このblogで、恋愛映画について書いたことはありそうですが、
恋愛を書いたことはないように思います。
ずいぶんと不自然なことではありませんか。
いつものようシにシネマクレール丸の内(岡山市)で観ました。
この物語は、天文学者エドと恋人エイミーの不思議な愛のかたちを描きます。
エドは人生の最終盤に若い美しいエイミーと運命的な出会いをします。
彼らの関係は数年間続き、ある日プツリと切れてしましいます。
エドが不治の病にかかり、エイミーの前から失踪してしまうのです。
エイミーは、彼との連絡手段をすべて断たれてしまい途方にくれます。
そして、突然の訃報がもたらされます。
ここから物語は意外な展開をしていきます。
死んだ彼から、続々と手紙やメール、ビデオが送られてきます。
エドの、エイミーへの理解は信じられないほど深く正確であり、彼女の先々の行動を予想し、
先手先手を打っていきます。もちろんこの世にはいませんが。
彼女は彼が住んでいたエディンバラやイタリアの湖水地方にある美しいサン・ジュリオ島を訪れます。
その地の人々はエイミーが来るのを知っていたかのように彼女に接します。
エドは、エイミーの理解を超えて彼女の過去にも近づいていました。
その過去とは、彼女の最も触れられたくない「秘密」でした。
しかし、エドは最愛の彼女にその秘密の封印をといてほしいと考えたのです。
彼女にとっては、最愛の彼にとっても触れられてほしくない秘密でした。
秘密に触れることで二人の関係は断たれることも覚悟をしたエド。
予測はあたり、エイミーは「彼」と絶交してしまいます。
悶々と日々を過ごすエイミーは、彼との「再会」を求め始めます。
実は、エイミーはアルバイトに、スタントをしています。
危険極まりないバイトです。
なぜ、そんなバイトをするのか。
彼女は生を軽んじ、死を求めてるようにエドには見えたのです。
エドはエイミーに生を全うしてほしいと願ったのです。
家族との和解、研究の成就も彼女の人生を豊かにする重要なエレメントと思ってほしいと。
天文学者のエドは、宇宙で煌いている星にも必ず死があり、すでに数百万年前に死んだ星の様を
今見ていることが日常だった。
時間的空間的な隔たりが実は大したことではないと彼の感性は信じていた。
この宇宙的な空間の中で二人の愛は不滅となっていく。