岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

【JR尼崎事故】ダイヤ編成が信じられないなんて。

2005-05-24 13:40:35 | JR西福知山線脱線転覆事故&安全
JR西日本の過速度ダイヤを国交省が根本的に改定せよと
言っている。
国交省自身が、スピード違反といっているのだ。
しかし、JR西日本が自分で制限速度を決め、それが違反速度と
国交省が事故が起こった後に追求するのは、おかしくないか。

ダイヤ編成自体は、国交省はノーチェックという。
ならば、JR西日本がダイヤを「効率重視」で、無謀な編成を
していてもそれをチェックできないことになる。

これでは一企業が重大なミス(今回のダイヤ編成)をしても
放置されていたということになる。
これを野放し状態と世間ではいう。
これは、国交省自体が国民の生命を守ることを放棄している
ことにならないか。ことは、公共交通機関である。

方法はいろいろ考えられたはずである。第三者機関がチェックを
してもいい。
そのような方法は多くの分野でとられている。
運転士試験といい、ダイヤ編成といい、自社の判断で出来ると
いうことでは、鉄道行政の基本である安全が余りに軽視されて
いたといわざるをえない。
(負の企業心理が理解できていない)

車両の横揺が問題になっている。この車両が、福知山線の線路
状況での高速運転に余裕をもって耐えられる構造だったかが
問われている。

ここで今だ触れられていない(ネット上では書かれていた)
線路幅の面からの検討が必要なのではないか。
ご存知のように、JR在来線は狭軌といわれ、新幹線や関西の
私鉄で使われている広軌と比べるとかなり線路幅が狭い
1067mm幅である。
なお、日本で広軌というのは、1435mm幅のことである。

それでは、車体の幅はというと、207系は、なんと
2950mmである。
ベットの横幅のサイズの線路に3倍近い幅の車両が載っている
ことになる。そしてそれが、高速運転され、ポイントのある駅を、
猛烈な横揺とともに通過していったのである。

この高速運転時の横揺が引き金になっていると推測され始めた。
それゆえの国交省の速度チェックなのだろう。

しかし事故の起こった今ごろやるのでは遅いのだ。。
被害者は、国に対して企業を野放し状態にしたことにおいて
国家賠償責任を問うてもよいと思う。


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