
昨夜、たまたまNHKの「ガッテン」の時間にテレビをつけていました。
番組が始まると、一人の女性がご自身の難病の話をされていた。
その話を聞いているうちに、これはもしかしたら、「レビー小体」ではないかとくぎ付けになりました。
90万人にもおよぶ罹患者だそうです。
幻視、幻聴もある難病です。
この女性も病名がわかるまでは大変だったと話されていました。
実は、私の母親も「レビー小体」です。
今は、認知症状も進み、自らの病名も知ることはないのですが。
現在の主治医(認知症専門医)の診断を受けるまで多くの医師(内科医、外科医など)に診てもらいました。
しかし、病名は明らかになりませんでした。
今から考えれば、心当たりがあることばかりです。
「レビー小体」が発症する原因は、側頭葉の脳神経細胞に「ゴミ」がたまることによるといいます。
このことが、症状として幻視、幻聴となり本人を苦しめます。
特に、睡眠中に、うなされたり、夢に驚き飛び起きます。
母親は、ベッドから度々飛び起きて転んでいます。
内臓を強くうち、脾臓から出血したこともあります。
また、股関節を骨折し1年余り車いす生活となりました。
このような行動の原因がなにかわからず、手を打つことができませんでした。
症状には波があり、発現期には、パーキンソン病のような「手が震える」「体が震える」「歩行することができない」ことになりました。
パーキンソン病も、同じ側頭葉の脳細胞の中にゴミができる病気だと思われているそうです。
母介護施設に入所していても、介護困難と言われ、認知症専門医への受診を経て、入院しました。
そして、病名が確定しました。
入院中は投薬や看護により症状は治まり、退院できる状態まで回復しました。
しかし、介護施設ではふたたび症状が悪化してしまいました。
現在も入院中ですが、症状は比較的安定しています。
思い返してみれば、若い時から母には頭痛がありました。
レビー小体と関係しているようの思われます。
母の記憶力は確かでしたが、一部の記憶が欠落することはありました。
銀行で入金していたことを全く覚えていないこともありました。
現在92歳ですが、私が同居し始めた11年前にはすでに発症していたことは間違いありません。
もしかすると60代に発症していたのかもしれません。
病名が明らかになっていれば本人ももう少し苦しまなかったかもしれません。
私は「夢遊病」かなと思っていました。
しかし私は「夢遊病」とはどのような病気なのかは正確に理解していたわけではありません。
このことが母の介護で唯一後悔されることです。
ずいぶんと情けない話です。
ただ、この病気の患者と日々接する・介護するというのは実に大変なことではあります。
以上です。
お読みいただき有難うございました。