような状態に陥ることはよく理解できます。

頑張ればいいというわけではありません。

人が平安に生きていくことは簡単なことではありません。

北欧の高齢者の方も一人暮らしや夫婦で生活をしているそうです。子どもたちとは別居生活です。

半年にもおよぶ暗く寒さ厳しい冬を耐えて生きるそうです。

阿部志郎先生が、「さびしい時にはどうなさいますか」と聞いたそうです。

答えは「テーブル上のローソクを見ているんだよ」と。

「ローソクは自分の体を焼いて、溶かして光がを出すだろう。だからその光が私の心を暖めてくれるんだよ」

私もローソクを買わなくてはと思いました。



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