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森岡正博さんはご存知のように哲学者です。
草食系男子の命名者でもあります。
ご自身が作製しているホームページは、このサイトのブックマーク欄にあります。
「生まれてこなかったほうがよかったのか?」の問いに対してどのように対峙していくか。
問われています。
今、「拡大自殺」といわれる事件が続いています。
大事件では、大阪のクリニック放火、京都のアニメ社放火です。
自殺と、「生まれてこなかったほうがよかったと考えること」は別だと森岡さんは書いています。
森岡さんは、誕生は肯定されるべきだと主張します。
しかし、反出生主義の考えは歴史的に大きな流れとして現代につながっています。
「生まれてこないほうがよかった」という思想は、人類2500年の歴史を持つ。
本書では、古代ギリシャの文学、古代インドの宗教哲学、ブッダの原始仏教、ゲーテやショーペンハウアー、ニーチェなど
現代の分析哲学を取り上げ、徹底的に考察。
人間がこの世に生まれてくることは誤りであり、生まれてこないようにしたほうがよいとする反出生主義を
世界思想史の中に位置づけ、その超克の道を探っていく。
反出生主義の全体像が分かる本邦初の書である。
表紙裏より
重要な論考だと考えています。
ご一読をお薦めします。